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怒涛のソ連軍だ。
500両のT34の軍団だ。
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黒龍江は春の雪解け水で増水だ。
しかし、上陸用舟艇へ戦車を積んで渡河するソ連軍だ。
「しかし、イワノビッチ君、この舟艇は大したものだね。」
「ハア、まあ黄色い猿が使っていたもので。」と、日本軍の大発をパクッたフネだ。
まあ、上陸用舟艇は英海軍がお初なんだが・・・使えなかったのだ。
日本軍の大発は使えた兵器だ。 なんせ、米軍までもが鹵獲した大発を重宝してつかってたらしいのだ。
そして、米軍もそっくりなヤツを・・・
舳先を倒せば・・・そこが渡り板となり戦車や装甲車が砂浜へ降りられるのだ。
もちろん、ソ連軍も猿真似なのだった。
それで、半日で500両の戦車が河を渡れたのだ。
イワノビッチ隊長も自身の戦車隊を25両、把握するのに苦労していた。
なんせ、500両の戦車が河岸にウロウロなのだから。
ソ連軍は戦車の全車両に無線機が配備できなかったのだ。
なぜか、ソ連軍は無線機などの電子装置が苦手なのだ。
欧州の白人は電気が苦手なんだろか?
日本人と真逆だ。
小手先が器用な日本人は弱電気に強いのだった。
真空管なぞ作られたら・・・5極を2対組み込んで、10極管まで・・・もちろん、ヒーターは2本だ。
1のにヒーターが切れても、予備が使えるのである。
ヒーターとは真空管を温めるニクロム線のことだ。
真空で回路を温めると電子ビームが飛びやすくなるからだ。
「くっそ、無線機が隊長戦車にしか・・・なんとかならないかよ。」と、イワノビッチが吠える。
しかし、いくら吠えても所詮は場末の部隊の隊長なのだ。
ワンコの遠吠えと同じなのである。
なかなか部隊が集結できない。
時間が・・・時間が・・・過ぎていくのだ。
派遣陸軍の日本軍には、ありがたいんだが・・・
伝令がイワノビッチ隊長へ電文だ。
「なになに、3時間後に作戦会議だと・・・くそっ、まだそろわないか。」
「はぁ、あと4両が見つかりません。」「早くしろ。」「へい。」
部隊が集まらないと、作戦会議が遅れる・・・遅れれば・・・イワノビッチが下手すると粛清の名簿へ・・・載りかねない。
シベリアから収容所では、即死刑判決と同じだ。
「くそっ、まだ集まらないのかっ。」と、イワノビッチは焦るのだった。
「こちら、今野だ。」「各車、1号から・・・」「1号、準備完了。」「2号、おなじ。」
「3号、同じ。」「4号・・・すこし待て。」「5号、完了した。」
「6号、同じ。」「7号、あと5分だ。」
なかなか暖気運転が終わらない戦車もあるのだ。
やがて、25両の今野戦車隊が準備完了だ。
そして、「こちら、満州戦車隊だ。」
「まってたぞ、満州隊。」と、今野が返答だ。 なかなか、日本語がうまい。
「満州隊は、あと3両が・・・」「今野隊、了解だ。」
満州戦車隊は1番隊と2番隊がある。
奉天の戦車開発会社で生産ラインへ乗った、新型の満州型である。
基本は九七式改だが・・・そこは、魔改造が得意の日本人技師が・・・好き放題やった改造戦車だ。
最近になり、大豆が大量生産ができ、それを輸出して資金が満州政府へ・・・
そこからの、軍事費増額で戦車開発費が倍増したからだ。
