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フライング タイガー
シナの米国人義勇兵
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「おい、ここまで、日本の戦闘機が上がってきたぞ。」 「まさか、ヤツらにゃ無理だって。」
「しかし、あれは日本軍だろ?」 「う、う、っ、そうだ。」
「どうすんだ、爆弾を投棄するか?」 「まて、満足に攻撃できるか見極めるんだ。」
「そうだな、この高度だ、それなりの装備がないと戦えないからな。」
「隊長機から、編隊各機へ、とりあえず様子見だ。」 「了解だ。」
そうして、空の要塞は編隊を組んで、飛ぶ。
我ら、米国が造った、バケモノだ。 2トンあまりの爆弾を積んで、シナ大陸の基地から、日本本土をすべて攻撃できるのだ。
まさに、世界の覇者、米国の飛行機なのだ。
「隊長機へ。」 「こちら、隊長機だ。」
「ヤツらの戦闘機はエンジンにターボがつけてあるぞ。」
「なんだと?」 「ヤバいぞ。」 「そうだな、よし爆弾投棄しろ。」
「シナの紛争への義勇兵だ、命をかけることはないからな。」
日本の戦闘機は、ターボエンジンだ。 それなりの性能があるんだろう。
しかし、あの黄色い猿どもが、いつの間に・・・そこまで・・・
これは、米国本国に至急知らせなくてはならんな。
米国派遣の義勇軍、フライング・タイガーの隊長であるトミイ大尉は考えていたのだ。
編隊を組んでいた空の要塞は爆弾庫のハッチを開いて、爆弾を次々と投棄した。
とりあえず、敵の銃弾で落ちる心配はない。
なぜなら、日本軍の機銃では落ちないように設計してあるからだ。
日本軍は機銃は、せいぜい13ミリだ。 海軍は7,7ミリだ。 それも、2丁くらいだ。
米軍の戦闘機は13ミリが6丁だ。 エンジンも2000馬力だ。
日本機は1000馬力くらいだそうだ。
そうなのだ、所詮 黄色い猿には、そこまでが限界なんだ。 白人至上主義のトミイ大尉だ。
「隊長機、敵が撃ってきた。」 「まさか、ヤラれたんじゃないよな。」
「あ、あ、だがエンジンカウルが飛んだ。」 「なんだと、エンジンはどうだ。」
「まあ、煙だけだ。」 安心したトミイ大尉だ。
シナに義勇兵という立場だが、米国のために軍人になったのだ。
シナのために墜落して死ぬことはないのだ。
トミイ大尉は、シナ人が好きにはなれなかった。
日本に対抗するためとはいえ、政府がシナへ肩入れするのがイヤなトミイ大尉だ。
命令で、仕方なく義勇兵をやってるのだ。
シナ人もトミイに言わせれば、黄色い猿なのだ。
そして、トミイ大尉は報告書を書く。 日本軍がエンジンにターボを装備していると・・・
しかし、その報告書は米国の国務省で、無視というか、ゴミ箱へポイだった。
報告書を読んだ、事務官は、「ヤツはシナの義勇兵で、イカレたのだな。」と思われたようだ。
「あんな、東洋の猿が、ターボエンジンだとバカも休み休みいえよ。」とゴミ箱へポイだ。
これは、本当の話だ。 現実の蒋介石軍に肩入れしていた、米国人義勇兵(フライング・タイガー)がシナで活躍するゼロ戦11型(初期ゼロ戦だ。)の報告書で、新型高性能戦闘機現ると米国へ送ったが、米国、本国には無視されたそうである。
「しかし、あれは日本軍だろ?」 「う、う、っ、そうだ。」
「どうすんだ、爆弾を投棄するか?」 「まて、満足に攻撃できるか見極めるんだ。」
「そうだな、この高度だ、それなりの装備がないと戦えないからな。」
「隊長機から、編隊各機へ、とりあえず様子見だ。」 「了解だ。」
そうして、空の要塞は編隊を組んで、飛ぶ。
我ら、米国が造った、バケモノだ。 2トンあまりの爆弾を積んで、シナ大陸の基地から、日本本土をすべて攻撃できるのだ。
まさに、世界の覇者、米国の飛行機なのだ。
「隊長機へ。」 「こちら、隊長機だ。」
「ヤツらの戦闘機はエンジンにターボがつけてあるぞ。」
「なんだと?」 「ヤバいぞ。」 「そうだな、よし爆弾投棄しろ。」
「シナの紛争への義勇兵だ、命をかけることはないからな。」
日本の戦闘機は、ターボエンジンだ。 それなりの性能があるんだろう。
しかし、あの黄色い猿どもが、いつの間に・・・そこまで・・・
これは、米国本国に至急知らせなくてはならんな。
米国派遣の義勇軍、フライング・タイガーの隊長であるトミイ大尉は考えていたのだ。
編隊を組んでいた空の要塞は爆弾庫のハッチを開いて、爆弾を次々と投棄した。
とりあえず、敵の銃弾で落ちる心配はない。
なぜなら、日本軍の機銃では落ちないように設計してあるからだ。
日本軍は機銃は、せいぜい13ミリだ。 海軍は7,7ミリだ。 それも、2丁くらいだ。
米軍の戦闘機は13ミリが6丁だ。 エンジンも2000馬力だ。
日本機は1000馬力くらいだそうだ。
そうなのだ、所詮 黄色い猿には、そこまでが限界なんだ。 白人至上主義のトミイ大尉だ。
「隊長機、敵が撃ってきた。」 「まさか、ヤラれたんじゃないよな。」
「あ、あ、だがエンジンカウルが飛んだ。」 「なんだと、エンジンはどうだ。」
「まあ、煙だけだ。」 安心したトミイ大尉だ。
シナに義勇兵という立場だが、米国のために軍人になったのだ。
シナのために墜落して死ぬことはないのだ。
トミイ大尉は、シナ人が好きにはなれなかった。
日本に対抗するためとはいえ、政府がシナへ肩入れするのがイヤなトミイ大尉だ。
命令で、仕方なく義勇兵をやってるのだ。
シナ人もトミイに言わせれば、黄色い猿なのだ。
そして、トミイ大尉は報告書を書く。 日本軍がエンジンにターボを装備していると・・・
しかし、その報告書は米国の国務省で、無視というか、ゴミ箱へポイだった。
報告書を読んだ、事務官は、「ヤツはシナの義勇兵で、イカレたのだな。」と思われたようだ。
「あんな、東洋の猿が、ターボエンジンだとバカも休み休みいえよ。」とゴミ箱へポイだ。
これは、本当の話だ。 現実の蒋介石軍に肩入れしていた、米国人義勇兵(フライング・タイガー)がシナで活躍するゼロ戦11型(初期ゼロ戦だ。)の報告書で、新型高性能戦闘機現ると米国へ送ったが、米国、本国には無視されたそうである。
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