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ドイツ帝国対フランスの後半戦。
まさに、ロケット大会だな。
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腹に、でかいロケットをぶら下げた戦闘機が5機、離陸する。 スクリューが無いから魚雷ではない。 まあ、ここは海ではないから・・ 「やけにデカイな。」 「あれが、ドイツのロケットか。」 「でかいけど、1発づつしかないぞ。」 「あれで、当たるのか。」 と観客は、ああでもない、こうでもないと勝手に話はじめる。 すでに、上空では、フランスの爆撃機が5機、変態いや、編隊を組んで飛んでいた。 双発のレイのヤツだ。 ドイツがツェツペルンにこだわるのと同じで、フランス軍は双発爆撃機がお好きなようだ。 これにはワケがある。 それは、フランス軍はドーバー越えをする想定がないからだ。 航続距離が短くてもいいのである。 なんせ、仮想敵国はドイツだからである。 すぐ、お隣なのだ。 それで、双発で十分なのである。 まあ、予算の関係もあるが・・・ 「いいか、訓練どうりにやるんだ。」 とドイツ軍の隊長機だ。 「ロケットの舵は尾翼だけだから、高度に注意しろ。」 「十分に高度を取ってから操縦するんだ。」 と隊長機が確認する。 ドイツのロケットは無線誘導だが、欠点があった。 それは、無線の操作がラダー(方向舵)しかできなかったのだ。 つまり、1chしかないのだ。 自動車のラジコンならハンドルしかない。 つまり、速度や高度は操作ができなかったのだ。 ラジコン装置が重くて、1chの装置しかロケットに装備できなかったのだ。 それでも、魚雷ほどのおおきさなのだ。 日本の豆粒真空管などドイツでは想像もできなかっただろう。 それで、戦闘機の偵察員はロケットの操縦練習に苦労したのである。 ロケットは推進薬が固形燃料だった。 早い話が花火と同じだ。 それで、推力調整が難しかったのだ。 まあ、無理である。 それで、ラダーだけの操作となったのである。 それでも、誘導があるから命中する確率は上がるのだ。 余計な話をしている間に、周回が2周目である。 そろそろ、はじめないと、時間が・・・ 「おい、いくぞ、まずは1番機からだ。」 とドイツの隊長機が指示をだした。 1番機は先頭だからである。 「シュパーーーーン。」 と爆音が、ロケット発射だ。 発射と同時にロケットの翼が胴体に展開する。 もろ、トマホークのスタイルでロケットはフランス軍めがけて進む。 「いけそうだぞ。」 と隊長が叫んだ。 「いけっーーー。」 と気勢をあげる。 ロケットはフランス軍に迫った。 フランス軍は弾幕で応戦だ。 しかし、なかなかロケットに機銃弾が当たらない。 でかいのだが、互いに飛んでるからである。 ここは、フランス軍の隠し玉に期待を・・・・ と、言ってるうちに、すでにお寿司だ。 ロケットは左右にうろうろしていたが、なんとかフランス軍の爆撃機の尾翼に命中したのである。 フランス軍は1機、脱落である。 高度を落として、着陸していく。 「やったぞ、この調子で、残りも撃墜だぞ。」 とドイツの隊長機が翼を振り回すのだった・・・・・
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