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ドイツからのウワサ。
マジですか? ブラフじゃないですか?
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ドイツという国には作戦があった。 小出しに情報を流して、相手をかく乱するのだ。 もちろん、ブラフ(はったり)を混ぜて、蒸し返すのだ。 英国もエグイが、ドイツもエグイのだ。 そして、そのウワサ情報が、日本まで~流れてきたのである。 「これは、本当の話なのか?」 「なんとも言えんが、写真まであるぞ。」「ううむ、マジかよ・・」 写真は新型ツェツペルンのようである。 ドイツ語の暗号めいた文の写真と、日本語訳までついている。 「どうも、胡散臭いな、訳まで。」 「なになに、20ミリガトリング砲だと。」 「そんな重いもん乗せられるのか!」「らしいぞ。」「我が国でさえ、爆撃機に13ミリ機銃がギリなんだぞ、飛行船だから、重さ制限が・・」 「なになに、浮力1万トン???」 「まさか、嘘に違いない。」「しかし、そう読めるんだが。」「ヤツらは信用できないからな。」「我が国の四発爆撃機が4トンがギリなんだぞ、それが1万だと。」「でも、そう書いてある。」 「これは、釣りだぞ。」「オレの予想では、10トンだな。」「では、1000倍のハッタリかよ。」「そうだ、ハッタリは大きいほうがいいのだ。」 混乱する日本の情報部である。 ハッタリ情報は米軍へも流れたのだ。 「これが、新型ツェツペルンか。」「速度が500、1トン爆弾が100発だと。」「我が、グレートイーグルの100倍かよ。」 グレートイーグルは10トン積めるんだ。 「いや、1000倍と。」「嘘だ。」「ブラフだ。」 「ヤツらは、嘘しかいわん。」 まるで、特亜三国と同じ評価である。 「おそらく新型は、おおよそ10トンくらいだろう。」「速度はマスタングほどはないはずだ。」と、なかなか正確な指摘である。 マスタングは最高速度が600はいくのだ。 月光改でも500なんだが・・ (これは、最高速ではない、実装最高速だ。武器を乗せないで軽いヤツが最高速で、実装最高速が現実的なのだ。) つまり、マスタングは武器がカラ(銃弾などがカラ)なら680キロ毎時は出るのだ。 恐るべし、マスタングだ。 「では、月光改の改良は?」 「そこだよ。」「オレは、エンジンは限界だから、電子装置の改良しかないと思うんだ。」「では、どう改良するんだ。」 「あ、あ、電波探信儀の信号を戦闘機で共有できないかと。」「つまり、戦闘機が、情報共有するということだな。」 「そうだ。」「それには、各戦闘機間の通信が密でないと。」 「音声通話では、とても送れんぞ。」 「そこだよ、明智君。」 突っ込みたかったが、我慢だ。 「通話信号と情報信号の差別化さ。」 「無線が混乱すないか?」 「それは、やってみるしかないな。」 「ううむ、信号を送るのはいいが、再構築ができないぞ。」 「そこは、電子計算機でやるんだ。」 「電子計算機は、まだ実用が・・」 「豆粒真空管を大量生産できれば可能だ。」 「えっ、あれは、わが国の女工が苦労して、顕微鏡での日に1個が。」「そこだよ、それを大量に造るんだ。」 夢の話に茫然の技師らであった・・・・
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