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満州国の装甲車部隊。
まずは、装甲車から・・・
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満州国に派遣されている日本陸軍戦車隊は、わずか20両あるか無いかなんだが・・・
それでも、ソ連軍の国境紛争を跳ね返すことができた。
ところが、満州国を狙う国はソ連邦ばかりではない。
そう、シナだっ。
満州国が大清帝国といい、すでに滅んだ大帝国があった。
その跡が、軍閥(盗賊団やアヘン仲介のシナマフィアなど・・・)が互いに闘争する修羅の国と・・・
そして、互いに殺し合い・・・強いところが・・
それが、現在は2つの勢力に固まりつつあったのだ。
金平党という軍団と、積関党という軍閥だ。
金平党はソ連軍からの援助、積関党はドイツ帝国からの援助を受けていた。
積関党は、あの科学軍事帝国のドイツからの援助・・・まさか・・・
そう、モーゼル機関銃が・・・それだ。
毎分300発という驚異的な発射速度の機関銃だ。
わが、日本陸軍は毎分120発が・・・
銃器では米国やドイツに劣る日本陸軍工廠の技師らである。
満州国とシナの国境は古代から決まっている。
秦の始皇帝の時代からである。
そう、万里の長城が国境なのである。
積関党が手に入れたモーゼル機関銃は・・・同じシナの軍閥である金平党へ・・・
つまり、互いの紛争でモーゼル機関銃が金平党へ・・・負けそうになると武器を捨てて遁走するシナ兵はお約束なのである。
そして、シナと満州国の国境も・・・女真族(満州人)と漢族(シナ人)との紛争が絶えないのである。
「くそっ、キンペイ党のヤツらドイツの機関銃を、何処から手に入れたんだ。」と、満州国軍の将軍である深々が・・負けた言い訳だ。
「日本軍からの機関銃では対抗できないアルヨ。」と、部下が嘆くのだ。
そこで、将軍は日本陸軍へ泣きつくのだ・・・
「シナはドイツの機関銃で対抗してくるアルヨ。」と、満州国の軍の指導教官へ・・・
そして、指導教官から・・・日本陸軍の派遣軍管理課へ・・・
そして、管理課から軍兵器開発課へ・・・
そこは、お役所仕事の日本であるのだ。
「さて、困ったぞい。」と、兵器開発課の課長が悩む・・・
機関銃はドイツ製には・・・勝てないのは、日本陸軍も把握しているのだ。
どうしても、機関銃は射撃する弾数が多い方が勝つからだ。
弾幕は厚いほど威力があるからだ。
「どうしたものか・・・」と、悩む課長だ。
そこへ、助け舟が・・・装甲車開発部の部長がたまたま立ち寄っていたのである。
「どうしたんだ?」「かくかくしかじか。」
「ふむ、そうなら機関銃の弾をはじけばいいんじゃないか。」
「そんな、話は無いぞ。」
「いや、装甲車なら機関銃なぞ・・・散らしてやるぞ。」
「本当か。」
「あ、あ、それに戦車ほど軍事機密でもないしな。」 つまり、自動車に装甲板を張ったモノだからだ。
「しかし、そんなモノでもシナ人には造れないからな。」と、納得の回答だ。
ドイツ製のモーゼル機関銃への対抗策が装甲車となったのである。
英国のピッカース製の装甲車を日本陸軍がライセンスを買い取り・・・陸軍工廠で完成したばかりである。
こうして、完成した装甲車は、あきつ丸で満州国軍へ・・・
満州国は自動車が1台も無い国だったが・・・装甲車部隊を・・・備えるにいたったのである。
もちろん、運転なぞ女真族には無理である。(自動車の運転ができないのだ。)
陸軍退役の運転手と機関銃手が・・・なぜ、退役なのか・・・
それは、正規軍人だと国際問題へ・・・
なんせ、日本は国際連盟の常任理事国なのだから・・・
国際法は順守なのだ。
