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新型戦闘機の名前?
で、また月光かよ・・・
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「で、新型機の名前は?」 「そうだな、双発だし、複座だし。」 「それは、いままでと同じだが。」 「あ、あ、そうだった・・」 いい加減ヤツだな・・ 「ここは、公募は、どうだ。」 「でも、新聞に掲載もタダではないぞ。」 「そうか、そうだな~。」 「月光改は?」 「またかよ!」 「いや、冗談だ。」 ・・・・ なかなか決まらない。 風は戦闘機で竜が爆撃機が多い名前だった。 屠龍とか疾風とかある・・ 「どうせ、英国大会用だから、今年は皇紀2604年だから04式は、どうだ。」 「ふむ、04式か。」 「いいんじゃないか。」 「そうだな、レイがつくとカッコいいな。」 そしてゼロヨン式と命名された。 そして、機体に銘板を貼る。 零肆式(レイヨンシキ)と厳めしい文字が・・・ 「読めないぞ。」 と文句が・・ それで、仕方なく04式となったとか。 そして、レイヨンという技師とゼロヨンと呼ぶ技師が・・・ (ゼロ戦だが、大戦中でも技師らはゼロ戦と呼んでいたヤツとレイセンというヤツと混同していたのが事実とか・・・) 正式名は長いからね。 それに、前にゼロがあると、機体の種類が多々あるような・・・ 「さあ、日本軍のゼロヨンが出てきました。」 「前と後ろにプロペラがある変な形ですね。」 と解説者。 「そうですね、色々毛色を替えてくる日本軍ですね。」 「話題にことかきませんね。」 「さすが、創設国のひとつですね。」 この模擬空戦の大会を創設した米国と日本である。 大会のメインなのは変わらないのである。 そして、双発複座戦闘機は軽々と地上を蹴って上がっていく。 「以外に運動性能はイイようですね。」 と解説者だ。 「双発機は、運動性能が単発機より劣るといわれているんですが。」 「そうなんですか。」 と司会者だ。 「え、え、旋回とか横にモーメントがかかりますからね。」 とわけのわからない言語で聴衆を惑わすのだ。 早い話が、双発でエンジンが二つだからであるが・・・ しかし、機体の軸線にエンジンがあるから、運動モーメントは無視できるレベルなのである。 「おや、いままであった後部銃座がないですよ。」 と司会者だ。 「ほう、後部銃座がないのですか。」 「これは、米軍も、うかうかできませんね。」 どうやら、電子機器の操作が後部座席の役割と気が付いたようだ。 「さあ、周回に入りました。」 「どうでるか、日本軍、どう対処するのか米軍のグレートイーグル。」 と司会者は雰囲気を盛り上げる。 もう、掛け率は札止めである。 もう、キップは販売を停止している。 観衆は手にキップ(賭け札)を握り、金がかかっているから必死である。 マージャンと同じだ。 金を賭けないと、まったく面白くないマージャンだ。 それと同じ原理なのである。 まあ、賭け事は英国の十八番(オハコと読む。)なのだ。 「おっ、日本軍が仕掛けるぞ。」 見ると、ゼロヨン戦闘機が米軍の5機のしんがりに迫っている。 しんがりはカモ番機とも言い、一番に狙われるのだ。 それで、隊長は大抵、一番弱いチームを・・・ 勝たねばならないからだが、勝負は非情なのだ・・・・・・
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