それで、日本人技師が好き放題の魔改造を・・・
その改造した戦車隊なのだ。
満州型甲、そして乙型と、今野少尉も把握できないほどの雑多な戦車隊である。
しかし、無線機だけは、日本陸軍の軌道車用で統一してあるから通話は問題がないのだ。
「満州隊の1班と2班の計50両です。」「よろしく。」と、満州隊の統括の群大統括隊長だ。
なんと、階級は中尉かよ・・・おもわず、尻ごみする今野少尉だが・・・
「いやあ、中尉といっても、満州国が付けた拍ですから。」と、謙遜する群大だ。
「なんなら、群大と呼んでください。」と、群大中尉がいう。
タメ口が好きな気さくなヤツのようだ。
日本語もうまい・・・
「なら、当方もコンノと呼び捨て手で。」と、リクエストの少尉殿だ。
無線で階級を飛ばしている暇なんてないからね。
「では、周波数は3chということで。」と、隊外通話を決める。
そして、本郷司令官の作戦を説明する今野君だ。
無線通話だが、周波数変調で聞きやすく、群大君は作戦が把握できたようである。
「では、点と線作戦を隊内へ指示しますので。」と、無線が切れた。
隊内系で各車両へ指示をだすのだろう。
そこは、満州国でも戦車の全部へ無線機は搭載してるようだ。
試しに、chを切り替えたら・・・満州国の言語で説明しているようだった。
同じ、漢字を使うのだが・・・言語は違うのである。
それは、突然やってきた。
「今野少尉、聞こえますか。」と、強いシグナルだ。
まさか、これは・・・そうだ、中継車両からの無線だ。
とうとう、実戦配備されたんだ。
「今野少尉、いま大連の港で運用を開始しました。」と、明瞭な音声だ。
「こちら、今野です。」「はっきり、聞こえます。」
「こちらも、OKのようです。」
話には聞いていたが・・・中継車両のすごさを身をもって知った少尉であった。
無線機の出力から指向性アンテナや電波に質も、全くの別物といっても・・・まさか、これほどとは・・・
中継局の意味がわかった今野隊長である。
もちろん、これは満州隊にも言えることである。
合計75両の戦車が、中継所領を介して駐屯地の基地司令官と無線でやりとりできるのだ。
これは、大きいのだ。
咄嗟の判断も司令の許可が取れるからだ。
責任は基地司令官が負うのである。
幹部とは、部下の責任を取るから幹部なのだ。
あとは、揚陸艦から加藤戦車隊が・・・続々と・・・
しかし、上陸用舟艇へ戦車を積んで渡河するソ連軍だ。
「しかし、イワノビッチ君、この舟艇は大したものだね。」
「ハア、まあ黄色い猿が使っていたもので。」と、日本軍の大発をパクッたフネだ。
まあ、上陸用舟艇は英海軍がお初なんだが・・・使えなかったのだ。
日本軍の大発は使えた兵器だ。 なんせ、米軍までもが鹵獲した大発を重宝してつかってたらしいのだ。
そして、米軍もそっくりなヤツを・・・
舳先を倒せば・・・そこが渡り板となり戦車や装甲車が砂浜へ降りられるのだ。
もちろん、ソ連軍も猿真似なのだった。
それで、半日で500両の戦車が河を渡れたのだ。
イワノビッチ隊長も自身の戦車隊を25両、把握するのに苦労していた。
なんせ、500両の戦車が河岸にウロウロなのだから。
ソ連軍は戦車の全車両に無線機が配備できなかったのだ。
なぜか、ソ連軍は無線機などの電子装置が苦手なのだ。
欧州の白人は電気が苦手なんだろか?
