B29を撃墜する方法。

ゆみすけ

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日英同盟。

日英同盟があるのだった。

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 追撃戦闘機開発会社に英国の戦闘機開発の関係者なる者がアポだ。 「どうして?」 と疑問に思うヒトがいるやもしれないが。 実は、日露戦争以前に、日本は英国と軍事同盟を締結していた。 厳密にいえば、対ロシア政策なのだが・・・ 日英同盟は大正10年に更新されずに、終了したのだが、妄想戦記では、違うのだ。 まだ、対米戦は始まらない。 大正と昭和の間くらいか? 「だって、日英軍事同盟があるから、無下には断れないそうだ。」 つまり、外務省(害務省だ。)の意向らしい。 「そんな同盟があったんだ。」 単なる技師には関係ない話だ。 「そうか、まあ、いい、それで?」 「英国の技師と会ってやって欲しい。」 「まあ、構いませんが・・」 わざわざ、アポをとってきたんだ、会うくらいいいだろう。 そして、約束の日だ。 「わたしが、ここの主任技師の高坂です。」 「ワタシハ、イゲレスのロールスともうします。」 手を出す。 握手かな? でかい、手だった。 背も高い、帽子でよけいに背が高い。 おもわず、見上げる。 下手な日本語だが、高坂は英語はしゃべれない、読めるが・・・ そして、通訳は居なかった。 まあ、技術関係の話だ。 通訳では、無理だろう。 わからないところは、書いて意思の疎通である。 「コウサカさん、ヨアツでクロウしてませんか?」 「イエス。」 高坂もイエス・ノーくらいは言えるのだ。 ヨアツとオンソクペラのコウカンで?」 そうきたかっ、やはりか! おの音速ペラは観ただけでは真似はできないのだ。 形だけで、音速越えなど無理なのだ。 そのほかにノウハウがあるのだ。 そして、与圧操縦席で、日本側は苦労していた。 どうしても、気圧が抜けるのだ。 どれだけ、密封しても漏れはある。 それで、長時間の与圧は無理だった。 英国は、軍事同盟を使って、音速ペラと与圧のノウハウ交換を申し出てきたのだ。 どうするか、独断と偏見で決するか? 政治判断では、時間がかかる。 議員なんて、所詮は当選することしか頭に無い。 次回の模擬空戦は苦戦が予想されていた。 なんせ新型を1機、撃墜判定されて、メンツ丸つぶれなのだ。 その報復が怖い。 どうでるか・・・ なら、ここは与圧室の開発時間だけでも無くなれば、ありがたいのだ。 えええい、ままよだ。 「いいでしょう、ノウハウを交換しましょう。」 即答だ。 もちろん、政府には内緒だ。 ロールスはカバンから英語の設計図と部材の金属疲労の計算書を渡した。 当方は、ペラの設計図と内部の金属配合などの書類(日本語だ。)を渡した。 高坂は書類を見る。 なんせ、英語は読めるのだ。 しゃべれないだけだ。 「ふむ、Oリング。」 「Oリングは何か。」 と言うと。 ロールスは部品を渡してくれた。 それは、合成ゴムの輪だ。 高坂は閃いた。 そうか、そうなのか。 納得の高坂だ。 これで、気圧は抜けない。 与圧操縦席の完成は間違いない。 見ると、ロールスも書類を見て、感心しきりだ。 (英国は、この音速ペラからジェットエンジンを完成させるのだが。) 
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