B29を撃墜する方法。

ゆみすけ

文字の大きさ
上 下
124 / 344
ドイツ軍はステルスか・・・

予想もしなかったステルス戦闘機だ。

しおりを挟む
 「なぜだ、なぜ電波探信儀に反応がないんだ。」 フランスの無線技士は途方にくれる。 たしか、自国(フランスの戦闘機)で試したら、画像に機影が映っていたんだ。 それが、ドイツ軍のマドレーヌ型戦闘機(フランスのマドレーヌというお菓子に似ているからだ。)は電波探信儀に映らないのか・・・初期の電波探信儀は周波数が高いが、それなりだ。 電波でいうとテレビの地上波くらいだ。 これが、UHFや衛星放送と周波数が高くなっていくが・・・ それで、初期の英国製電波探信儀を搭載したフランスの爆撃機はドイツの丸っこい戦闘機を認識できなかったのである。 ドイツは知らずに、偶然に、電波探信儀に映らない戦闘機(ステルス)を作ってしまったのだ。 もちろん、その事実をドイツは知らないが・・・ 「仕方がない、ここは手動で攻撃するんだ。」 まあ、そうなるわな・・・ 「ダ、ダ、ダ、ダ、ダ。」 模擬弾を詰めた機銃が吠える。 しかし、ドイツの戦闘機には当たらないのだ。 目視しての機銃での攻撃は、敵の戦闘機の少し前を撃つのだ。 なんも無い空間を撃つのだ。 でないと、戦闘機は飛んでるのだ。 速い速度でだ。 銃弾の速度を計算して、うまく戦闘機に当てるのは、なかなか思うようにはいかないのである。 爆撃機の機銃で戦闘機を墜とすのは、手動では当たらない方が多いのだ。 「なにをやってるんだ、そこだ、そこを狙うんだ。」 と地上の観客は手に汗を握り応援する。 しかし、なかなか当たらないのだ。 ドイツのテラーツォイヒ戦闘機はフランスの爆撃機に迫る。 「くそっ、機銃が当たらない、ならこれは、どうだ。」 と緊急ブーストをエンジンに駆ける操縦士だ。 フランスの爆撃機は速度を上げる。 なかなかの速度だ。 ドイツのテラーツォイヒが迫るが、なんか吹き飛ばされたようだ。 また、テラーツォイヒが迫る。 まただ、吹き飛ばされたような動きだ。 なかなか、テラーツォイヒはフランスの爆撃機に迫れない。 理由はカンタンだ。 フランスの爆撃機のエンジン風に流されたのだ。 なぜ? それは、軽いからさ・・・ 軽く馬力の小さいエンジンのテラーツォイヒはフワフワなのだ。 過ぎたるは、及ばざるがごとしである。 軽すぎるのであった。 ドイツはどうして、その事実をしらなかったのか。 それは、ツエツペルンへの攻撃は問題ないからだ。 ツエツペルンはエンジン馬力が大きくない。 浮かぶクジラを8基のプロペラを優雅に廻して飛ぶのだ。 エンジンは静かに回転するのだ。 轟音を立てるわけでは無いのだ。 ドイツのテラーツォイヒはツエツペルン相手なら追撃戦闘機なのだが・・・ 他国の爆撃機での追撃を試さなかったドイツ軍の失敗である。 しかし、他国の爆撃機で試すことなど、この模擬空戦でしか出来ない相談である。 結局、ドイツ軍はフランス軍の爆撃機を1機も追撃できなかったのだ。 空港は判定にざわついている。 ドイツ対フランスの模擬空戦での判定だ。 ドイツ軍のツエツペルンの爆弾は×印に命中だ。 しかし、1機のツエツペルンが高度を下げている。 フランスの攻撃は効果ありなのだ。 そして、フランスの爆撃機の爆弾は×印に命中したのは2発だけだ。 8発は外れている。 しかし、ドイツの戦闘機は追撃できなかったのだ。 模擬空戦委員会は揉めたのだ。 結果は・・・・・
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

大東亜戦争を有利に

ゆみすけ
歴史・時代
 日本は大東亜戦争に負けた、完敗であった。 そこから架空戦記なるものが増殖する。 しかしおもしろくない、つまらない。 であるから自分なりに無双日本軍を架空戦記に参戦させました。 主観満載のラノベ戦記ですから、ご感弁を

四代目 豊臣秀勝

克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。 読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。 史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。 秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。 小牧長久手で秀吉は勝てるのか? 朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか? 朝鮮征伐は行われるのか? 秀頼は生まれるのか。 秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?

大東亜戦争を回避する方法

ゆみすけ
歴史・時代
 大東亜戦争よ有利にの2期創作のつもりです。 時代は昭和20年ころです。 開戦を回避してからのラノベです。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【おんJ】 彡(゚)(゚)ファッ!?ワイが天下分け目の関ヶ原の戦いに!?

俊也
SF
これまた、かつて私がおーぷん2ちゃんねるに載せ、ご好評頂きました戦国架空戦記SSです。 この他、 「新訳 零戦戦記」 「総統戦記」もよろしくお願いします。

猿の内政官 ~天下統一のお助けのお助け~

橋本洋一
歴史・時代
この世が乱れ、国同士が戦う、戦国乱世。 記憶を失くした優しいだけの少年、雲之介(くものすけ)と元今川家の陪々臣(ばいばいしん)で浪人の木下藤吉郎が出会い、二人は尾張の大うつけ、織田信長の元へと足を運ぶ。織田家に仕官した雲之介はやがて内政の才を発揮し、二人の主君にとって無くてはならぬ存在へとなる。 これは、優しさを武器に二人の主君を天下人へと導いた少年の物語 ※架空戦記です。史実で死ぬはずの人物が生存したり、歴史が早く進む可能性があります

黄金の檻の高貴な囚人

せりもも
歴史・時代
短編集。ナポレオンの息子、ライヒシュタット公フランツを囲む人々の、群像劇。 ナポレオンと、敗戦国オーストリアの皇女マリー・ルイーゼの間に生まれた、少年。彼は、父ナポレオンが没落すると、母の実家であるハプスブルク宮廷に引き取られた。やがて、母とも引き離され、一人、ウィーンに幽閉される。 仇敵ナポレオンの息子(だが彼は、オーストリア皇帝の孫だった)に戸惑う、周囲の人々。父への敵意から、懸命に自我を守ろうとする、幼いフランツ。しかしオーストリアには、敵ばかりではなかった……。 ナポレオンの絶頂期から、ウィーン3月革命までを描く。 ※カクヨムさんで完結している「ナポレオン2世 ライヒシュタット公」のスピンオフ短編集です https://kakuyomu.jp/works/1177354054885142129 ※星海社さんの座談会(2023.冬)で取り上げて頂いた作品は、こちらではありません。本編に含まれるミステリのひとつを抽出してまとめたもので、公開はしていません https://sai-zen-sen.jp/works/extras/sfa037/01/01.html ※断りのない画像は、全て、wikiからのパブリック・ドメイン作品です

甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ

朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】  戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。  永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。  信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。  この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。 *ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。

処理中です...