1 / 344
帝都、空襲。
届かない敵だ。
しおりを挟む
「警報、警報、これは演習ではない。」 「敵の空襲です。」 「住民の避難を・・・」
拡声器が鳴る。 帝都は睡眠をさまされて、右往左往だ。
空へ、サーチライトが向けられる。
初めは冗談かと思っていた帝都住民も、さすがにサーチライトまでが・・・ これは、マジだ、と避難を始めた。 行先は地下鉄の駅だ。 ・・・
ここは、帝都防衛のカナメである、電波探信儀が設置してある富士山の山頂である。
丸い蛍光管の反応画面に小さく点が多数、写っている。
「これが、君は敵の爆撃機というんだね。」 「そうです、高度までは、この機器では判別できませんが、飛行機と思われます、金属性に反射しますから、間違いないです。」
「鳥では、ないんだね。」 「鳥は金属では、ありません。」
「もう、非常通報は帝都に出してしまった、今さら間違いでしたでは・・」
「いいじゃないですか、危機に備えて、危機が来なかったら。」
「でも、メンツが。」 「我らのメンツなんて。」
こいつの考え方にはついていけないと思う、上司だ。
さて、年月は10年さかのぼる。 時は昭和元年だ。
大正天皇が崩御されて、裕仁殿下が124代の今上天皇に・・・
その、昭和初年のことだ。 ここは、帝都の電波研究所だ。
「ふむ、君は電波の高い周波数の性質の研究から、考えたと。」
「そうです、探査電波に使おうと思ってるんです。」
「ふむ、しかし、周波数が考えられないくらい高いが、もはや光に近いではないか。」
「そうなんです、直線で跳ね返るんです。」
「だから、反射した方向と距離がわかれば、相手の特定ができます。」
「しかし、金属しか電波の跳ね返りがないぞ。」 「だから、いいんですよ。」
「どうして?」 「だって、軍事兵器は金属じゃないですか。」
「きみは、すごいことを考えてるんだね。」 「敵の位置が早くわかれば、対処ができる。」
「負けるイクサも、勝てるかもですよ。」
「ただ、欠点は地球が丸いことです。」 「そうだな、せいぜい500キロまでか。」
「でも、将来、山の上か、飛行機に乗せれば。」 「まだ、飛行機は重い物は無理だ。」
「将来をかんがえて、今から作らないと。」
技術は時間がかかるのだ。
江戸から、明治、大正と50年ほどだ。 江戸期生まれのヒトも存命しているのである。
そして、電波探信儀が造られることになる。 まだ、ラジオ放送が反日NHKしかないころだ。
そのころの、NHKは在日が少ないから、まだマシだった。
やつらは、はびこってマンエンするから、始末が悪いのだ。
日本には半島の外国人は要らないのだ。 ヤツラは混乱に乗じて騒乱を起こすのだ。
日本は在日の国ではない。 日本人の国である。
祖国に帰ってもらうのだ。
この話の段階では、在日は、まだいないから、その話は出ないのである。
拡声器が鳴る。 帝都は睡眠をさまされて、右往左往だ。
空へ、サーチライトが向けられる。
初めは冗談かと思っていた帝都住民も、さすがにサーチライトまでが・・・ これは、マジだ、と避難を始めた。 行先は地下鉄の駅だ。 ・・・
ここは、帝都防衛のカナメである、電波探信儀が設置してある富士山の山頂である。
丸い蛍光管の反応画面に小さく点が多数、写っている。
「これが、君は敵の爆撃機というんだね。」 「そうです、高度までは、この機器では判別できませんが、飛行機と思われます、金属性に反射しますから、間違いないです。」
「鳥では、ないんだね。」 「鳥は金属では、ありません。」
「もう、非常通報は帝都に出してしまった、今さら間違いでしたでは・・」
「いいじゃないですか、危機に備えて、危機が来なかったら。」
「でも、メンツが。」 「我らのメンツなんて。」
こいつの考え方にはついていけないと思う、上司だ。
さて、年月は10年さかのぼる。 時は昭和元年だ。
大正天皇が崩御されて、裕仁殿下が124代の今上天皇に・・・
その、昭和初年のことだ。 ここは、帝都の電波研究所だ。
「ふむ、君は電波の高い周波数の性質の研究から、考えたと。」
「そうです、探査電波に使おうと思ってるんです。」
「ふむ、しかし、周波数が考えられないくらい高いが、もはや光に近いではないか。」
「そうなんです、直線で跳ね返るんです。」
「だから、反射した方向と距離がわかれば、相手の特定ができます。」
「しかし、金属しか電波の跳ね返りがないぞ。」 「だから、いいんですよ。」
「どうして?」 「だって、軍事兵器は金属じゃないですか。」
「きみは、すごいことを考えてるんだね。」 「敵の位置が早くわかれば、対処ができる。」
「負けるイクサも、勝てるかもですよ。」
「ただ、欠点は地球が丸いことです。」 「そうだな、せいぜい500キロまでか。」
