B29を撃墜する方法。

ゆみすけ

文字の大きさ
上 下
312 / 344
とうとう、この日が来た!!

決着をつけるのだ。

しおりを挟む
 我が国のアイデアと試行錯誤で生み出された戦闘機が・・・「とうとう、マスタングとの決戦が来たな。」と、主任技師がつぶやく。 「おい、格納庫のシャッターを開けるぞ。」と、整備隊員が叫ぶ。 「おう、こちらはOKだ。」と、相方がいう。 ドイツの格納庫はシャッターがあるのだ。 ドイツ帝国はツエッペルンの格納庫で苦労したらしい。 それで、金属の板を加工してつなぐシャッターを考案したらしい。 なかなか、便利なモノである。 我が国では、いまだに扉を折りたたんでるんだが。 模擬空戦大会は、各国の軍事技術以外も知ることができる。 これが、なかなかバカにはできないのだ。 「ガラ、ガラ、ガラ。」と、いっぺんに開くシャッターである。 「よし、押し出せ。」と、技師や整備隊員が機体を1機づつ押し出す。 これは、主任技師が、「やはり、戦闘機は格納庫から手で押す出すのが伝統だ。」と、言い出したからだ。 排気ガスの換気問題もあるが。 主任は、「やはり、手をかけてやらんと・・・」との考えである。 「おい、出てきたぞ。」「あのトラブったヤツがでてきたぞ。」「こんどは、飛ぶんだろうな。」と、観衆は言いたい放題である。 「とうとう、出てきました。」「日本軍の前回の失敗は取り戻せるのでしょうか。」と、司会者が拡声器で駄弁る。 そこへ、あやしい軍事有識者だ。「おや、今度は普通みたいですね。」「前回は鉢巻とか軍刀とか雰囲気だしてましたが。」と、アオル。 評論家や解説者は、アオッてナンボだからである。 座を盛り上げて、ナンボのヤツらなのだ。 大会の売り上げで、ギャラが決まるからだ。 「さて、今回は日本軍もトラブルは、どうでしょうか?」と、司会だ。 「前回は、いきなりでしたから、今回はソレは無いとはおもいますが、ウワサでは、マスタングに怖気づいたとの話も。」「そうなんですか?」と、司会だ。 「なんせ、軍刀まで出てきたんですよ、負けたら帰国はできないでしょう。」「日本軍は、そこまでの覚悟なんですか。」と、驚くふりの司会だ。 「おや、最終点検みたいですよ。」「そうですね、雰囲気はいつもと同じかな・・」と、解説だ。 「米軍はエプロンから滑走路へマスタングが・・」と、司会だ。 「うむ、やはりマスタングは余裕というか、王者の気迫というか、不動の地位を築いた戦闘機ですな。」と、解説が持ち上げる。 「しかし、日本軍は変わった形の戦闘機ですね。」と、司会である。 「あ、あ、欲張り型ですからな。」と、解説だ。 「今回、飛ぶところを見られるといいんですが。」と、解説がアオル。 前回の日本軍のトラブルが思い出される観衆である。 「おや、エンジンが始動したようですよ。」「以外に小さな音ですね、確か双発と聞いてますが。」と、司会だ。 「バランスがいいからですな。」と、解説だ。(さすが有識者である。) 双発エンジンの音が前回とは違うのだ。 そう、あの電子機器がバランスをとってるのだ。 偵察員の計器盤のランプは緑色が消えないのである。 「どうだ?」と、操縦士が・・・「大丈夫なようです、さすがエンジンバランスがいいと、ここまで安定するんですね。」と、偵察員が答える。 そうなのだ。 飛行機はバランスで飛んでるんである。 バランスが狂うと、失速して墜落なのだ。 
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

大東亜戦争を有利に

ゆみすけ
歴史・時代
 日本は大東亜戦争に負けた、完敗であった。 そこから架空戦記なるものが増殖する。 しかしおもしろくない、つまらない。 であるから自分なりに無双日本軍を架空戦記に参戦させました。 主観満載のラノベ戦記ですから、ご感弁を

【おんJ】 彡(゚)(゚)ファッ!?ワイが天下分け目の関ヶ原の戦いに!?

俊也
SF
これまた、かつて私がおーぷん2ちゃんねるに載せ、ご好評頂きました戦国架空戦記SSです。 この他、 「新訳 零戦戦記」 「総統戦記」もよろしくお願いします。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ

朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】  戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。  永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。  信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。  この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。 *ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。

四代目 豊臣秀勝

克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。 読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。 史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。 秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。 小牧長久手で秀吉は勝てるのか? 朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか? 朝鮮征伐は行われるのか? 秀頼は生まれるのか。 秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?

黄金の檻の高貴な囚人

せりもも
歴史・時代
短編集。ナポレオンの息子、ライヒシュタット公フランツを囲む人々の、群像劇。 ナポレオンと、敗戦国オーストリアの皇女マリー・ルイーゼの間に生まれた、少年。彼は、父ナポレオンが没落すると、母の実家であるハプスブルク宮廷に引き取られた。やがて、母とも引き離され、一人、ウィーンに幽閉される。 仇敵ナポレオンの息子(だが彼は、オーストリア皇帝の孫だった)に戸惑う、周囲の人々。父への敵意から、懸命に自我を守ろうとする、幼いフランツ。しかしオーストリアには、敵ばかりではなかった……。 ナポレオンの絶頂期から、ウィーン3月革命までを描く。 ※カクヨムさんで完結している「ナポレオン2世 ライヒシュタット公」のスピンオフ短編集です https://kakuyomu.jp/works/1177354054885142129 ※星海社さんの座談会(2023.冬)で取り上げて頂いた作品は、こちらではありません。本編に含まれるミステリのひとつを抽出してまとめたもので、公開はしていません https://sai-zen-sen.jp/works/extras/sfa037/01/01.html ※断りのない画像は、全て、wikiからのパブリック・ドメイン作品です

大東亜戦争を回避する方法

ゆみすけ
歴史・時代
 大東亜戦争よ有利にの2期創作のつもりです。 時代は昭和20年ころです。 開戦を回避してからのラノベです。

織田信長IF… 天下統一再び!!

華瑠羅
歴史・時代
日本の歴史上最も有名な『本能寺の変』の当日から物語は足早に流れて行く展開です。 この作品は「もし」という概念で物語が進行していきます。 主人公【織田信長】が死んで、若返って蘇り再び活躍するという作品です。 ※この物語はフィクションです。

処理中です...