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夜間の無線連絡。
奉天駐屯地との連絡。
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「明日は、ハルピンだ。」と、ハルピン郊外で野営をする今野戦車隊だ。
歩哨を四方に立てての食事休憩である。
今野隊長は無線機のスイッチを入れる。
周波数を駐屯地の無線機に合わせる。(水晶片を切り替える。)
「あ~、あ~、こちらコンノだホウテン聞こえるか。」
「ガ~、ガ~、こちガ~、ホウ・・・・」 うまく受信ができないが、なんか聞こえるのだ。
夜間になると遠距離無線が届くことが多いと聞いていた少尉だ。
天文学者によると、地球にある電離層なる上空の薄い層が無線の電波を反射するかららしい・・・
詳しいことは、チンプンカンプンの少尉だが・・・無線電波を帯電した薄い大気が太陽の影響を受けない夜間は無線電波を反射することが・・・の、知識はあった。
それで、駐屯地との通信連絡は夜間に行っていたのだ。
もちろん、戦車同士の通信アンテナでは無理だから・・・竹竿を2本建てて、その間にアンテナ線を張り・・・水平方向を奉天へ向けてである。
無線の水平アンテナ線(1本の横線)は指向性があるからだ。
つまり、無線電波はアンテナ線の長い銅線の長さで同期して波となって発振されるのだ。
もちろん、眼には見えない・・・
受信機の周波数調整ノブを微妙に調整する。
「ギュル、ギュル、ガ~ガ~、こちら奉天、こちら奉天、コンノどうぞ。」
「こちらコンノだ。」
「こちら奉天、感度3だ。」 感度3とは、理解できるが聞こえづらいということだ。
「こちらも感度3だ。」
「あす、河を渡る予定だ。」 つまり、ソ連軍へ攻撃するという暗号だ。
「河をわたる、了解だ。」と、奉天から返信が・・・
「なお、異常はない。」「では、通信おわり。」
「奉天、了解。」
と、定時通信を短く終わった今野少尉だ。
ソ連軍が傍受してる危険が無いとも限らないからである。
夜間には無線電波が思わぬ遠距離へ届くことがあるのだ。
諸君も深夜ラジオで鮮人の放送電波を五月蠅く思った経験もあるだろう。
特に、深夜の短波放送は・・・魑魅魍魎(ちみもうりょう)の世界なのである。
半島の北から聞こえる、わけのわからない放送には迷惑を・・・
わざと、かぶせてきてるとしか思えないが・・・
それで、周波数を替えたことがあったが・・・
現在は・・・どうだか・・・しらないが・・・
「定時連絡はよし、アンテナをしまってくれ。」「ハイ。」
無線機からアンテナへ縄梯子用のフィーダ線が繋がっており、それを巻いてる少尉だ。
周波数は短波帯であり、タイポール型アンテナは10メートル程度ある。
戦車同士の通信は周波数が6メートルつまり50メガサイクルだ。
かなりの高周波で、見える範囲しか伝わらない。(たまに、電離層の関係で遠くへ飛ぶこともある。)
つまり、戦車同士の通信には向いてるのだ。
この無線機は軍事機密だ。
戦車を破棄するときは・・・最初に爆破する規則である。
なぜなら、ソ連軍には高周波無線機が、まだ無いからだ。
日本は、なぜか無線機に関しては欧米をしのぐ技術があるのである。
なぜか、電気と相性がイイ日本の科学者や技師らである。
「車長は集合。」と、車長を集める今野隊長だ。
14人の顔が集まる。
少尉を入れて15両の顔が集合する。
「飯は済んだな。」「ハイ。」
「では、明日の打ちあわせだ。」
円陣を組む。 草原に体育座りの面々だ。
お尻が冷える草原だ。 茣蓙くらいは・・・敷いている戦術会議がはじまった。
「あすは、いよいよソ連軍との戦闘に入る。」と、今野が切り出した。
「馬賊からは、ソ連軍はハルピンの入り口で網を張ってるらしい。」
「隊長殿、それは・・・」と、3号車の車長が・・・
「うむ、奇襲に備えた布陣ということだな・」
「では、我が軍は・・・」
「そうだ、正面で当たるしかない。」と、少尉が決断する。
「各戦車は増加装甲の具合を確認することを忘れるな。」「なんせ、追加の急ぎ工事だ。」
「亀裂があれば、意味がないからな。」
と、工場の技師から聞いた注意事項を忘れない中尉である。
「追加した増加装甲は、どうしても装甲との溶接面で時間経過で亀裂が発生することが、あるらしい。」
「それで、交戦する前に点検を指示されたのだ。」と、少尉がのべる。
「あとは、敵と正面で向き合うときは必ず、斜め正面に戦車を停めて照準することを忘れるな。」
「斜め正面は敵の砲弾を弾きやすいからな。」
今野少尉は、何度も注意事項を繰り返す。
なぜなら、いざというとき行動に移せないことが無いようにである。
「オレたちは、選ばれて満州に居るんだ・・・」
「日本へ帰還するときに、恥ずかしくないように帰りたいからな。」と、覚悟を決める少尉だ。
そうなのだ。
ロシアの頃から、覇権主義の仮想敵国のソ連邦だ。
その、ソ連邦の侵攻を防ぐ満州国だ、助ける意味は大きいのだ。
もちろん、日本海でも防ぐが・・・日本として防ぐ仲間は多いほどいいのである。