日本人と真逆だ。
小手先が器用な日本人は弱電気に強いのだった。
真空管なぞ作られたら・・・5極を2対組み込んで、10極管まで・・・もちろん、ヒーターは2本だ。
1のにヒーターが切れても、予備が使えるのである。
ヒーターとは真空管を温めるニクロム線のことだ。
真空で回路を温めると電子ビームが飛びやすくなるからだ。
「くっそ、無線機が隊長戦車にしか・・・なんとかならないかよ。」と、イワノビッチが吠える。
しかし、いくら吠えても所詮は場末の部隊の隊長なのだ。
ワンコの遠吠えと同じなのである。
なかなか部隊が集結できない。
時間が・・・時間が・・・過ぎていくのだ。
派遣陸軍の日本軍には、ありがたいんだが・・・
伝令がイワノビッチ隊長へ電文だ。
「なになに、3時間後に作戦会議だと・・・くそっ、まだそろわないか。」
「はぁ、あと4両が見つかりません。」「早くしろ。」「へい。」
部隊が集まらないと、作戦会議が遅れる・・・遅れれば・・・イワノビッチが下手すると粛清の名簿へ・・・載りかねない。
シベリアから収容所では、即死刑判決と同じだ。
「くそっ、まだ集まらないのかっ。」と、イワノビッチは焦るのだった。
「こちら、今野だ。」「各車、1号から・・・」「1号、準備完了。」「2号、おなじ。」
「3号、同じ。」「4号・・・すこし待て。」「5号、完了した。」
「6号、同じ。」「7号、あと5分だ。」
なかなか暖気運転が終わらない戦車もあるのだ。
やがて、25両の今野戦車隊が準備完了だ。
そして、「こちら、満州戦車隊だ。」
「まってたぞ、満州隊。」と、今野が返答だ。 なかなか、日本語がうまい。
「満州隊は、あと3両が・・・」「今野隊、了解だ。」
満州戦車隊は1番隊と2番隊がある。
奉天の戦車開発会社で生産ラインへ乗った、新型の満州型である。
基本は九七式改だが・・・そこは、魔改造が得意の日本人技師が・・・好き放題やった改造戦車だ。
最近になり、大豆が大量生産ができ、それを輸出して資金が満州政府へ・・・
そこからの、軍事費増額で戦車開発費が倍増したからだ。
それで、日本人技師が好き放題の魔改造を・・・
その改造した戦車隊なのだ。
満州型甲、そして乙型と、今野少尉も把握できないほどの雑多な戦車隊である。
しかし、無線機だけは、日本陸軍の軌道車用で統一してあるから通話は問題がないのだ。
「満州隊の1班と2班の計50両です。」「よろしく。」と、満州隊の統括の群大統括隊長だ。
なんと、階級は中尉かよ・・・おもわず、尻ごみする今野少尉だが・・・
「いやあ、中尉といっても、満州国が付けた拍ですから。」と、謙遜する群大だ。
「なんなら、群大と呼んでください。」と、群大中尉がいう。
タメ口が好きな気さくなヤツのようだ。
日本語もうまい・・・
「なら、当方もコンノと呼び捨て手で。」と、リクエストの少尉殿だ。
無線で階級を飛ばしている暇なんてないからね。
「では、周波数は3chということで。」と、隊外通話を決める。
そして、本郷司令官の作戦を説明する今野君だ。
無線通話だが、周波数変調で聞きやすく、群大君は作戦が把握できたようである。
「では、点と線作戦を隊内へ指示しますので。」と、無線が切れた。
隊内系で各車両へ指示をだすのだろう。
そこは、満州国でも戦車の全部へ無線機は搭載してるようだ。
試しに、chを切り替えたら・・・満州国の言語で説明しているようだった。
同じ、漢字を使うのだが・・・言語は違うのである。
それは、突然やってきた。
「今野少尉、聞こえますか。」と、強いシグナルだ。
まさか、これは・・・そうだ、中継車両からの無線だ。
とうとう、実戦配備されたんだ。
「今野少尉、いま大連の港で運用を開始しました。」と、明瞭な音声だ。
「こちら、今野です。」「はっきり、聞こえます。」
「こちらも、OKのようです。」
話には聞いていたが・・・中継車両のすごさを身をもって知った少尉であった。
無線機の出力から指向性アンテナや電波に質も、全くの別物といっても・・・まさか、これほどとは・・・
中継局の意味がわかった今野隊長である。
もちろん、これは満州隊にも言えることである。
合計75両の戦車が、中継所領を介して駐屯地の基地司令官と無線でやりとりできるのだ。
これは、大きいのだ。
咄嗟の判断も司令の許可が取れるからだ。
責任は基地司令官が負うのである。
幹部とは、部下の責任を取るから幹部なのだ。
あとは、揚陸艦から加藤戦車隊が・・・続々と・・・
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