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電波探信儀の画面。
イマイチ、なんだが・・
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技師のひとりが、博士の造った電波探信儀を追撃戦闘機の後部座席の計器盤へつけていた。 後部座席の計器盤の真ん中だ。 四角いガラス画面だ。 発光塗料が塗ってあり、真空管の1種だ。 真空管の後ろから電子が発射されて、それが、ガラス画面に光るのだ。 目盛りが描いてあり、それで、距離がわかるようになったいた。 つまり、追撃戦闘機から目標までの距離が判明するのだ。 目盛りは調節できて、最大で150キロ先だ。 「えっ、150キロも遠方まで索敵できるのか?」 「あ、あ、そのようだが、まてよ但し書きがあるぞ。」 と、取説を読む。 「なになに、高度1万以上なら150キロまで可能と、そうか地球は丸いからだな。」 シナには電波探信儀を備えた基地は、まだ無い。 しかし、英国やドイツ、米国は電波探信儀を軍事基地に配備していた。 「そして、なになに、索敵範囲は距離で変化する・・」 「うむ、これは、この装置は、かなり慣れが必要だな。」 「つまり、訓練した者じゃないと操作は無理ということか。」 「そのようだ。」 「まあ、後部座席は検索員が乗るから問題ないんじゃないか。」 「そうでもないよ、彼らは、索敵の眼はいいが、電子機器は慣れてないからね。」 「どうするんだろう。」 「まあ、オレ達には関係ないことだ。」 と浮かれていた技師は後日、後悔することとなるのだ。 後部座席に搭乗する索敵員らが、操作方法の講義を要求したのである。 慣れてないから、教えろである。 追撃戦闘機にとり、爆撃機の場所を把握することが、大切なことは当然だ。 いままでは、観測員の眼がそうであった。 しかし、電波探信儀の完成で、眼では見られないところが見えるようになったのだ。 見るには、電波探信儀の操作が必要であるが・・・ 著者もレーダー免許の知識がある。 それは、無線機の原理から操作方法まで、初級でも理解が必要で、試験もあるのだ。 落とすための試験ではないから、正解を書ければ合格できる。 しかし、自動車免許よりは難しかったのだ。 まして、追撃戦闘機だ、機上でのトラブル回避の能力も必要である。 真空管の交換もできないとダメだ。 真空管はニクロム線で温めて使うのだが、このニクロム線が切れたら交換が必要だ。 そのトラブルは突然やってくるのだ。 さあ、索敵のときに、真空管が~ではダメである。 「いいですか、機器は、それぞれ壊れやすい所があります。」 「それを、知っていれば対処が迅速にできます。」 「計器盤のパネルを開けて、真空管の交換ができなければ索敵員の免許資格は合格しません。」 と、黒板の記述を叩く技師であった・・・・・ オレは教師ではない、技師だ・・・・・
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