B２９を撃墜する方法。

目測を誤る。

なんて、でかいんだ。

　「なんて、でかい飛行機だ。」　エンジンが翼に4基ついている。　つまり、４発の爆撃機だ。　
シナの国旗が描いてあるが、ヤツらに作れるわけがない。　
たぶん、米国の飛行機だ。　
爆撃機に乗員がシナ軍人が確かめたくなった。　
よしっ、エンジンを破壊して、不時着させよう。　
そうすれば、誰が乗ってるか、わかるはずだ。　
米国も、最新兵器をシナへ渡すとは思えない。　
旗だけ、シナで、中身は米国軍人だろう。　
「さて、機械式ターボが使えるかだ。」　操縦幹を操作して、爆撃機の下にまわった。　
そのころ、ようやく戦闘機がせまっていると気が付いたのか。　盛んに機銃で反撃してきた。
　機銃弾に曳光弾が、混ざっているから弾道が見えるのだ。　
そんな、弾なぞ当たるもんか。　４発もあるエンジンの左端を狙った。　
「ダ、ダ、ダ、ダ、ダ。」　と１３ミリが吠える。　ん、なんともないぞ。　
いや、まだ遠いからか、目測を誤ったか。　さらに、近づく。　
風防一杯だ。　さすがに、武者ぶるいだ。　衝突しかねない。　（まだ、距離は十分あったのだ。）　
さらに、「ダ、ダ、ダ、ダ。」　
まだかよ。　当たらん。　ええい、ままよだ！
　翼に触れるかと思うほど近づいた。　
そして、「だ、だ、だ、だ。」だ。　ようやく、１３ミリ機銃弾がエンジンカウルに吸い込まれていった。　
だが、なんともないようだ。　「くそっ、これでもか。」　
「ダ、ダ、ダ、ダ、ダ、ダ、ダ、ダ、ダ、ダ。」　と根性を込めて叩き込む。　
ようやく、カウルがもげて、エンジンから黒い煙が、すこし出た。　しかし、ペラは廻ってる。　
「くそっ、どんだけなんだ。」　「ヤツはバケモノかよ。」　「１３ミリがきかない。」　
そのころ、爆撃機の爆弾庫が開いて、爆弾が海面に落ちる。　
おそらく、爆弾庫に銃弾を食らうと、爆発して炎上するから、爆弾を落としたんだ。　
次々と、爆弾を捨てる、爆撃機だ。　
これで、帝都爆撃は防いだも同じだが。　まだ、１機も落ちてはいないんだ。
　こちらに、追撃戦闘機も、まだヤラれてはいないが。　
「やっ、向きを変えたな。」　「爆弾を捨てたから、シナへ帰るんだな。」　「くそっ、帰すもんか。」
　残りの銃弾をエンジンに向けて撃ち放つ。　しかし、煙がでるだけで、爆撃機は、平然と飛んでるのだ。　
富士山の上を北に進路変更して、爆撃機はシナ方面を目指す。　もう、銃弾が無い。　
しかし、なんとか一矢報いたいのだ。　だが、なんもできない。　
まるで、敵の爆撃機と編隊をくんでるようだ。　敵機も、弾を撃ち尽くしたのか、反撃してこなくなった。　
そうだ、いまなら撮影できるぞ。　手持ちのカメラで、撮影する。　
「なんだ、ヤツらもかよ、あっ、やはり白人だ。」　
爆撃機の風防から、当方をカメラで撮影しているヤツは、まぎれもなく白人だ。　シナ人ではない。　
帰投したら、現像して政府にご注進だ。　
敵はシナだが、米国がかかわってる証拠なのだ。　
これは、明らかに国際法違反だ。　
米国人がシナと日本の紛争に介入してるのだ。　その証拠写真だ。