B29を撃墜する方法。

ゆみすけ

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模擬空戦の判定?

微妙だな・・・

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 米国の爆撃機、グレートイーグルが羽田に着陸する。 滑走路をはみ出しかねん、大きさだ。 今回の模擬空戦には3機が参加している。 まあ、空母の飛行甲板に3機分しか乗らなかったようだ。 それで、我が方も、米国に合わせて9機の追撃戦闘機が参加したのだ。 (本当は9機しか完成していなかったのだ。) 排気タービンのテストも兼ねての模擬空戦だ。 それで、緊急ブーストをかけ放題だったのである。 そして、飛行場のエプロンにそれぞれ並ぶ。 そして、判定審査である。 双方から同数の審査員が選ばれていた。 もちろん、空戦の専門家とか軍事産業の技師らである。  そして、機体に付いているいる赤い塗膜の位置と個数を読み上げる。 それを、機体の横図面に書き込むのだ。 そして、判定である。 これが、揉めに揉めたのだ。 「そこには、油圧パイプが通っている、それが、ヤラれれば舵がうごかない。」 「いいや、少し外れているから大丈夫のはずだ。」 「燃料タンクは防弾で、消火機能があるから、この銃弾はノーカウントだ。」 「この風防の赤い塗膜では、操縦者は即死だぞ。」 「ううむ。」 「まてよ、追撃戦闘機の排気ローターが焼けてるぞ。」 排気タービンの回転羽根が、排気ガスの高温で加熱して、さらに回転があがり焼き付いている。 「これでは、高度1万は無理だ。」 「この1機は脱落だな。」 「これは、第四エンジンがオーバーヒートしてるぞ。」 「これでは、追撃を振り切れないぞ。」 「この爆撃機は脱落だな。」 双方の判定官は、なかなか手厳しのだ。 なぜなら、かれらは技師や学者だ。 国の勝敗より、性能や機能が最優先するのだ。 だから、エコ贔屓なぞ、全くなかったのだ。 「えーっ、オレの機は脱落かよ。」 「仕方がないですよ、やはり第四エンジンの煙は・・」 「くそっ、もう少しだったが・・」 悔しいが、やり切った感が強く残り、意外に晴れ晴れしているジョーンズ少尉だ。  見ると、隣の追撃戦闘機の操縦者が撃墜判定で、風防の赤い塗膜をながめている。  「おまえも、ヤラれたのか?」 とジョーンズは聞いた。 相手は、下手な英語で、「イエス、イエス。」 と答えた。 それで、ジョーンズも、「オレは第四エンジンが・・・」 と互いに傷のなめ合いだ。 そして、互いに下手糞な会話とジェスチャーで、なんとなく会話が成立してたのだ。 そして、同じ軍人同士、敵を知れば、己もわかるのである。 気がついたら、爆撃機のクルーと追撃戦闘機の操縦者と互いに意見交換の場ができていたのだ。 軍人は軍人を知るのである。 ケンカしたら、相手もなかなかで、わかり合えることもあるのだ。  そして、技師らは、技師らで、専門の難しい話だ。 もう、軍事機密なぞ、どこ吹く風だ。 「この排気タービンの軸の金属は・・」 「いや、その金属では・・・」 「いいや、これがいいんだ。」 「実験結果では・・・」 まさに、討論、そして討論だ。 
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