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T34,500両対75両の九八式。
敵は幾万ありとても・・・
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「あれが、ソ連軍かっ。」と、小高い丘でソ連軍を見下ろす今野少尉だ。
目の前の草原に・・・ソ連軍が湧いて出ているからだ。
もう、見渡す限りのソ連軍の戦車だ。
戦車だ。 戦車だ。 戦車だ。
戦車なのだ。
遥か先までもが・・・ソ連軍の戦車だ。
「数は、500両は、あるかと。」と、軍曹が双眼鏡でおおまかに観る。
「うむ、予想どうりだな。」
「そうですね、1000両はさすがになかったですね。」「うむ。」「ある意味、500だ。」
「では、行きますか。」「あ、あ。」
マイクで今野隊長が、無線だ。
「いいか、三方に別れて、分断するぞ。」
「第1班は先任軍曹が左からだ。」「了解。」
「第2班は、オレがいく。」
「第3班は右翼へ満州隊だ。」
ソ連軍戦車の絨毯へ・・・ハサミで切れ込みを入れる日本軍と満州軍の戦車隊である。
そう、分断するのである。
一列になった3本の線が・・・ソ連軍の絨毯へ切れ込みを入れるのだ。
40キロ毎時で突撃してくる日本軍や満州軍へ対抗して砲撃を・・・
ところが、なかなか命中しないのだ。
双方が動いてるからである。
動態砲撃なぞ、ソ連軍戦車では無理である。
なんせ、照準器が・・・お粗末だからである。
プリズムへ空気の泡や曇りがあるからだ。
そこは、日本製やドイツ製が優秀なのである。
そして、互いに肉薄すれば、互いに砲撃ができなくなる。
つまり、近すぎるからである。
そう、戦車の砲撃は近距離制限があるのだ。
極端に近いと・・・のぞき穴からは見えないし・・・照準もできなくなるのだ。
それを狙った日本軍だ。
そう、姑息な手段でやらないと、数には勝てないからである。
「くそっ、相変わらずの卑怯な作戦だ。」と、イワン司令官が叫ぶが・・・あとの祭りだ。
数で押してきたソ連軍へ、一直線攻撃をかまして・・・数を分断する作戦である。
数には、数ではないのだ。
「正義は我にあり。」の、日本軍なのだ。
そう、侵攻してくるソ連軍に正義はないのだ。
あるのは、粛清と独裁なのだから・・・
「イワノビッチ隊長、なんとかしろっ!」と、イワン司令が無線だ。
司令戦車と隊長戦車には無線機があるからだ。
「ハイ、わかりました。」としか、答えられないイワノビッチ隊長だ。
それが、ソ連軍だ。
上からの命令には逆らえないのである。
逆らえば、粛清あるのみだ。
そう、収容所である。 今のシナ共産党と同じだ。
ウイグル収容所は100万単位だからだ。
チベットは粛清は終わったからだ。
いまは、シナ人しかいないチベット高原だ。
日本が、そうならないことを祈るしかない・・・(日本列島がシナ人で埋まるのだ。)
「くそっ、隊列を立てなおさねばならないぞ。」と、イワノビッチ隊長が吠える。
つまり、日本軍と満州軍で分断されたソ連軍をまとめねばならない。
そして、ソ連軍を分断した日本軍と満州軍は・・・
「よし、第二作戦へ移行するぞ。」と、今野隊長が各車両へ無線で指示だ。
「おう、1班は東へ廻り込め。」と、1班の指揮をとる軍曹だ。
「2班は中央からふちかますぞ。」と、今野隊長だ。
「3班は西から廻りこむアルヨ。」と、満州隊の隊長が叫ぶ。
もちろん、これは班ごとの無線チャンネルだから、混信はないのだ。
まるで、かく戦車が意思を持ってるように動く日本軍、満州軍だ。
