B29を撃墜する方法。

ゆみすけ

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これが、本当ならヤバイぞ・・

まさか、米国の底力か!

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 「これは、本当なのか。」 「あ、あ、らしい。」 と役人だ。 「これでは、勝てないぞ。」 「えっ、見せてみろ。」 そして、ガラ刷りを見る。 「まさか、与圧の機体で、リモコン機銃に、レーダー爆撃か・・・」 「えっ、それは本当か。」 技師らはガラ刷りを見て、固まっていた。 「4発エンジンで、15000馬力かよ・・・」  「1発、4000馬力なのか。」 完成したばかりの追撃戦闘機は双発の2200馬力だ。  「つまり、我らの倍の馬力か・・・」 ガラ刷りが床に落ちる。 「あと、90日しかないぞ。」 「いや、正確には89日だ。」 沈黙と疲労感が充満する。 「いいや、こんなことでは、いかん。」 気持ちだけが焦る。 「せめて、操縦席の与圧を考えよう。」 「まだ、設計も完成したいないのに。」 「じゃあ、どうしろと。」 「ここは、ヤルしかない、ダメ元だ。」 技師らは、製図板に座りなおす。 「与圧の操縦席と電波探信儀席を完成させよう。」 おおまかには、進んでいたが、空気モレが多くて・・・ 大東亜戦争中の日本製エンジンはオイル漏れが当然だった。 それは、エンジンのシリンダーブロックとクランクケースとの合わせ目のシールが完璧でなかったからだ。 欧州のエンジンはオイル漏れなぞ皆無だった。 機体の下を観れば、一目両全なのだ。 つまり、オイルシールが日本製は漏れて当然の不良品だったのだ。 そして、交換も資材不足で・・・ 米軍もオイル漏れはなかったことは無いが、我が国のエンジンほどではなかったのだ。 つまり、基礎化学と国力の差である。 でが、それを補う根性はあるのだ。 精神論ではないが、勤勉さだけが、欧米に勝てるところだからだ。 「なにか、いい漏れ止めはないか。」 与圧室は、風船だ。 圧力がかかった部屋である。 風船なぞ、針で突けばパ~ンと破裂だ。 風防と機体の合わせ目などが、特に・・ 「そうだ、スライドはダメだ。」 「なら、どうすんだ。」 「かぶせよう。」 「そして、カギ取ってで、閉めるのだ。」 「では、機体から脱出するときは?」 「そうだな、地上模型を作って考えるんだ。」 ガランドウの機体モックアップ(実物大模型、木製だ。)が完成した。 そして、そのモックアップを使ってアイデアを出すのだ。 色々なアイデアから、いいアイデアを採用するのである。 「そうだ、電波探信儀座席にも、簡易操縦装置をつけよう。」 「どうしてだ。」 「操縦者が戦死しても、機体と電波探信員を助けるためさ。」 「まあ、いいが重くならないなら。」 アイデアは膨らむのだ。 留まることは無い。  「それに、夜間の追撃なら一人の眼より、二人の眼で見た方が確かだ。」 「一人の判断より、二人の判断が。」 「まてよ、二人でケンカでもされたら・・」 「まあ、それは、いいコンビにするだけだが。」 「投手と捕手のコンビと同じだな。」 「なんせ、米軍は6~7人乗ってるそうじゃないか。」 「操縦も正、副とふたりだ。」 「このガラ刷りでは、爆撃時は爆撃手のリモコンだぞ。」 「えっ、見せて見ろ。」 ガラ刷りを取り上げる。 「爆撃装置にリモコン操縦装置だと、くそっ。」 「それも、自動操縦だとよ。」・・・・・(しかし、よく米軍から漏れたな・・・・・)
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