29 / 61
独逸側の反省会。
戦車で勝って、戦術で負ける。
しおりを挟む
「先回の戦いは、惜しかった。」 「うむ、今一歩であった。」 互いに、慰めあう独逸軍の戦車兵だ。 「ティーガーは無双だが、相手にちょこまかと動かれては・・・」 「うむ、天下のロンメル軍団だ、そう米軍にヒケはとらない。」 「1両のM26では、如何にも成らんさ。」 なんか、反省会ではなく、これではイイワケ会だ。 「我らは、独立部隊だ、もうすこし柔軟に考えてはどうか。」 とヒューベルト大佐だ。 「ところで、タミヤ君のM26知識は助かった。」 「いえ、そんなには。」と謙遜するタミヤ君だ。 「どうだね、キングやティーガーの弱点は、どう見る。」 「それは、重いことです。」 「うむ。」 「戦闘重量が57トンですか。」 「知ってるのか。」 「聞いた話ですが、重さで橋が渡れない、それで、防水にしたが、河底がドロで動けない。」 「つまり、シャーマンと真逆なのです。」 「シャーマンはアヒルですが、耐久性にすぐれ、運用効率がいい。」 「だが、ティーガーは動いているより、整備している時間が多い。」 「せめて、40トンにできなかったんですか。」 「パンターがあるからね。」 「パンターはT34のパクリじゃないですか。」 「ううう、それを言われると腹が・・・」 まあ、気持ちはわかる。 ずらりと並んだティーガーは壮観だ。 「現在ある戦車で、なんとかしなければなれん。」 「せいぜい、フンメルが後方支援で調達できそうだが。」 「何両ですか。」 「もちろん、1両さ。」 さすがだ。 量より、質の独逸帝国だ。 「それで、ティーガーやキングの欠点は。」 「重いことからくる弊害です。」 「重いから、無理な操作で履帯がブチンと切れるのはザラで、エンジンからの出火、エンコしてオブジェになった話も少なくありません。」 「米軍は、滅多に合わない虎より、Ⅳ号戦車に重きをおいていますから。」 「まあ、エンコした話はゴマンとありますよ。」 「まあ、ティーガーは戦車より、ティーガーに恐れた米軍の妄想話が多いですから。」 なんせ、シャーマンは50000両だ。 キングは2000もない、ティーガーもトントンの生産量だ。 戦争は質より量の時代なんだろう。
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

1人生活なので自由な生き方を謳歌する
さっちさん
ファンタジー
大商会の娘。
出来損ないと家族から追い出された。
唯一の救いは祖父母が家族に内緒で譲ってくれた小さな町のお店だけ。
これからはひとりで生きていかなくては。
そんな少女も実は、、、
1人の方が気楽に出来るしラッキー
これ幸いと実家と絶縁。1人生活を満喫する。

婚約破棄?一体何のお話ですか?
リヴァルナ
ファンタジー
なんだかざまぁ(?)系が書きたかったので書いてみました。
エルバルド学園卒業記念パーティー。
それも終わりに近付いた頃、ある事件が起こる…
※エブリスタさんでも投稿しています

俺だけ皆の能力が見えているのか!?特別な魔法の眼を持つ俺は、その力で魔法もスキルも効率よく覚えていき、周りよりもどんどん強くなる!!
クマクマG
ファンタジー
勝手に才能無しの烙印を押されたシェイド・シュヴァイスであったが、落ち込むのも束の間、彼はあることに気が付いた。『俺が見えているのって、人の能力なのか?』
自分の特別な能力に気が付いたシェイドは、どうやれば魔法を覚えやすいのか、どんな練習をすればスキルを覚えやすいのか、彼だけには魔法とスキルの経験値が見えていた。そのため、彼は効率よく魔法もスキルも覚えていき、どんどん周りよりも強くなっていく。
最初は才能無しということで見下されていたシェイドは、そういう奴らを実力で黙らせていく。魔法が大好きなシェイドは魔法を極めんとするも、様々な困難が彼に立ちはだかる。時には挫け、時には悲しみに暮れながらも周囲の助けもあり、魔法を極める道を進んで行く。これはそんなシェイド・シュヴァイスの物語である。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる