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前半戦。
米海軍対日本陸軍。
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前半戦は、アームストロング中尉の米海軍対日本陸軍の佐々少佐だ。
海軍対陸軍である。 別に、米海軍と日本陸軍は遺恨は無い。
しかし、海軍対陸軍となると、燃えるのだ。
米軍も海軍と陸軍は、日本ほどではないが仲が悪いのだ。
どこの国の軍隊もそうなのだ。 どうしても、予算の取り合いとなるからだ。
そして、装備は海軍がルく軍より多くかかるのである。
戦艦は、お高いのだ。 どうしても、海軍が予算が多くなる。
それが、陸軍は面白くないのは当然である。 理屈では、わかってるんだが・・・
アームストロングは日本陸軍相手に、燃えるのだった。
つまり、変なところで意地の張り合いなのである。
先に米軍が離陸する。 すこしおいて、日本軍が離陸である。
互いに周回飛行で、様子をうかがうのだ。
「さあ、最終決戦が始まりました。」「いよいよですね。」
「え、え、そうですね。」と、司会と解説が拡声器で駄弁る。
「さて、どちらから仕掛けるか。」「見ものですね。」
「え、え、そうですね。」と、アオルのだ。
掛札の売店は札止めである。・・・そして、日本軍では、佐々少佐が偵察員の山下整備技師(技官クラスだ。)と、愛機である100式の再点検の最中だ。
これで、今日は何度目かな・・ 点検票を張ったメモ板へチェツクである。
チェツクは2Bの鉛筆である。 まだ、ボールペンは開発されていない。
各、計器の下のランプが青ならOKの印である。
排気タービン温度計は青だ。 点火プラグの電圧、エンジン回転計、電波高度計、緊急脱出装置など、オールグリーンだ。
模擬弾も審査を通過したヤツだ。
ロケットも誘導装置はOKだ。
敵のロケット妨害装置の熱源弾、アルミ金属片の放出装置もOKだ。
あとは・・・・ ふう、さすがに疲労が溜まるのだ。
しかし、点検を怠ると事故につながるのだ。
安全第一は日本軍のモットーなのである。
飛行機は墜ちたら負けなのだ。
「隊長、点検すべて異常ありません。」「うむ、ごくろう。」
「よし山下技師、発進する。」「ハイ。」
100式は滑走路へタキシングである。
「日本機へ。」と、管制塔だ。 「こちら、佐々だ。」
「管制塔から佐々機へ、3番滑走路だ。」「3番、了解。」
「健闘を祈る。」 管制塔からの通信が終わる。
佐々は3番滑走路で、一旦止まって、日本軍格納庫を振り返る。
皆、こちらへ国旗や手を振っている。
それに、手を振る返礼をして、スロット全開だ。
排気タービンが、「キーーーーン。」と、唸る。
ロケットや模擬弾、航空燃料など満載なので、なかなか上がらない。
時速260キロを超えた。 やっと地面を主脚が蹴る。
前輪が収納されて、主脚が入る。
高度が300だ。 スロットを戻す。
「前方、1200に米軍です。」と、山下技官だ。
風防の彼方に見えるマスタングだ。
「こちらへ、向かってきます。」と、付け加える。
いきなり、だ。 上へあがったら・・・・ これは、ヤツだ。 そう感ずる佐々少佐だ。
互いに両軍が全滅した前回の空戦が浮かぶのだ。
どうする・・・と、佐々は、「山下、熱源弾だ。」と、妨害用のフレアの発射の測定を指示する。
敵のロケット妨害に使う熱源弾だ。
マスタングはロケットは装備していない。
どうする、佐々少佐・・・・
海軍対陸軍である。 別に、米海軍と日本陸軍は遺恨は無い。
しかし、海軍対陸軍となると、燃えるのだ。
米軍も海軍と陸軍は、日本ほどではないが仲が悪いのだ。
どこの国の軍隊もそうなのだ。 どうしても、予算の取り合いとなるからだ。
そして、装備は海軍がルく軍より多くかかるのである。
戦艦は、お高いのだ。 どうしても、海軍が予算が多くなる。
それが、陸軍は面白くないのは当然である。 理屈では、わかってるんだが・・・
アームストロングは日本陸軍相手に、燃えるのだった。
つまり、変なところで意地の張り合いなのである。
先に米軍が離陸する。 すこしおいて、日本軍が離陸である。
互いに周回飛行で、様子をうかがうのだ。
「さあ、最終決戦が始まりました。」「いよいよですね。」
「え、え、そうですね。」と、司会と解説が拡声器で駄弁る。
「さて、どちらから仕掛けるか。」「見ものですね。」
「え、え、そうですね。」と、アオルのだ。
掛札の売店は札止めである。・・・そして、日本軍では、佐々少佐が偵察員の山下整備技師(技官クラスだ。)と、愛機である100式の再点検の最中だ。
これで、今日は何度目かな・・ 点検票を張ったメモ板へチェツクである。
チェツクは2Bの鉛筆である。 まだ、ボールペンは開発されていない。
各、計器の下のランプが青ならOKの印である。
排気タービン温度計は青だ。 点火プラグの電圧、エンジン回転計、電波高度計、緊急脱出装置など、オールグリーンだ。
模擬弾も審査を通過したヤツだ。
ロケットも誘導装置はOKだ。
敵のロケット妨害装置の熱源弾、アルミ金属片の放出装置もOKだ。
あとは・・・・ ふう、さすがに疲労が溜まるのだ。
しかし、点検を怠ると事故につながるのだ。
安全第一は日本軍のモットーなのである。
飛行機は墜ちたら負けなのだ。
「隊長、点検すべて異常ありません。」「うむ、ごくろう。」
「よし山下技師、発進する。」「ハイ。」
100式は滑走路へタキシングである。
「日本機へ。」と、管制塔だ。 「こちら、佐々だ。」
「管制塔から佐々機へ、3番滑走路だ。」「3番、了解。」
「健闘を祈る。」 管制塔からの通信が終わる。
佐々は3番滑走路で、一旦止まって、日本軍格納庫を振り返る。
皆、こちらへ国旗や手を振っている。
それに、手を振る返礼をして、スロット全開だ。
排気タービンが、「キーーーーン。」と、唸る。
ロケットや模擬弾、航空燃料など満載なので、なかなか上がらない。
時速260キロを超えた。 やっと地面を主脚が蹴る。
前輪が収納されて、主脚が入る。
高度が300だ。 スロットを戻す。
「前方、1200に米軍です。」と、山下技官だ。
風防の彼方に見えるマスタングだ。
「こちらへ、向かってきます。」と、付け加える。
いきなり、だ。 上へあがったら・・・・ これは、ヤツだ。 そう感ずる佐々少佐だ。
互いに両軍が全滅した前回の空戦が浮かぶのだ。
どうする・・・と、佐々は、「山下、熱源弾だ。」と、妨害用のフレアの発射の測定を指示する。
敵のロケット妨害に使う熱源弾だ。
マスタングはロケットは装備していない。
どうする、佐々少佐・・・・
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