半島の鮮人は、ウソや裏切りばかりで当てにはならない。
信用できない鮮人(朝鮮人の略語)よりは、はるかにマシな・・・女真族の満州国なのである。
歩哨を四方に立てての食事休憩である。
今野隊長は無線機のスイッチを入れる。
周波数を駐屯地の無線機に合わせる。(水晶片を切り替える。)
「あ~、あ~、こちらコンノだホウテン聞こえるか。」
「ガ~、ガ~、こちガ~、ホウ・・・・」 うまく受信ができないが、なんか聞こえるのだ。
夜間になると遠距離無線が届くことが多いと聞いていた少尉だ。
天文学者によると、地球にある電離層なる上空の薄い層が無線の電波を反射するかららしい・・・
詳しいことは、チンプンカンプンの少尉だが・・・無線電波を帯電した薄い大気が太陽の影響を受けない夜間は無線電波を反射することが・・・の、知識はあった。
それで、駐屯地との通信連絡は夜間に行っていたのだ。
もちろん、戦車同士の通信アンテナでは無理だから・・・竹竿を2本建てて、その間にアンテナ線を張り・・・水平方向を奉天へ向けてである。
無線の水平アンテナ線(1本の横線)は指向性があるからだ。
つまり、無線電波はアンテナ線の長い銅線の長さで同期して波となって発振されるのだ。
もちろん、眼には見えない・・・
受信機の周波数調整ノブを微妙に調整する。
「ギュル、ギュル、ガ~ガ~、こちら奉天、こちら奉天、コンノどうぞ。」
「こちらコンノだ。」
「こちら奉天、感度3だ。」 感度3とは、理解できるが聞こえづらいということだ。
「こちらも感度3だ。」
「あす、河を渡る予定だ。」 つまり、ソ連軍へ攻撃するという暗号だ。
「河をわたる、了解だ。」と、奉天から返信が・・・
「なお、異常はない。」「では、通信おわり。」
「奉天、了解。」
と、定時通信を短く終わった今野少尉だ。
ソ連軍が傍受してる危険が無いとも限らないからである。
夜間には無線電波が思わぬ遠距離へ届くことがあるのだ。
諸君も深夜ラジオで鮮人の放送電波を五月蠅く思った経験もあるだろう。
特に、深夜の短波放送は・・・魑魅魍魎(ちみもうりょう)の世界なのである。
半島の北から聞こえる、わけのわからない放送には迷惑を・・・
わざと、かぶせてきてるとしか思えないが・・・
それで、周波数を替えたことがあったが・・・
現在は・・・どうだか・・・しらないが・・・
「定時連絡はよし、アンテナをしまってくれ。」「ハイ。」
無線機からアンテナへ縄梯子用のフィーダ線が繋がっており、それを巻いてる少尉だ。
周波数は短波帯であり、タイポール型アンテナは10メートル程度ある。
戦車同士の通信は周波数が6メートルつまり50メガサイクルだ。
かなりの高周波で、見える範囲しか伝わらない。(たまに、電離層の関係で遠くへ飛ぶこともある。)
つまり、戦車同士の通信には向いてるのだ。
この無線機は軍事機密だ。
戦車を破棄するときは・・・最初に爆破する規則である。
なぜなら、ソ連軍には高周波無線機が、まだ無いからだ。
日本は、なぜか無線機に関しては欧米をしのぐ技術があるのである。
なぜか、電気と相性がイイ日本の科学者や技師らである。
「車長は集合。」と、車長を集める今野隊長だ。
14人の顔が集まる。
少尉を入れて15両の顔が集合する。
「飯は済んだな。」「ハイ。」
「では、明日の打ちあわせだ。」
円陣を組む。 草原に体育座りの面々だ。
お尻が冷える草原だ。 茣蓙くらいは・・・敷いている戦術会議がはじまった。
「あすは、いよいよソ連軍との戦闘に入る。」と、今野が切り出した。
「馬賊からは、ソ連軍はハルピンの入り口で網を張ってるらしい。」
「隊長殿、それは・・・」と、3号車の車長が・・・
「うむ、奇襲に備えた布陣ということだな・」
「では、我が軍は・・・」
「そうだ、正面で当たるしかない。」と、少尉が決断する。
「各戦車は増加装甲の具合を確認することを忘れるな。」「なんせ、追加の急ぎ工事だ。」
「亀裂があれば、意味がないからな。」
と、工場の技師から聞いた注意事項を忘れない中尉である。
「追加した増加装甲は、どうしても装甲との溶接面で時間経過で亀裂が発生することが、あるらしい。」
「それで、交戦する前に点検を指示されたのだ。」と、少尉がのべる。
「あとは、敵と正面で向き合うときは必ず、斜め正面に戦車を停めて照準することを忘れるな。」
「斜め正面は敵の砲弾を弾きやすいからな。」
今野少尉は、何度も注意事項を繰り返す。
なぜなら、いざというとき行動に移せないことが無いようにである。
「オレたちは、選ばれて満州に居るんだ・・・」
「日本へ帰還するときに、恥ずかしくないように帰りたいからな。」と、覚悟を決める少尉だ。
そうなのだ。
ロシアの頃から、覇権主義の仮想敵国のソ連邦だ。
その、ソ連邦の侵攻を防ぐ満州国だ、助ける意味は大きいのだ。
もちろん、日本海でも防ぐが・・・日本として防ぐ仲間は多いほどいいのである。
半島の鮮人は、ウソや裏切りばかりで当てにはならない。
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