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キング・タイガー
ポルシェ砲塔
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キング・タイガーがM26の攻撃から逃れて帰隊した。 車長いわく、砲撃は外れたらしい。 距離は300くらいとか。 「その距離で、外すか。」 「あ、あ、砂漠に慣れておらんヤツだろう。」 「熱い砂漠は、独特の弊害があるからな。」 「どんな?」 「乾燥がすごい、熱いが、夜は冷える。」 「うむ。」 「そして、日陰との温度差がヒドイ。」 「うん。」 「そして、砂漠の砂嵐など、とても言えないほどだ。」 「だから、M26の乗員は、砂漠を知らない、おそらくシャーマンもそうだ。」 「英国軍から聞いてないのか。」 「そこまで、英国が米国を心配するわけがない。」 「ということは、米軍が知らない内に、決着をつける方が。」 「そうだな。」 「一月も経てば、米軍も知ることとなるだろう。」 「では、それまでには。」 「まあ、オレ達がとやかく言う事ではない。」 アフリカ戦線は気候との戦いでもあるのだ。 いい例が、エンジンの空気取り入れ口のフィルターだ。 ひどい砂嵐では、すぐダメになる。 フィルターには、油を浸透させた、浸式と紙だけの乾式があるが、どちらでも差はない。 数時間での交換が・・・ もう、フィルター交換は他の部品交換よりはマシだが。 そして、イチバン大変なのが、エンジンに砂が入り動かなくなったときだ。 重い、とてつもなく重いキング・テイガーを牽引するのは、3両の牽引車で、引くのだ。 3両もないから、ないしょだが、ティーガーや他のキングで引くのだ。 本国の取り説では、禁止されているんだが。 そして、砂漠では、砂が入るから、風が無い日を狙って交換だ。 そして、転輪の交換も大変だ。 奥の転輪だと、何枚も転輪を外さないと・・・ 本当に、ティーガーやキングは無双だが。 整備士にとっては、シャーマンがうらやましいのだ。 なぜが、愚痴ばかりな話で整備係りは、タミヤ君に愚痴ってウサ晴らしをするのである。 その、他では聞けない愚痴話を聞いて喜ぶタミヤ君だが。
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