満州国軍はさっそく・・・装甲車部隊をシナのキンペイ軍へ・・・
こちらは、シナの金平党のキンペイ軍だ。
「きょうこそ、女真族へ眼にモノみせてくれようアルヨ。」と、モーゼル機関銃が光る。
「積関党のヤツらから奪い取った機関銃で、眼にモノ見せてやるアルヨ。」
「ちゃんと、銃弾も手に入れたアルヨ。」
「おう、それは朗報だアルヨ。」
「女真族のヤツら、皆殺しアルヨ。」
と、キンペイ軍の兵は機関銃を手に・・・国境を越える・・・
そして、国境警備の馬賊部隊を・・・機関銃で瞬殺だ。
満州軍の単発小銃と機関銃では勝負にならない。
30騎あまりの満州馬賊部隊は・・・数分で全滅だ。
「いけーっ、キンペイ軍向かうところ敵なしだーっ。」と、突撃を叫ぶキンペイ軍の将軍だ。
シナ兵は勝ってるときは調子がイイのだ。
機関銃だから撃てば撃ったで、弾はお構いなしにでるのだ。
弾を込めて撃てばイイと調子に乗って、進軍するキンペイ軍だ。
鹿を追う猟師、山を見ずのコトワザではないが・・・
補給や行軍を考えないで進軍するキンペイ軍だ。
いままで対抗してきた満州軍が・・・いつの間にか・・・居なくなって・・・
キンペイ軍の前に変な箱が現れたのだ。
「何だ、何なんだ。」「あれは、何アルカ。」と、将軍が副将へ・・・
「さて、とんと我にも、わかりかねるアルヨ。」と、回答する副将だ。
「あれを、銃撃するアルヨ。」と、手下へ命令する副将だ。
「ダ、ダ、ダ、ダ、ダ。」と、モーゼル機関銃が吠える。
煙硝がたち込める。
それでも、なんとも無いのか・・・微動だにしない箱だ。
機関銃をかまえて、キンペイ軍の兵が数人・・・箱へ・・・様子見だ。
「なんか車輪が付いてるアルヨ。」「馬車には見えないアルヨ。」「馬が無いからアルヨ。」
そうなのだ、キンペイ軍は自動車なるモノを見たことも聞いたこともないのだ。
すると・・・箱の上に載ってる小さな箱が・・・動いて、機関銃の先が・・・
「やばい、アルヨ。」「機関銃アルヨ。」と、叫んだキンペイ軍の斥候だ。
それでも、ソ連軍の国境紛争を跳ね返すことができた。
ところが、満州国を狙う国はソ連邦ばかりではない。
そう、シナだっ。
満州国が大清帝国といい、すでに滅んだ大帝国があった。
その跡が、軍閥(盗賊団やアヘン仲介のシナマフィアなど・・・)が互いに闘争する修羅の国と・・・
そして、互いに殺し合い・・・強いところが・・
それが、現在は2つの勢力に固まりつつあったのだ。
金平党という軍団と、積関党という軍閥だ。
金平党はソ連軍からの援助、積関党はドイツ帝国からの援助を受けていた。
積関党は、あの科学軍事帝国のドイツからの援助・・・まさか・・・
そう、モーゼル機関銃が・・・それだ。
毎分300発という驚異的な発射速度の機関銃だ。
わが、日本陸軍は毎分120発が・・・
銃器では米国やドイツに劣る日本陸軍工廠の技師らである。
満州国とシナの国境は古代から決まっている。
秦の始皇帝の時代からである。
そう、万里の長城が国境なのである。
積関党が手に入れたモーゼル機関銃は・・・同じシナの軍閥である金平党へ・・・
つまり、互いの紛争でモーゼル機関銃が金平党へ・・・負けそうになると武器を捨てて遁走するシナ兵はお約束なのである。
そして、シナと満州国の国境も・・・女真族(満州人)と漢族(シナ人)との紛争が絶えないのである。
「くそっ、キンペイ党のヤツらドイツの機関銃を、何処から手に入れたんだ。」と、満州国軍の将軍である深々が・・負けた言い訳だ。
「日本軍からの機関銃では対抗できないアルヨ。」と、部下が嘆くのだ。
そこで、将軍は日本陸軍へ泣きつくのだ・・・
「シナはドイツの機関銃で対抗してくるアルヨ。」と、満州国の軍の指導教官へ・・・
そして、指導教官から・・・日本陸軍の派遣軍管理課へ・・・