「でも、将来、山の上か、飛行機に乗せれば。」 「まだ、飛行機は重い物は無理だ。」
「将来をかんがえて、今から作らないと。」
技術は時間がかかるのだ。
江戸から、明治、大正と50年ほどだ。 江戸期生まれのヒトも存命しているのである。
そして、電波探信儀が造られることになる。 まだ、ラジオ放送が反日NHKしかないころだ。
そのころの、NHKは在日が少ないから、まだマシだった。
やつらは、はびこってマンエンするから、始末が悪いのだ。
日本には半島の外国人は要らないのだ。 ヤツラは混乱に乗じて騒乱を起こすのだ。
日本は在日の国ではない。 日本人の国である。
祖国に帰ってもらうのだ。
この話の段階では、在日は、まだいないから、その話は出ないのである。
1
お気に入りに追加
56
あなたにおすすめの小説
大東亜戦争を有利に
ゆみすけ
歴史・時代
日本は大東亜戦争に負けた、完敗であった。 そこから架空戦記なるものが増殖する。 しかしおもしろくない、つまらない。 であるから自分なりに無双日本軍を架空戦記に参戦させました。 主観満載のラノベ戦記ですから、ご感弁を
四代目 豊臣秀勝
克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。
読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。
史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。
秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。
小牧長久手で秀吉は勝てるのか?
朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか?
朝鮮征伐は行われるのか?
秀頼は生まれるのか。
秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
黄金の檻の高貴な囚人
せりもも
歴史・時代
短編集。ナポレオンの息子、ライヒシュタット公フランツを囲む人々の、群像劇。
ナポレオンと、敗戦国オーストリアの皇女マリー・ルイーゼの間に生まれた、少年。彼は、父ナポレオンが没落すると、母の実家であるハプスブルク宮廷に引き取られた。やがて、母とも引き離され、一人、ウィーンに幽閉される。
仇敵ナポレオンの息子(だが彼は、オーストリア皇帝の孫だった)に戸惑う、周囲の人々。父への敵意から、懸命に自我を守ろうとする、幼いフランツ。しかしオーストリアには、敵ばかりではなかった……。
ナポレオンの絶頂期から、ウィーン3月革命までを描く。
※カクヨムさんで完結している「ナポレオン2世 ライヒシュタット公」のスピンオフ短編集です
https://kakuyomu.jp/works/1177354054885142129
※星海社さんの座談会(2023.冬)で取り上げて頂いた作品は、こちらではありません。本編に含まれるミステリのひとつを抽出してまとめたもので、公開はしていません
https://sai-zen-sen.jp/works/extras/sfa037/01/01.html
※断りのない画像は、全て、wikiからのパブリック・ドメイン作品です
【おんJ】 彡(゚)(゚)ファッ!?ワイが天下分け目の関ヶ原の戦いに!?
俊也
SF
これまた、かつて私がおーぷん2ちゃんねるに載せ、ご好評頂きました戦国架空戦記SSです。
この他、
「新訳 零戦戦記」
「総統戦記」もよろしくお願いします。
猿の内政官 ~天下統一のお助けのお助け~
橋本洋一
歴史・時代
この世が乱れ、国同士が戦う、戦国乱世。
記憶を失くした優しいだけの少年、雲之介(くものすけ)と元今川家の陪々臣(ばいばいしん)で浪人の木下藤吉郎が出会い、二人は尾張の大うつけ、織田信長の元へと足を運ぶ。織田家に仕官した雲之介はやがて内政の才を発揮し、二人の主君にとって無くてはならぬ存在へとなる。
これは、優しさを武器に二人の主君を天下人へと導いた少年の物語
※架空戦記です。史実で死ぬはずの人物が生存したり、歴史が早く進む可能性があります
織田信長IF… 天下統一再び!!
華瑠羅
歴史・時代
日本の歴史上最も有名な『本能寺の変』の当日から物語は足早に流れて行く展開です。
この作品は「もし」という概念で物語が進行していきます。
主人公【織田信長】が死んで、若返って蘇り再び活躍するという作品です。
※この物語はフィクションです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる