B29を撃墜する方法。

ゆみすけ

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さあ、開幕だ。

ドイツ対日本軍

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 さあ、開幕だ。 フランスでの模擬空戦が開幕した。 会場はオルリー空港である。 二つある空港のうち、一つを会場にあてたのだ。 開会式はヒトでごった返していたので、知らないうちに終わっていた。 まあ、著者には、どうでもいいことだ。 さて、第一回戦はドイツ対日本軍である。 あのツエツペルンの登場である。 「あっ、あれだ。」 彼方に空飛ぶクジラだ。 「3匹いるぞ。」 そうなのだ、3機のツエツペルンがドイツ側である。 このフランスにはツエツペルンを係留するところがない。 それで、わざわざ飛んできたのだ。 3機はドイツが所有するツエツペルンのすべてだ。 まあ、3機しかないのだ。 お高いからだ。 「ほう、意外に騒音はないんだな。」 「米国や英国の爆撃機は騒音がうるさいが。」 それは、揚力が要らないからだ。 速度を出して、翼に揚力をうけなくても、空気より軽いガスで浮かんでるからだ。 まさに、飛空船なのだ。 一度、空港の上で停止して、ゴンドラで係官が降りてきた。 そして、日本側と打ち合わせだ。 それが、ルールだからだ。 日本側とルールの確認をして、係官を乗せたゴンドラはツエツペルンに吊り上げられた。  拡声器がさけぶ。 「さあ、あと30分で第一回戦の幕が開きます。」 「おーっ。」 ざわめきが立つ。 「日本軍が出てきました。」 空港の格納庫から日本軍の月光が3機でてきた。 「オーット、日本軍は3機ですか、ドイツと合わせたのですね。」 と拡声器だ。 「なかなか、フェアじゃないですか。」 解説者だ。 「日本軍の翼の下には・・」 「お、お、あれが秘密兵器ですか。」 ロケット兵器だ。 「胴体と翼で1機に3発ですか。」 「3発で、ツエツペルンを墜とせますかね。」 と解説者だ。 (余計なお世話だ。) 「まあ、日本軍の作戦はどうでしょうかねえ。」 ツエツペルン相手に日本がどうでるか最大の話題なのだ。 「5機まで、出せるんですが、そこは同じ3機で、さすが日本軍は違いますね。」 と持ち上げる解説者だ。 空港のエプロンでは、競馬場ならぬ、場外馬券売り場のごとく賭け屋がオッズを・・ まあ、どうでもいいが・・ちなみに、日本軍のオッズは10だ。 つまり、100円賭けると、日本が勝つと1000円である。 つまり、だれも日本が勝てるなんて思って無いのだ。 なんせ、命中率が100パーセントのツエツペルンだからだ。 それに、ガスは不燃で、燃えないときている。 ガスの袋をヤレばいいのだが。 数百もガス袋はあるのだ。 日露戦争と同じだ。 あのとき、誰もが日本軍の勝利は想像だにしなかったのだ。 「おい、聞いたか。」 「なにを?」 「英国のグラハム伯爵が全財産を日本軍に賭けたらしいぞ。」 「えーっ、本当か?」 「あ、あ、予想屋から聞いたんだ、確かな話だ。」 「たいへんだ、ドイツへの賭けを、日本へ替えるぞ。」 「なんで?」 「おめえは、知らないのか。」 「まあいい、急ぐぞ。」 なんで?との顔の友人だ・・・・・
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