137 / 344
ドラ焼き型戦闘機。
すごいぞ、まさかのドイツ軍?
しおりを挟む
「ゴーーーーッ。」 4発のターボエンジンが重低音を奏でる。 ゆっくりと、グレートイーグルは離陸する。 さすがに、迫力満点だ。 「うむ、やはりグレートなイーグルだな。」 米軍の役員は惚れボレして、自国の爆撃機を観る。 5機のグレートな鷲(イーグル)は空港上空を周回コースに入る。 まさに、米国の象徴であるのだ。 ドイツのでかいクジラと双璧を成すモノでもある。 今期の、フランス大会の華でもあるからだ。 そう、大会映えするのである。 まあ、見せ場であるのだ。 午後からの開催でもあり、空港は満杯だ。 20万とも30万ともの見物人である。 なんせ、地面が見えないからだ。 さすがに、滑走路にはヒトは居ないが・・・ フランス政府はチケットの売り上げで顔が$だ。 米国は豪華客船で、数千人の応援団を引き連れてきてるのである。 まあ、パリジェンヌ目的が大半だが・・・・(キンパツのパリジェンヌは無双なのだ。) そして、ドラ焼き型のドイツ戦闘機がエプロンから滑走路へ・・・ 「おい、ドイツがでてきたぞ。」 「うむ、あれかウワサのヤツか?」 「そうらしい、型破りの戦闘機だな。」 変態ドイツ技師が作る戦闘機だ、納得の見物人達であるのだ。 「ツエツペルンといい、バーガー型戦闘機(米国の呼び方)といい、ドイツは変態だな。」 「まあ、ほどほどにだな。」 米国人は勝っ気が満々だ。 ドラ焼き型戦闘機はふわりと浮き上がる。 グレートイーグルが重低音なら、これは軽快な軽い音だ。 「ビ~~~ン。」 と軽快なエンジン音である。 そして、ふわりふわりと変態、イヤ編隊を作り偉大な鷲(グレートイーグル)を追いかける。 まさに、クジラにたかるハエである。 ・・・「さて、サッサと爆撃して終わるぞ。」 と米軍司令官だ。 「おい、電波探信儀のスイッチは入れたか。」 「あ、あ、すでに入れてある。」 「そうか、おかしいいな映らないぞ。」 「なにが?」 「バーガがだよ。」 「えっ、替われよ。」 と偵察員が交代する。 「ん、これは、なんとも・・」 「どうした?」 と機長が聞いた。 「バーガーが映らないんです。」 「替われ。」 と機長が操縦席から出てくる。 副操縦士が居るからだ。 「うむ、これは・・・」 機長は、米軍の技師に無線で相談だ。 「なに、映らない、やはりウワサは本当だったんだ。」 「それで、対処の方法だが。」 と機長だ。 「無い、無いのだ。」と技師だ。 「えっ、どうすれば?」 「目視しか無いな。」 「わかった。」 と引き下がる機長だった。 「目視に頼れって。」 と機長が指示する。 「おい、機外の観測を密にしろ。」 と機長の指示だ。 機銃手を除いて、窓から乗り出す偵察員らだ。 いままで、ブラウン管の丸い画面ばかり観ていたが・・・ あわてて、グラサンを掛ける偵察員らだ。 「おい、バーガーが9時の方向から。」 「こっちは、10時の方向だ。」 機銃手が、あわてて機銃を・・・・・
1
お気に入りに追加
56
あなたにおすすめの小説
大東亜戦争を有利に
ゆみすけ
歴史・時代
日本は大東亜戦争に負けた、完敗であった。 そこから架空戦記なるものが増殖する。 しかしおもしろくない、つまらない。 であるから自分なりに無双日本軍を架空戦記に参戦させました。 主観満載のラノベ戦記ですから、ご感弁を
四代目 豊臣秀勝
克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。
読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。
史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。
秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。
小牧長久手で秀吉は勝てるのか?
朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか?
朝鮮征伐は行われるのか?
秀頼は生まれるのか。
秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
黄金の檻の高貴な囚人
せりもも
歴史・時代
短編集。ナポレオンの息子、ライヒシュタット公フランツを囲む人々の、群像劇。
ナポレオンと、敗戦国オーストリアの皇女マリー・ルイーゼの間に生まれた、少年。彼は、父ナポレオンが没落すると、母の実家であるハプスブルク宮廷に引き取られた。やがて、母とも引き離され、一人、ウィーンに幽閉される。
仇敵ナポレオンの息子(だが彼は、オーストリア皇帝の孫だった)に戸惑う、周囲の人々。父への敵意から、懸命に自我を守ろうとする、幼いフランツ。しかしオーストリアには、敵ばかりではなかった……。
ナポレオンの絶頂期から、ウィーン3月革命までを描く。
※カクヨムさんで完結している「ナポレオン2世 ライヒシュタット公」のスピンオフ短編集です
https://kakuyomu.jp/works/1177354054885142129
※星海社さんの座談会(2023.冬)で取り上げて頂いた作品は、こちらではありません。本編に含まれるミステリのひとつを抽出してまとめたもので、公開はしていません
https://sai-zen-sen.jp/works/extras/sfa037/01/01.html
※断りのない画像は、全て、wikiからのパブリック・ドメイン作品です
【おんJ】 彡(゚)(゚)ファッ!?ワイが天下分け目の関ヶ原の戦いに!?
俊也
SF
これまた、かつて私がおーぷん2ちゃんねるに載せ、ご好評頂きました戦国架空戦記SSです。
この他、
「新訳 零戦戦記」
「総統戦記」もよろしくお願いします。
猿の内政官 ~天下統一のお助けのお助け~
橋本洋一
歴史・時代
この世が乱れ、国同士が戦う、戦国乱世。
記憶を失くした優しいだけの少年、雲之介(くものすけ)と元今川家の陪々臣(ばいばいしん)で浪人の木下藤吉郎が出会い、二人は尾張の大うつけ、織田信長の元へと足を運ぶ。織田家に仕官した雲之介はやがて内政の才を発揮し、二人の主君にとって無くてはならぬ存在へとなる。
これは、優しさを武器に二人の主君を天下人へと導いた少年の物語
※架空戦記です。史実で死ぬはずの人物が生存したり、歴史が早く進む可能性があります
織田信長IF… 天下統一再び!!
華瑠羅
歴史・時代
日本の歴史上最も有名な『本能寺の変』の当日から物語は足早に流れて行く展開です。
この作品は「もし」という概念で物語が進行していきます。
主人公【織田信長】が死んで、若返って蘇り再び活躍するという作品です。
※この物語はフィクションです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる