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これは、ダメかな・・・
あきらめたら、すでに負けである。
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「くそっ、4機で、どうすれば・・・」 隊長機の甘城少尉は困惑する。 相手は米軍のグレートイーグルだ。 イタリーやフランスのナンチャッテ爆撃機ではないのだ。 マジでぱねぇのだ。 「オレだ、2番機のヤツらは無事だ。」 と、地上にいる近藤少佐(日本軍の指揮官だ。)から通信が入る。 「了解です。」 と甘城少尉だ。 「で、どうするつもりだ。」 と近藤少佐が。 「いい、アイデアが・・・」と甘城少尉がつまる。 「ふむ、そうだな、電波妨害装置は隠し玉だからな、ここは正攻法しかないな。」 と近藤少佐だ。 「わかりました、まずは様子見ですね。」 「そうだな、切り札は、まだ早いぞ。」 ・・・ 「3番機と4番機が左右から攻撃だ。」 「そこに、上から5番機が攻勢をかけるぞ。」 と隊長機が指示をだした。 「3番機了解。」 「4番機了解。」 「5番機、了解です。」 5番機は上昇する。 「おい、日本のヤツら、懲りたと見えて、正攻法でくるぞ。」 と米軍の隊長機がいう。 「さすがに、電波誘導機銃には驚いたようだな。」 模擬弾とはいえ、集中砲火を浴びれば堕ちるのである。 もちろん、模擬弾だから爆発などは無いが・・・ 見物人は非常脱出の射出座席を見学できたので、十分満足だった。 模擬空中戦とはいえ、やる方はかなわんのだが・・ 射出座席で空中に放り出されることなのだ、何回もゴメンなのである。 見てる方は、痛くもかゆくもないが、実際に実演する方は命がけなのだ。 射出座席に固定されたまま、爆死した操縦者はひとりでは無いのだ。 戦争ではなく、軍事兵器の開発実験で殉職したり、空母の着艦の事故で殉職は少なくないのだ。 現に、米軍は空母の着艦で3000人ほど殉職してるのだ。 日本軍は、1000人までは至っていないが・・・ 米軍の隊長機が、「ヤツらは左右に分かれて攻撃してくるぞ。」 「いいか、3番機4番機、それぞれ撃破だ。」 「了解だ。」 「4番機了解。」 「電波誘導装置は個別に指定するのをわすれるなよ。」 つまり、むかってくる戦闘機ごとに誘導装置を動かさねばならない。 それが、米軍の誘導装置の弱点だったのだ。 つまり、各戦闘機が広がり拡散して攻めてくると目標をつけられないのである。 まあ、機械だからだが・・・ (まだ、人工知能のAIは開発されていないのだ。) 「日本機の攻撃目標は、まだわからないか?」 「あ、あ、まだ判明はしない、しかし、1機に集中してくるはずだが。」 「うむ、いままではシンガリばかりだったが。」 つまり、カモ番機が狙われるのがセオリーだが・・ (カモ番機は編隊の後ろの端の機である。)
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