戦車がすべての世の中。

ゆみすけ

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戦車の整備

自動車とは違うんだ。

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 ハインケル曹長は工兵へ、キング・タイガーの整備の打ち合わせに向かった。 エンジンはガソリンだが、現在の効率のいい、エンジンではない。 サイドバルブの旧式の気化器を使った、容量がでかいエンジンだ。 湯水のようにガソリンを食う。 たしか、1リットルで、200から300メートルしか動けないのだ。 ガブ飲みのアメ車と原チャリの差だ。 ガソリンタンクも巨大だ。 そしてマフラーも太鼓がフロ桶くらいあるのだ。 まあ、工兵は巨大な工具で、巨大な機械と渡り合わねばならない、戦闘員よりキツイかもしれない。 「日本のブリキ戦車なぞ、とても見せられないよ。」 そう、ハインケル曹長に言うくらい日本戦車はオコチャマだ。 なんせ、ハッチが装甲が薄いから走行で、パタパタするくらいだ。 話をエンジンの戻すと、戦車は基本、エンジンを目一杯動かしてる状態である。 エンジンを一杯に吹かさないと動かないからだ。 車台が重いからだ。 それで、エンジンの寿命が短いのだ。 そして、エンコは、あたりまえのことである。 前線で使う兵器の重要なことは実働する兵器の割合が高いことである。 この独立部隊は、キング・タイガー3両にティーガーが1両の4両だ。 それが、全部動いているから工兵が、優秀なのだろう。 「相手は米軍だ、4両では足りなくないか。」 と聞くた。 「そうだな、増両を頼んでみるか。」 「どれほど?」 「うん、聞いたところでは、あと2両のティーガーなら、独立部隊へ廻せるらしい。」 「では、全部で6両か。」 「アフリカ軍団は3号、4号戦車が主だから、キングやティーガーはここだけらしい。」 「本来はアフリカに廻せるほど、本国は余裕はないんだ。」 「本土防衛に、ほとんど使ってるんだ。」 「じゃあ、ここは特別なのか。」 と聞くと。 「なぜか、わからんが、そうらしい。」 と首をひねるハインケルだ。 「本土では、最新のパンターが初期不良で、ほとんど使えないらしい。」 「それは、エンジンから火がでるんだろ。」 「そうだが、対策で消火器を。」 「ダメ、ダメ、パンターは急場しのぎのヤツだからだ。」 「4号も改良しつくして無理だ。」 「とにかく、独逸軍の欠点は戦車の種類が多すぎることだ。」 「米軍なんかM4が主で、4万両あまり生産している。」 「そんなにか、とても独逸帝国では無理だな。」 「まだ、負けると決まったわけではない。」 「そうだ。」 「75ミリ戦車砲を食らわせるのだ。」 と気勢をあげるタミヤ君だ。 
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