271 / 344
ドイツ目指して、出港だ。
4隻の空母が・・・
しおりを挟む
「いつ見ても、いいもんだ。」と、呉鎮守府から海を眺める。 4隻の正規空母が浮かんでいる。 なかなか壮観であるのだ。 日本海軍ここにあり、である。 世界で海軍といえば、米、英、日の三大海軍である。 ドイツは陸軍であり、ソ連もそうだ。 やはり、海軍は米、英、日となるのだ。 やがて、空母が4隻ならんだ。 「あ、あ、そうか。」「今日が出港だったな。」と、丘から見下ろす見物人らである。 はるか、欧州のドイツ帝国まで爆撃機を運ぶのだ。 空(うえ)でもいいが、やはり事故を恐れてである。 まだ、欧州への航空路は開発は半ばなのだ。 地上の飛行場が整備されていないのだ。 故障に対応できないのである。(最近の話だが、アラビア海派遣のP3-Cが帰国途中、故障でベトナムへ臨時に降りた、そして日本から修理部品をもっていって、やっと帰還できたのである。ベトナムに感謝である。) なんせ、未開の国も多いからである。 爆撃機を開発、修理できる国は、数えるほども無いのである。 (米、英、ドイツ、フランス、イタリー、そして日本) 空母でなら、修理設備が十分あるからだ。 それに、技師もいるからね。 「おい、始まったぞ。」と、見物人が叫んだ。 遠くから爆撃機が・・・ 「ブ~ン。」と、四発エンジンの合唱が聞こえる。 「しかし、4隻つなげると、けっこうな滑走路だな。」と、感想だ。 なんせ、1000メートルはあるからだ。 「おい、うまく行くかな。」「でなきゃ、参戦できないぞ。」 模擬空戦は国民の関心も高いのだ。 国家の威信がかかってるからだ。 勝てば、それなりに大きな顔ができるのだ。 勝者の威厳というヤツである。 万一の事故に備えて駆逐艦が周回している。 漁船や民間船は付近の航行は禁止である。 まあ、なんやかんやで、無事に5機は空母の飛行甲板に着艦ができたのである。 まあ、なんとか5機が1隻の空母に収まったのである。 そして、空母4隻の艦隊が組まれる。 1隻の空母に6隻の駆逐艦だ。そして、工作船(スパイ船ではない、工作機械や発電設備があるのだ。)が付随するのだ。 つまり、日本海軍の4隻の戦艦と、8隻の巡洋艦と、あとは雑魚ばかりだ。 まあ、シナは海軍がショボいし、ソ連は模擬空戦へ参加するから、とりあえずの脅威はないが・・・ 「使えない、戦艦や巡洋艦が残るだけでは・・」そうなのだ、日本本土の守りがおろそかになりかねないのだ。 それに、戦艦といっても旧式ばかりである。 酷いのになると、船歴20年以上である。 「これは、三笠も出さなきゃならんかも・・・」 三笠は日露戦争の旗艦である。 戦列を離れて40年である。 まあ、さすがにソレはないのだが・・・ 「やはり、空母が足らない。」と、海軍軍令部は、いまさらの話である。
1
お気に入りに追加
56
あなたにおすすめの小説
大東亜戦争を有利に
ゆみすけ
歴史・時代
日本は大東亜戦争に負けた、完敗であった。 そこから架空戦記なるものが増殖する。 しかしおもしろくない、つまらない。 であるから自分なりに無双日本軍を架空戦記に参戦させました。 主観満載のラノベ戦記ですから、ご感弁を
四代目 豊臣秀勝
克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。
読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。
史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。
秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。
小牧長久手で秀吉は勝てるのか?
朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか?
朝鮮征伐は行われるのか?
秀頼は生まれるのか。
秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【おんJ】 彡(゚)(゚)ファッ!?ワイが天下分け目の関ヶ原の戦いに!?
俊也
SF
これまた、かつて私がおーぷん2ちゃんねるに載せ、ご好評頂きました戦国架空戦記SSです。
この他、
「新訳 零戦戦記」
「総統戦記」もよろしくお願いします。
黄金の檻の高貴な囚人
せりもも
歴史・時代
短編集。ナポレオンの息子、ライヒシュタット公フランツを囲む人々の、群像劇。
ナポレオンと、敗戦国オーストリアの皇女マリー・ルイーゼの間に生まれた、少年。彼は、父ナポレオンが没落すると、母の実家であるハプスブルク宮廷に引き取られた。やがて、母とも引き離され、一人、ウィーンに幽閉される。
仇敵ナポレオンの息子(だが彼は、オーストリア皇帝の孫だった)に戸惑う、周囲の人々。父への敵意から、懸命に自我を守ろうとする、幼いフランツ。しかしオーストリアには、敵ばかりではなかった……。
ナポレオンの絶頂期から、ウィーン3月革命までを描く。
※カクヨムさんで完結している「ナポレオン2世 ライヒシュタット公」のスピンオフ短編集です
https://kakuyomu.jp/works/1177354054885142129
※星海社さんの座談会(2023.冬)で取り上げて頂いた作品は、こちらではありません。本編に含まれるミステリのひとつを抽出してまとめたもので、公開はしていません
https://sai-zen-sen.jp/works/extras/sfa037/01/01.html
※断りのない画像は、全て、wikiからのパブリック・ドメイン作品です
猿の内政官 ~天下統一のお助けのお助け~
橋本洋一
歴史・時代
この世が乱れ、国同士が戦う、戦国乱世。
記憶を失くした優しいだけの少年、雲之介(くものすけ)と元今川家の陪々臣(ばいばいしん)で浪人の木下藤吉郎が出会い、二人は尾張の大うつけ、織田信長の元へと足を運ぶ。織田家に仕官した雲之介はやがて内政の才を発揮し、二人の主君にとって無くてはならぬ存在へとなる。
これは、優しさを武器に二人の主君を天下人へと導いた少年の物語
※架空戦記です。史実で死ぬはずの人物が生存したり、歴史が早く進む可能性があります
甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ
朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】
戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。
永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。
信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。
この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。
*ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる