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英国の介入。
オレにも咬ませろ。
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米軍と日本軍が模擬空戦の練習をしてるころ、米国のニューヨークでは、馬券ならぬ、模擬空戦券が飛ぶように売れていた。 勝負があれば、賭けがあるのだ。 試合に賭けはつきものである。 それも、日本VS米国となれば、愛国心も高揚して売り上げは伸びるのだ。 なんせ、裏で政府まで噛んでいたらしいのだ。 まあ、白か黒かと同じで、勝負ははっきり決まるので、評判は上々だ。 米軍1に対して日本軍は20だ。 愛国心から日本軍は買わないかと思いきや、大穴だから買うヤツはいるのだ。 なにごとも、金がからむと恐ろしいのである。 前回の模擬空戦は賭けはなかった。 それは、お堅い日本だからである。 そして、英国が賭けと聞いて、黙ってはいないのだ。 なんせ、競馬の国だ。 賭けの勝負の国だ。 オレにも咬ませろだ。 英国にも爆撃機はあるし、追撃戦闘機もあるのだ。 そして、米国VS英国はやったことはない。 なら、先頭ではない、模擬戦ならいいのではないかとなるのだ。 2国間だけでは、勝負がおもしろくない。 それで、急遽に英国軍、ロイヤルネイビーが参入したのだ。 英国陸軍はショボイから海軍の参入である。 英国海軍は日本海軍の先生でもあるのだ。 「えっ、英国軍が入るんですか。」 「どうやら、そうらしい。」 「でも、日程が・・・」 「それで、開催は、少し延期らしい。」 「確かですか。」 「正式ではないが、タイムズ(英国の新聞)の情報だから、間違いないらしい。」 「でも、オレ達は、聞いてませんが。」 「たぶん、今日にも連絡がくるだろう。」 「相手が英国では、日本はなんも言えないからな。」 先生には文句はいえないものだ。 「しかし、日本には爆撃機がありませんが・・・」 「いづれ、爆撃機も必要になるだろう。」 そう、主任技師はいった。 「やっと、練習がおわったようだな。」 月光の編隊が帰ってきた。 そして、英国軍が模擬空戦に参入と伝える。 「えっ、ロイヤルネイビーがか?」 「それは、脅威だ。」 「どうして?」 「英国には、エンジンの開発で、すごい会社があるんだ。」 「そこのエンジンの飛行機なら脅威だ。」 「会社の名前は忘れたが、王室御用達の自動車を造ってるところだ。」 「あ、あ、それは、ロイヤルモービルだな。」 日本は立憲君主国だ。 英国も同じである。 米国には王室や皇室はないので・・・ 悔しいが・・・ 歴史が浅いから・・・ 世界最古の皇室がある日本だ。 なんせ、イエス様より600年ほど古いからね。 世界で最初に石を磨いて石器を作った日本人だ。 約2万6千年前だ。 一説には、皇室は2万年前からとも言われているのだ。 神武以前にも皇室は存在したのである。 (これは、著者の説である。) 自慢も、ほどほどに・・・スンマセン。 さて、「それで、どう模擬空戦は替わるんだ?」 「あ、あ、今日にでも連絡があるだろう。」 なんて、悠長なことを言ってる担当官だが。 「で、英国の戦闘機はどんな?」 「オレは知らん。」 「それでは、作戦が建てようがないぞ。」 「オレ、知ってる。」 「なんでも、排気タービンの3000PS級らしいが。」 「勝てないじゃん。」 「どうすんだよ。」 尻に帆掛けて、スタコラと逃げ出すか!
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