そして、管理課から軍兵器開発課へ・・・
そこは、お役所仕事の日本であるのだ。
「さて、困ったぞい。」と、兵器開発課の課長が悩む・・・
機関銃はドイツ製には・・・勝てないのは、日本陸軍も把握しているのだ。
どうしても、機関銃は射撃する弾数が多い方が勝つからだ。
弾幕は厚いほど威力があるからだ。
「どうしたものか・・・」と、悩む課長だ。
そこへ、助け舟が・・・装甲車開発部の部長がたまたま立ち寄っていたのである。
「どうしたんだ?」「かくかくしかじか。」
「ふむ、そうなら機関銃の弾をはじけばいいんじゃないか。」
「そんな、話は無いぞ。」
「いや、装甲車なら機関銃なぞ・・・散らしてやるぞ。」
「本当か。」
「あ、あ、それに戦車ほど軍事機密でもないしな。」 つまり、自動車に装甲板を張ったモノだからだ。
「しかし、そんなモノでもシナ人には造れないからな。」と、納得の回答だ。
ドイツ製のモーゼル機関銃への対抗策が装甲車となったのである。
英国のピッカース製の装甲車を日本陸軍がライセンスを買い取り・・・陸軍工廠で完成したばかりである。
こうして、完成した装甲車は、あきつ丸で満州国軍へ・・・
満州国は自動車が1台も無い国だったが・・・装甲車部隊を・・・備えるにいたったのである。
もちろん、運転なぞ女真族には無理である。(自動車の運転ができないのだ。)
陸軍退役の運転手と機関銃手が・・・なぜ、退役なのか・・・
それは、正規軍人だと国際問題へ・・・
なんせ、日本は国際連盟の常任理事国なのだから・・・
国際法は順守なのだ。
満州国軍はさっそく・・・装甲車部隊をシナのキンペイ軍へ・・・
こちらは、シナの金平党のキンペイ軍だ。
「きょうこそ、女真族へ眼にモノみせてくれようアルヨ。」と、モーゼル機関銃が光る。
「積関党のヤツらから奪い取った機関銃で、眼にモノ見せてやるアルヨ。」
「ちゃんと、銃弾も手に入れたアルヨ。」
「おう、それは朗報だアルヨ。」
「女真族のヤツら、皆殺しアルヨ。」
と、キンペイ軍の兵は機関銃を手に・・・国境を越える・・・
そして、国境警備の馬賊部隊を・・・機関銃で瞬殺だ。
満州軍の単発小銃と機関銃では勝負にならない。
30騎あまりの満州馬賊部隊は・・・数分で全滅だ。
「いけーっ、キンペイ軍向かうところ敵なしだーっ。」と、突撃を叫ぶキンペイ軍の将軍だ。
シナ兵は勝ってるときは調子がイイのだ。
機関銃だから撃てば撃ったで、弾はお構いなしにでるのだ。
弾を込めて撃てばイイと調子に乗って、進軍するキンペイ軍だ。
鹿を追う猟師、山を見ずのコトワザではないが・・・
補給や行軍を考えないで進軍するキンペイ軍だ。
いままで対抗してきた満州軍が・・・いつの間にか・・・居なくなって・・・
キンペイ軍の前に変な箱が現れたのだ。
「何だ、何なんだ。」「あれは、何アルカ。」と、将軍が副将へ・・・
「さて、とんと我にも、わかりかねるアルヨ。」と、回答する副将だ。
「あれを、銃撃するアルヨ。」と、手下へ命令する副将だ。
「ダ、ダ、ダ、ダ、ダ。」と、モーゼル機関銃が吠える。
煙硝がたち込める。
それでも、なんとも無いのか・・・微動だにしない箱だ。
機関銃をかまえて、キンペイ軍の兵が数人・・・箱へ・・・様子見だ。
「なんか車輪が付いてるアルヨ。」「馬車には見えないアルヨ。」「馬が無いからアルヨ。」
そうなのだ、キンペイ軍は自動車なるモノを見たことも聞いたこともないのだ。
すると・・・箱の上に載ってる小さな箱が・・・動いて、機関銃の先が・・・
「やばい、アルヨ。」「機関銃アルヨ。」と、叫んだキンペイ軍の斥候だ。
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