戦車がすべての世の中。

ゆみすけ

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各、戦車への打ち合わせ。

連携が大切だ。

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      アフリカ軍団の戦車兵は、劣勢な数で、英軍を翻弄していた。 それで、エルアラメンまで、追い立てられた英軍は米軍へ援軍を求めた。  英軍に対して、ロンメル将軍の的を射た作戦が効果的だったこともある。 それが、米軍に通ずるか? なんせ、独立戦争で、米軍は英軍に勝利した経験があるからだ。 米国は英国の植民地であったのだ。 そして、数の暴力が戦争には有効だとなる。 中世の騎士や農民徴用兵では、戦争が出来ない時代となった。 そして、兵器の発達は大量破壊兵器へとつながるのだ。 そう、核兵器である。 しかし、しかしだ。 そこにロマンがあるか。 爆弾やミサイルにロマンは無い。 ヒトが多く死ぬだけだ。 そこには、駆け引きも、戦略や作戦も、ピカドンで終わりだ。 相手の国の、国民を殺すだけならOKだろう。 戦争とは殺し合いなのか。 著者は否と唱えたい。 戦争とは、交渉の背後にある、暴力なのである。 互いの話がつかないときの、暴力による交渉である。 そこで、戦車なのだ。 オトコのロマンがあるからだ。 互いに大砲で、撃ち合ってこそだ。 6両の独逸帝国の重戦車が、打ち合わせた。 「正面撃破で。」 とは、キング・タイガーの車長だ。 「しかし、背後をつかれると、ヤラれるぞ。」 「それで、ティーガーが背後を守るんだ。」 「それでは、オレ達はキングより性能が・・・」 「そんなことは、言ってない。」 「そうとしか、聞えないが。」 キングとティーガー、どちらが使えるかの言い争いだ。 もちろん、ティーガーより後に生産されたキング・タイガーが、と読者は思うだろう。 しかし、日本での人気度は、遙かにティーガー指しが多いのだ。 著者もティーガー派だ。 斜め装甲をT34に真似たキングなぞ・・・・ ここは、やはり10センチの装甲板を、真っ直ぐ立てたティーガーを押すのである。 作戦はキングが正面、背後をティーガーが守るとなったが。 言いたいことはあるのだ。 まあ、戦車兵どうしのヨタ話であるが。 「フンメルは、どうなった。」 「え、あれか。」 「まだ、修理中だろ。」 「あれの、援護砲撃は助かるのだが。」 「フンメル、あ、あ、戦車ではないが、モドキもあったんだ。」 とタミヤ君。 「そうさ、戦車ではないが、パット見は戦車に見える。」 「フンメルか、観たいが。」 「いずれ、修理が出来次第だろう。」 フンメルとは、Ⅳ号戦車の砲塔を取り払い、そこに砲台を載せた戦車モドキだ。 砲は、少し動くが旋回砲塔ではないのだ。 独逸帝国は、知らない。 米軍がシャーマンではない戦車を、そして英軍がバケモノを運んでいることを。 
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