戦車がすべての世の中。

ゆみすけ

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独逸側の反省会。

戦車で勝って、戦術で負ける。

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 「先回の戦いは、惜しかった。」 「うむ、今一歩であった。」 互いに、慰めあう独逸軍の戦車兵だ。 「ティーガーは無双だが、相手にちょこまかと動かれては・・・」 「うむ、天下のロンメル軍団だ、そう米軍にヒケはとらない。」 「1両のM26では、如何にも成らんさ。」 なんか、反省会ではなく、これではイイワケ会だ。 「我らは、独立部隊だ、もうすこし柔軟に考えてはどうか。」 とヒューベルト大佐だ。 「ところで、タミヤ君のM26知識は助かった。」 「いえ、そんなには。」と謙遜するタミヤ君だ。 「どうだね、キングやティーガーの弱点は、どう見る。」 「それは、重いことです。」 「うむ。」 「戦闘重量が57トンですか。」 「知ってるのか。」 「聞いた話ですが、重さで橋が渡れない、それで、防水にしたが、河底がドロで動けない。」 「つまり、シャーマンと真逆なのです。」 「シャーマンはアヒルですが、耐久性にすぐれ、運用効率がいい。」 「だが、ティーガーは動いているより、整備している時間が多い。」 「せめて、40トンにできなかったんですか。」 「パンターがあるからね。」 「パンターはT34のパクリじゃないですか。」 「ううう、それを言われると腹が・・・」 まあ、気持ちはわかる。 ずらりと並んだティーガーは壮観だ。
    「現在ある戦車で、なんとかしなければなれん。」 「せいぜい、フンメルが後方支援で調達できそうだが。」 「何両ですか。」 「もちろん、1両さ。」 さすがだ。 量より、質の独逸帝国だ。 「それで、ティーガーやキングの欠点は。」 「重いことからくる弊害です。」 「重いから、無理な操作で履帯がブチンと切れるのはザラで、エンジンからの出火、エンコしてオブジェになった話も少なくありません。」 「米軍は、滅多に合わない虎より、Ⅳ号戦車に重きをおいていますから。」 「まあ、エンコした話はゴマンとありますよ。」 「まあ、ティーガーは戦車より、ティーガーに恐れた米軍の妄想話が多いですから。」 なんせ、シャーマンは50000両だ。 キングは2000もない、ティーガーもトントンの生産量だ。 戦争は質より量の時代なんだろう。 
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