これには、さすがのイワノビッチ隊長も、あきれるのだ。
「どうして、黄色い猿は指示ができるんだ。」と、今更な疑問だ。
日本戦車も満州型も全車両に周波数変調のFM式無線電話機が装備されているのである。
以前はAM式の変調電波だったが・・・明瞭な音声が聞けるからFM方式なのである。
使える兵器なのが、日本軍の強みなのである。
その恩恵にあずかる満州軍であるのだ。
「行ける、行けるぞ。」と、軍曹が自信満々だ。
こうなると、各車両の調子が最高になるのだ。
指揮官がノリにノッてるのだ。
ついてくる部下がノルのは当然なのである。
投手が絶好調のチームは無双なのである。
砲撃すれば命中だ。
そして、敵の砲弾はハジかれるのだ。
九七式魔改造改に向かうところ敵なしの・・・都市伝説はこうして、できあがったのである。
数が多いソ連戦車はかえって混乱する。
そして、ヤラれた戦車がじゃまになって動きがとれない・・・数の多さが、かえって仇となったのだ。
「くそっ、前のヤラれたヤツを退かせ。」と、怒鳴るイワノビッチ隊長だ。
しかし、エンジンを破壊された戦車はオブジェにしかならないのだ。
そうしてる内に、イワノビッチ隊長が乗る隊長戦車のエンジンが・・・
「隊長、エンジンがやられました。」「いかん、逃げるぞ。」と、あわててハッチから飛び降りるイワノビッチ隊長だ。
しかし、なかなかハッチから体がでない・・・「くそっ、はやくでないと・・・」と、慌てるが・・・
部下は、とうの昔にスタコラだ。
やはり、ウオッカの飲みすぎである。
腹がウオッカ太りだからだ。(ハッチへ腹が引っかかったのである。)
そうしてる内に、ソ連軍や日本、満州軍は戦いならが・・・どこいやらだ。
破壊された戦車の群れに置いてけぼりのイワノビッチ隊長だ。
「くそっ、誰か・・・おらんのか・・・」と、つぶやくが・・・いないのだ、誰も。
こうして、第1回戦は引き分けで・・・態勢を立て直すために互いに離れた両軍である。
目の前の草原に・・・ソ連軍が湧いて出ているからだ。
もう、見渡す限りのソ連軍の戦車だ。
戦車だ。 戦車だ。 戦車だ。
戦車なのだ。
遥か先までもが・・・ソ連軍の戦車だ。
「数は、500両は、あるかと。」と、軍曹が双眼鏡でおおまかに観る。
「うむ、予想どうりだな。」
「そうですね、1000両はさすがになかったですね。」「うむ。」「ある意味、500だ。」
「では、行きますか。」「あ、あ。」
マイクで今野隊長が、無線だ。
「いいか、三方に別れて、分断するぞ。」
「第1班は先任軍曹が左からだ。」「了解。」
「第2班は、オレがいく。」
「第3班は右翼へ満州隊だ。」
ソ連軍戦車の絨毯へ・・・ハサミで切れ込みを入れる日本軍と満州軍の戦車隊である。
そう、分断するのである。
一列になった3本の線が・・・ソ連軍の絨毯へ切れ込みを入れるのだ。
40キロ毎時で突撃してくる日本軍や満州軍へ対抗して砲撃を・・・
ところが、なかなか命中しないのだ。
双方が動いてるからである。
動態砲撃なぞ、ソ連軍戦車では無理である。
なんせ、照準器が・・・お粗末だからである。
プリズムへ空気の泡や曇りがあるからだ。
そこは、日本製やドイツ製が優秀なのである。
そして、互いに肉薄すれば、互いに砲撃ができなくなる。
つまり、近すぎるからである。
そう、戦車の砲撃は近距離制限があるのだ。
極端に近いと・・・のぞき穴からは見えないし・・・照準もできなくなるのだ。
それを狙った日本軍だ。
そう、姑息な手段でやらないと、数には勝てないからである。
「くそっ、相変わらずの卑怯な作戦だ。」と、イワン司令官が叫ぶが・・・あとの祭りだ。
