戦車がすべての世の中。

ゆみすけ

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独逸軍の待ち伏せ。

やはり、いた!

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 砂漠を偵察に出たスチァート軽戦車は軽快に飛ばした。 「もう、そろそろか。」 「おい、停止しろ。」 車長が指示する。 「了解です、停止しました。」 「エンジンは切りますか。」 「そこまでは、いい。」 「確か、この先だな。」 「うちのシャーマンが偵察で、ヤラれた場所ですかい。」 「そうだ。」 「え、え、あの丘の向こうだと思いますが。」 「では、降りるぞ。」 操縦手に、「おまえは、残れ。」 「了解です。」 「では、行こうか。」 部下を連れて歩いて砂漠の丘を登る。 「あそこの辺で、ヤラれたはずで、・・・」 「おい、伏せろ。」 部下の鉄カブトを押さえる車長だ。 「やはり、居やがった。」 履帯と車輪をヤラれて放置されたシャーマンから離れて、キング・タイガー戦車が居る!   
    「待ち伏せか。」 「そうさ、まあ考えることは誰も同じだな。」 「回収にくると踏んでるんですかね。」 「まあ、修理は転輪と履帯だけで、野戦本部の整備でもできる。」 「それで、ヤツラはオレ達が回収すると踏んでるんですね。」 「そうだろうな。」 やがて、キング・タイガーは離れていった。 「どこに、行くんでしょう。」 「おそらく、ギリで、待ち伏せだろう。」 「これは、野戦司令部には無線で知らせるか。」 車長は、キング・タイガーに見つからないように、ゆっくりと離れた。 偵察から帰るとテントに呼ばれた。 「待ち伏せ報告は、よく発見してくれた。」 「ありがとうございます。」 「M26でキング・タイガーをヤレないか、いい作戦があれば進言してくれ。」 「わかりました。」 と敬礼して隊舎に戻った。 どうやら、シャーマンの仇を討つらしい。 しかし、まだキング・タイガーは欧州でも装甲を抜かれたことが無いと聞いている。 もし、失敗ならM26パーシングでもダメと判明してしまうか。 車長は、作戦か、どうするか、と思案にくれた。 
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