戦車がすべての世の中。

ゆみすけ

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アフリカ軍団

ロンメル将軍の部下。

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　しばらく、歩いていると、トラックがやってきた。　先のキング・タイガーのメンテの工兵と思う。　腹がへっていたので、手を振り、合図した。　トラックは停まった。　オレが日本人なので、「どうして、こんなアフリカ砂漠に日本人だ。」　と聞く。　まあ、もっともだ。　それで、「ロンメル軍団が見たいからだ。」　という。　「君は変なヒトだ。」　「軍人なぞ見たがるヤカラはいない。」　と答える。　「しかし、君はアフリカ軍団だろ。」と聞いた。　「とうぜんだ、敵がいたら戦闘になるし、戦わなければ殺されてしまうからな。」　そして、オレは、「ひとりで、歩いているので腹が減っている、なんか巡礼に・・・」と援助を求めた。　「君は日本人だ、日本はドイツと同盟国だ、援助しよう。」　とパンと飲み水を分けてくれた。　ありがたい、ここでは、貴重なパンと水だ。　「遠慮するなよ、オレ達は工兵だから、物資は十分だ。」　しかし、売るほどあるわけではない。　そして、自然と戦車の話になる。　「テーガーは、まさに無双だね。」　「しかし、数がないからな。」　「あちら、（米軍）は、数で勝負だからな。」　割合でいえば米軍戦車５両ＶＳドイツ戦車１両の戦いだからだ。　「それに、新型のパンターはエンジンから火災だ。」　「それも、敵にやられるより多いときた。」　ドイツ帝国も一枚岩ではないようだ。　「いうことはカンタンで、だれでも理解してるんだが。」　そうなんだ、言うは安し行うは難しだ。　ところで、いつの間にか、オレはドイツ軍人と平気でしゃべっている。　それも、本音の話だ。　あまり、周りには聞かれたくない話だ。　そして、相手がいいだした。　「君、アフリカ軍団に入らないか。」　「え、オレがドイツ軍にか。」　「そうさ、君は戦車に自身が言いたいことが多いようだ。」　「まあ、戦車しかないからね。」　「なら、体験してみないか、ただし命の保障はないぞ。」　「戦車に乗れるのか。」　「そうさ、オレはドイツ軍では人事を担当してるんだ。」　「そうか、オレは日本人だ。」　「ドイツは日本とは軍事同盟国だ。」　「なら、問題はない。」　「ところで、基本的知識はあるようだが？」　「うむ、エンジンとか無線や運用の知識はタミヤの模型からだが。」　「タミヤ？」　「日本で戦車を造ってるところだ。」　「なら、つごうがいいな。」　「では、皆に紹介するから。」　オレは独逸帝国のアフリカ軍団つまり、ロンメロ軍団に臨時に入隊することとなった。　さて、どうなるか・・・・