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ポーツマス軍港への寄港。
ハイオクタン燃料。
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空母の無線室から、「本土の基地から連絡です。」と、伝令だ。 もちろん、暗号を解読した文面だ。 無線室には解読班が数人配置されてるのだ。 「うむ、なになにポーツマスへ寄れ、とな。」と、副官が読む。 司令が航海士を見る。 「現在の航路ですと、あと三日ですか。」と答える。 そして、海路図を書き加える。 操舵手に、「航路、このまま。」と。副官だ。 「コノママ、ヨ~ソロ。」と、操舵手が答える。 命令を間違えないためである。 軍隊で命令を間違えれば、事故や負けいくさだ。 そして、失敗も、言い訳より、失敗の報告が肝心だ。 なぜなら、対処する命令が先だからである。 これは、徹底して教育されるのだ。 「なんでしょうね。」「うむ、わからんが・・」 「まあ、同盟国への寄港だ。」「では、オカに。」「そうだな。」つまり、上陸であるのだ。 軍隊は野郎の集団である。 それも、血気盛んな野郎である。 そう、溜まるのだ。 それを、上陸で処理できれば、ありがたいことだ。 そして、軍港には飲み屋などの夜の店は当然である。 「ドイツ大会の前だ、あまりハメを外させるなよ。」と、副官が参謀に伝言である。 こまごました苦言や、しょうも無い些細なことは、副官が処理するのだ。 早い話が憎まれ役である。 副とは、そういうものだ。 鬼の副長というやつである。 三日後に日本軍の空母4隻はポーツマス軍港へ投錨したのだ。 そして、話はガソリンだった。 さすがに、ドイツ国内では米軍から、というわけにはいかないからだ。 それで、英軍が米軍から、そして英軍が日本軍へとなったのだ。 そう、米軍は約束は守る軍隊なのだ。 シナや半島とは違うのだ。 もちろん、守れる約束と、守れない約束も当然あるのだが・・・ ガソリンの提供は守れる約束だったのである。 そして、航海でカラになった燃料タンクへハイオクタン航空燃料が満タンである。 そして、兵らも、飲み屋で英気を養ったのだ。 なんせ、英海軍は日本海軍の先生である。 それなりに、つながりがある軍人も多いのである。 留学軍人も少なくない。 明治維新で英国は日本を植民地化より、飼い犬として手なずけたのである。 当時、日本は幕府の隠し黄金が・・ 世界の25パーセントもあったのだ。 その黄金は、軍艦やら大砲を英国から買い付ける金である。 それは、日露戦争前に使い果たしてしまったのだ。 そして、日露戦争の英米の借金は、最近まで払い続けていたのである。 日本は同盟や借りた金を払うことを破ったことは無い、(そんな国は日本くらいである、それで信用度が高いのだ。) しかし、英国もタダで仲介するワケはないのだが・・・・
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