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ドイツのツェツペルン。
新たなガスの掘削。
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ドイツのツェペルンはドイツの爆撃飛行船である。 飛行機は空で停止できない。 それが、爆撃地点の真上で停止できる強みがあったのである。 それが、ツェツペルンの最大の強みだが、欠点は速度が遅いのだ。 でかいグジラだからでもあるが・・・ でかくないと、空に浮かばないのだ。 そう、胴体に大気より軽いガスを充満させねばならない。 それで、搭載量の重さも決まってくる。 ガスは、スイスとのアルプス地方の温泉地帯から算出する天然のガスである。 もちろん、人工では加工も製造もできない。 (これは、ラノベだ、妄想であり、嘘が多いから真実とは思わないでほしい。) 「うむ、もっと軽いガスが手にはいらないか。」 「そうなれば、エンジンを大馬力に変えられるからな。」 大馬力のエンジンは重いのである。 (まだ、それなりに軽いアルミ合金のエンジンは開発されていないのである。) 「いま、情報部で温泉地帯を探索しています。」 「英国大会も近いのだ。」 「英国に一泡吹かせねば。」 ドイツは英国とも仲はよくない。 まあ、どこでも近隣とは仲がいい国はないのだ。 「羊飼いや地元民から情報を集めろ、なにがなんでもガスだ。」 なぜ、ガスなのか。 それは、入れ替えるだけでツェツペルンが高性能になるからである。 即、対処できるのである。 エンジンの交換なんて時間がある程度は必要だが、ツェペルンのガス交換はカンタンである。 飛行船の上のガス抜き栓を抜いて、カラにして新しいガスをいれるだけだ。 毒性なんか無いから、出すだけである。 そして、大気より軽いから、そのままポイなのである。 爆発や揮発性も無いから安全なのである。 まさに、神の恩恵といってもいいのである。 ガスの産出する鉱泉は厳重に警備されて、スパイや破壊工作員などを防いでいた。 ここまでは、平穏だったが・・・ 人間、欲をかくと、ろくなことはない。 近隣の温泉地帯を掘りまくった結果、新たなガスは発見されたが・・・ 猛毒だったのだ。 安全なガスより軽いからツェペルンに高馬力のエンジンが・・・ しかし、猛毒だ。 管理が大変なのだ。 軽いから、大気に出たとしても近くにいなければ安全だが。 さすがに、ツェペルン船内は、そうならないのである。 乗員はガスマスクを携帯しなければならないし、機関員はガスマスクをかぶらねばならなかったのである。 もちろん、猛毒なのは軍事機密なのである。 猛毒と諸外国にわかれば、ツェペルンには使えない。 まあ、当然である。 何万という見物人が死亡する危険があるからだ。 しかし、ドイツはツェツペルンに使うために軍事機密として情報を秘匿したのである。 なぜなら、勝つためである。 ツェツペルンは無敵であったが日本に敗れた過去がある。 ロケット弾で、ツェペルンのエンジンをやられたことが、あったのだ。 対日本に燃えるドイツは対日本戦で、猛毒ガスを・・・・・ 日本に勝てば英国にも勝てる、そう踏んだドイツだった。
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