286 / 344
ドイツ帝国の商魂。
ドラ焼きが・・・
しおりを挟む
あまりに、うまそうにドラ焼きを食ったことから、会場でドラ焼きは??の、問い合わせが多々あったのだ。 そこは、商魂たくましい、ドイツ帝国だ。 別に、ドラ焼きに軍事機密など無い。 せいぜい、餡子(アンコ)が欧州には無いくらいだ。 そこは、クリームを使ったドラ焼きが大会会場で売りだされた。 クリームドラ焼きである。 それも、真ん中にチョコチップ入りだ。 ご丁寧にドイツ軍のマークまでが焼き印されていた。 もちろん、日本には挨拶なぞ無い。 知的所有権なぞ、まだまだの時代である。 そして、そこへ文句をいうほど日本政府も五月蠅くはなかったのだ。 うまいものに国境はないからである。 まあ、あまりにドラ焼きが、ドイツ帝国の戦闘機に似ていたからである。 それに、食べ歩きができるのが、いいところなのだ。 ドラ焼きを食べて、ドイツ軍の観戦を・・のフレーズが。 そして、クリームが入ったドラ焼きは欧州のお菓子の定番になってしまったのである。 なぜなのか、それは美味しいからである。 それに、安価だ。 それに、欧州では食べ歩きできる、うまいお菓子が少なかったのである。 まあ、この辺で、話は模擬空戦へ戻ります。 「さあ、日本軍の双発爆撃機が出てきました。」と、司会者が。 5機の双発爆撃機がエプロンから滑走路へタキシングだ。 「機体は、英国大会のときと同じですかね。」と、司会者だ。 「そのようですが、そこは隠し玉の日本軍です、なんかやらかすと思ってるんですが。」と、解説だ。 まるで、プロレス中継である。 盛り上げるのが、司会と解説の役だからである。 売り上げで、配当が決まるから必死である。 「こんどは、ドラ、いやドイツ軍がでてきましたよ。」「あ、あ、ドラ焼きですか。」 ドイツ軍は、ドラ焼き軍となってしまったのか・・・ なんと、戦闘機が茶色だ。 まるで、ドラ焼きである。 まあ、いままでは銀色だったが。 敵から目立つので、大地の色に迷彩したのだが・・・ そっくりなのだ。 まあ、偶然である。 ドイツ軍の鉄十字までが黒いから、そっくりである。 「いやあ、ドイツ軍もサービス精神旺盛ですな。」と、解説者が・・ 「しかし、こうなると、そっくりですね。」と、司会者だ。 「中身は餡子かクリームかですね。」「私は、正統派のアンコが好きですが。」「いえ、クリームも捨てがたいですな。」 と、軍事評論ではなく・・・ 「しかし、日本軍は英国大会には四発でしたが・・」「そういえば、そうでしたね。」「なんか、欠陥でも。」「四発にですか。」「なんとも、言えませんが。」と、勝手な解釈の司会者らであった。 「まさか、日本軍は本命用に四発を・・」「米軍用にですか。」「え、え、それ以外考えられませんよ。」「つまり、ドイツには双発で十分と・・」「まさか、そこまでは言いませんが。」 言ってるじゃん。 「米軍はマスタングですからね。」「・・・・」 なんも、言えない解説者だ。
1
お気に入りに追加
56
あなたにおすすめの小説
大東亜戦争を有利に
ゆみすけ
歴史・時代
日本は大東亜戦争に負けた、完敗であった。 そこから架空戦記なるものが増殖する。 しかしおもしろくない、つまらない。 であるから自分なりに無双日本軍を架空戦記に参戦させました。 主観満載のラノベ戦記ですから、ご感弁を
【おんJ】 彡(゚)(゚)ファッ!?ワイが天下分け目の関ヶ原の戦いに!?
俊也
SF
これまた、かつて私がおーぷん2ちゃんねるに載せ、ご好評頂きました戦国架空戦記SSです。
この他、
「新訳 零戦戦記」
「総統戦記」もよろしくお願いします。


土方歳三ら、西南戦争に参戦す
山家
歴史・時代
榎本艦隊北上せず。
それによって、戊辰戦争の流れが変わり、五稜郭の戦いは起こらず、土方歳三は戊辰戦争の戦野を生き延びることになった。
生き延びた土方歳三は、北の大地に屯田兵として赴き、明治初期を生き抜く。
また、五稜郭の戦い等で散った他の多くの男達も、史実と違えた人生を送ることになった。
そして、台湾出兵に土方歳三は赴いた後、西南戦争が勃発する。
土方歳三は屯田兵として、そして幕府歩兵隊の末裔といえる海兵隊の一員として、西南戦争に赴く。
そして、北の大地で再生された誠の旗を掲げる土方歳三の周囲には、かつての新選組の仲間、永倉新八、斎藤一、島田魁らが集い、共に戦おうとしており、他にも男達が集っていた。
(「小説家になろう」に投稿している「新選組、西南戦争へ」の加筆修正版です)
旧式戦艦はつせ
古井論理
歴史・時代
真珠湾攻撃を行う前に機動艦隊が発見されてしまい、結果的に太平洋戦争を回避した日本であったが軍備は軍縮条約によって制限され、日本国に国名を変更し民主政治を取り入れたあとも締め付けが厳しい日々が続いている世界。東南アジアの元列強植民地が独立した大国・マカスネシア連邦と同盟を結んだ日本だが、果たして復権の日は来るのであろうか。ロマンと知略のIF戦記。
織田信長IF… 天下統一再び!!
華瑠羅
歴史・時代
日本の歴史上最も有名な『本能寺の変』の当日から物語は足早に流れて行く展開です。
この作品は「もし」という概念で物語が進行していきます。
主人公【織田信長】が死んで、若返って蘇り再び活躍するという作品です。
※この物語はフィクションです。
日は沈まず
ミリタリー好きの人
歴史・時代
1929年世界恐慌により大日本帝國も含め世界は大恐慌に陥る。これに対し大日本帝國は満州事変で満州を勢力圏に置き、積極的に工場や造船所などを建造し、経済再建と大幅な軍備拡張に成功する。そして1937年大日本帝國は志那事変をきっかけに戦争の道に走っていくことになる。当初、帝國軍は順調に進撃していたが、英米の援蔣ルートによる援助と和平の断念により戦争は泥沼化していくことになった。さらに1941年には英米とも戦争は避けられなくなっていた・・・あくまでも趣味の範囲での制作です。なので文章がおかしい場合もあります。
また参考資料も乏しいので設定がおかしい場合がありますがご了承ください。また、おかしな部分を次々に直していくので最初見た時から内容がかなり変わっている場合がありますので何か前の話と一致していないところがあった場合前の話を見直して見てください。おかしなところがあったら感想でお伝えしてもらえると幸いです。表紙は自作です。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる