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これが、妨害装置の・・・
英軍が唖然とする、ドイツは声も・・・
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数十万の大観衆が(飛行場だから広大なのだ。)上(空)を見上げている。 「あっ、ロケットが飛び出たぞ。」 と一斉に叫んだ。 ドラ焼き型戦闘機から噴煙を上げて、ロケットは英軍の爆撃機に向かって飛ぶ。 ドイツと英軍の機の間隔は800メートルくらいだ。 とても、機銃では当たらない距離だ。 しかし、無線誘導でロケットは英軍に向かって飛翔する。 ドイツ帝国の大応援団は、「イケーッ。」と声を合わせて叫ぶ。 「いけるぞっ。」と、ドイツ帝国の大観衆が思った瞬間だ。 「あ~、あ~っ。」と苦悩の叫び声があふれる。 ロケットは、爆撃機の着前で向きを変えて、あらぬ方向へ・・・ 「いかん、飛行場に落ちるぞ。」 「爆破しろ。」と、ハインズが指示だ。 「バカ~ン。」と轟音を残してロケットは飛散する。 どうやら、見物人へ飛び込む事故は防いだドイツ帝国だった。 会場は騒然だ。 「なんなんだ、アレは?」 「まさか、アレが日本の装置なのか。」 「しかし、前回はロケットが命中したぞ。」 「あ、あ、模擬爆発はしなかったんだよな。」 「今回は、命中もしなかったぞ。」 「どうなってるんだ。」 と混乱する一般大衆である。 ここで、場内放送が入る。 混乱鎮圧のためである。 「皆さん、会場の皆さん、大会委員会が開催されます。」 「委員会の回答待ちといたします。」 「発表は明日になります、本日はご参加ありがとうごさいました。」 と見物人を追い出す委員会であった。 ・・・ さて、各国が集まった委員会である。 議長が、「えーっと、明日には結果を出しますので各国とも、そのつもりで意見交換したいと思います。」と先振れである。 ドイツ帝国の委員が、「日本側へ問いたい、なぜ2回目はソレたのだ。」 「えーっと、それはなんとも機器の都合としか・・」と、日本の技師が言い訳だ。 「それでは、意見になってないぞ。」とドイツ帝国側が突っ込んだ。 「では、日本側はロケットが爆撃機に突っ込んだのは、機器が作用してなかったというのだな。」と繰り返すドイツ帝国側である。 「いえ、ロケット妨害装置は絶対ではありません、ライオンが獲物を逃がすこともあるのと同じですよ。」と言い訳する日本側である。 物事には絶対は無い、このことは各国も理解はしていた。 絶対に命中する砲弾はないのだ。 外れることもあるからである。 そして、ここで日本側が決定打を放った。 「日本の妨害装置はロケットの飛行誘導電波を妨害するだけです、ですからロケットが不発だったのは日本の機器の影響はないと思います。」「では、ロケットが爆撃機に命中したが、不発だったのは日本には関係ないと・・」 やっと日本側は、お鉢を英国へ返すことができたのであった。 そして、話し合いは振出へ戻ったのであった・・・ めでたし、めでたし・・・ てっ、全然めでたくは無いは! 英国とドイツの因縁の模擬空戦は混乱をきわめて、もつれに、もつれたのである。 戦争と同じで、互いに譲らないのである。 しかし、兵士が戦死することないから平和的と思うのだが・・・こうして、うやむやに終わった英軍対ドイツ帝国戦であったのである・・・・・・つまり、またドロー(引き分け)だ・・・
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