数で押してきたソ連軍へ、一直線攻撃をかまして・・・数を分断する作戦である。
数には、数ではないのだ。
「正義は我にあり。」の、日本軍なのだ。
そう、侵攻してくるソ連軍に正義はないのだ。
あるのは、粛清と独裁なのだから・・・
「イワノビッチ隊長、なんとかしろっ!」と、イワン司令が無線だ。
司令戦車と隊長戦車には無線機があるからだ。
「ハイ、わかりました。」としか、答えられないイワノビッチ隊長だ。
それが、ソ連軍だ。
上からの命令には逆らえないのである。
逆らえば、粛清あるのみだ。
そう、収容所である。 今のシナ共産党と同じだ。
ウイグル収容所は100万単位だからだ。
チベットは粛清は終わったからだ。
いまは、シナ人しかいないチベット高原だ。
日本が、そうならないことを祈るしかない・・・(日本列島がシナ人で埋まるのだ。)
「くそっ、隊列を立てなおさねばならないぞ。」と、イワノビッチ隊長が吠える。
つまり、日本軍と満州軍で分断されたソ連軍をまとめねばならない。
そして、ソ連軍を分断した日本軍と満州軍は・・・
「よし、第二作戦へ移行するぞ。」と、今野隊長が各車両へ無線で指示だ。
「おう、1班は東へ廻り込め。」と、1班の指揮をとる軍曹だ。
「2班は中央からふちかますぞ。」と、今野隊長だ。
「3班は西から廻りこむアルヨ。」と、満州隊の隊長が叫ぶ。
もちろん、これは班ごとの無線チャンネルだから、混信はないのだ。
まるで、かく戦車が意思を持ってるように動く日本軍、満州軍だ。
これには、さすがのイワノビッチ隊長も、あきれるのだ。
「どうして、黄色い猿は指示ができるんだ。」と、今更な疑問だ。
日本戦車も満州型も全車両に周波数変調のFM式無線電話機が装備されているのである。
以前はAM式の変調電波だったが・・・明瞭な音声が聞けるからFM方式なのである。
使える兵器なのが、日本軍の強みなのである。
その恩恵にあずかる満州軍であるのだ。
「行ける、行けるぞ。」と、軍曹が自信満々だ。
こうなると、各車両の調子が最高になるのだ。
指揮官がノリにノッてるのだ。
ついてくる部下がノルのは当然なのである。
投手が絶好調のチームは無双なのである。
砲撃すれば命中だ。
そして、敵の砲弾はハジかれるのだ。
九七式魔改造改に向かうところ敵なしの・・・都市伝説はこうして、できあがったのである。
数が多いソ連戦車はかえって混乱する。
そして、ヤラれた戦車がじゃまになって動きがとれない・・・数の多さが、かえって仇となったのだ。
「くそっ、前のヤラれたヤツを退かせ。」と、怒鳴るイワノビッチ隊長だ。
しかし、エンジンを破壊された戦車はオブジェにしかならないのだ。
そうしてる内に、イワノビッチ隊長が乗る隊長戦車のエンジンが・・・
「隊長、エンジンがやられました。」「いかん、逃げるぞ。」と、あわててハッチから飛び降りるイワノビッチ隊長だ。
しかし、なかなかハッチから体がでない・・・「くそっ、はやくでないと・・・」と、慌てるが・・・
部下は、とうの昔にスタコラだ。
やはり、ウオッカの飲みすぎである。
腹がウオッカ太りだからだ。(ハッチへ腹が引っかかったのである。)
そうしてる内に、ソ連軍や日本、満州軍は戦いならが・・・どこいやらだ。
破壊された戦車の群れに置いてけぼりのイワノビッチ隊長だ。
「くそっ、誰か・・・おらんのか・・・」と、つぶやくが・・・いないのだ、誰も。
こうして、第1回戦は引き分けで・・・態勢を立て直すために互いに離れた両軍である。
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