戦車がすべての世の中。

ゆみすけ

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欠点はあるが。

では、どう使うか。

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 「ふむ、だいたい欠点はわかった。」 「すべては、重さからきているのだな。」 「わかっていたが、ここまで言われると、さすがに・・・」 「すんません、ありのままを言ったんで。」 そうタミヤ君だ。 「君のせいではない、わが、独逸帝国も技師の意見を聞かんとな。」 「それは、総統のゴリ押しがあると。」とタミヤ君だ。 「しかし、総統を選んだのは我らが国民だ、文句はいえんさ。」 なかなか、この大佐は、わかってらっしゃる。 だれしも、人間は欠点もあるが、良いところもあるものだ。 「で、いいところは。」 と大佐だ。 「それは、米軍に、シャーマンがアヒルだと、思わせることができたことです。」 「そうか、シャーマンはアヒルか、うまいことをヤツラはいうもんだ。」 「まだ、ティーガーの前装甲を撃ち抜いた米軍戦車はいません。」 「そうだ、君のいうとおりだ、ティーガーは無敵なのだ。」 とヒューベルト大佐がコブシを上げる。 「しかし、君はどうして、我らに肩入れするんだい。」 と大佐がタミヤ君に聞いた。 「それは、ティーガーが好きだからです。」 「それだけか。」 「え、え、他に理由がいりますか?」とタミヤ君は立ち上がる。 「君は生粋の独逸戦車乗り以上のド変態なんだな。」 と納得する大佐だ。 「では、タミヤ君、作戦を練ってみたまえ。」 大佐が言う。 「これは、命令だ。」 「ハイ。」 思わず敬礼のタミヤ君だ。 「ここは、独立部隊だ、いかようにも作戦を造れるし、本部からの司令はない、遠慮なくやってくれ。」 答礼して大佐はテントから出て行った。 
  ずらりと並んだ独逸帝国の重戦車軍団を見ながら、タミヤ君は作戦を練る。 いまのところ、6両すべて使えるのだ。 なかなか、独立部隊の整備兵はたいしたものだ。 さて、どう動かすか・・・
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