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数時間から数分間のために・・・
ほとんどが、準備で終わるのである。
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古代ローマ軍はグラデゥスという剣を使い、金属製の鎧と革張りの盾で防護して・・・蛮族を退けて・・・古代ローマ帝国を維持していた。
しかし、実際は戦っている時間は少なく、ほとんどが要塞工事か道路工事、役人の警備だったらしい。
古代の蛮族(ゲルマン人やダキア、ペクト人など。)らと戦う時間より・・・防塁工事や行軍訓練が・・・ほとんどの時間だったらしい。
遠征の戦う時間は1日もなかったとか・・・
つまり、ボクシングの試合みたいなモノなのだ。
実際、マジで殴り合いなぞ数分で力尽きてしまうのだ。
それで、相手の様子見の風で・・・休み休み殴るのだ。
満州国への日本陸軍の派遣戦車隊も似たようなモノである。
訓練と行軍が、ほとんどの時間を占めてるのである。
ソ連軍とガチでの戦いは、数時間も占めていないのだ。
戦闘が数日続くなんて、戦記にあるが・・・ヒトは飯を喰わないと戦えない・・・
ウンチと小便もするのだ。
数時間も砲撃を続ければ戦車の予備砲弾も無くなってしまう。
バルチック艦隊との艦隊決戦も1日で決着がついてるのだ。
戦闘機同士の空戦も30分くらいだったと思う。
なぜなら、往復のガソリン込みで30分の空戦が日本軍の戦闘機の燃料だったからだ。
米軍もトントンだろう。
往復の戦場までの空路が占める時間がほとんどなのである。
戦闘が数時間に及べば・・・ストレスで精神異常となってしまうだろう。
戦車隊員も一般人となんら変わらないのである。
ヒーローなんて、いないんだ。
今野戦車隊は・・・ハルピンまでの行軍を・・・長春まで・・たどりついたのである。
騎馬隊からは、ソ連軍のハルピンの様子が入ってきていた。
「うむ、どうやらソ連軍はハルピンを動かないようだ。」と、今野少尉だ。
軍装が、「やはり、奇襲攻撃を警戒してますね。」
「うむ、君もそう思うか。」
「え、え。」
「下手すると、正面から当たらねばならんかな。」と、少尉だ。
「それでは、203高地の日本軍になりかねませんよ。」と、軍曹が・・・いう。
ロシア軍の機関銃に多くの日本兵が露と消えたのだ・・・
敵要塞への攻撃に戦車がなかった時代だからだが・・・
「しかし、小手先の細工は効かないぞ。」と、少尉だ。
「ソ連軍もバカではないようですね。」と、軍曹がつぶやく。
「以前の反省からか、ソ連軍は正攻法で、我が軍を迎えるつもりですね。」と、軍曹が騎馬隊の伝達から想像する。
「我が軍が、奇抜な作戦で勝利しすぎたからだな。」と、少尉が・・・
「それで、敵は20両で・・・数は前回と同じだな。」と、さらに少尉がいう。
「ここは、ガチで撃ちあいをせねば・・・ならんようですね。」と、軍曹だ。
八九式改は長砲身の45ミリ砲だ。
ソ連軍のT26B型と同じ砲身である。
それは、ソ連軍は知らないはずだ。
以前は57ミリの短砲身だった。
威力は長砲身があるのだ。
貫通力も徹甲弾だから・・・ソ連軍に負けないと思う少尉だ。
「あとは、撃ちあいなら・・・砲弾が多い方が・・・有利だな。」と、軍曹が加える。
「鹵獲したソ連軍の戦車には58発の砲弾があったが・・・」
「八九式改は70発は積んだはずだが。」と、少尉がいう。
「え、え、そうです。」と、軍曹だ。
「なら、撃ち負けることはないな。」「え、え。」
「それに、工兵から聞いたんですが・・・」「なんだ。」
「戦車を敵に斜めにむければ、斜め装甲になり、敵の砲弾が撥ねる効果が高くなるらしいです。」
「それは、いい話だな、全員へ徹底してくれ。」「ハイ。」
「それに、八九式改は前面装甲が以前より1センチ増えてますから。」
「そういえば、確か・・・追加の装甲板を加えたんだったな。」と、工場での技師からの話を思い出す少尉だ。
「砲身を交換する作業がおもったよりカンタンだったから、追加装甲をやる時間ができたんだったな。」
「まさか、57ミリ短砲身の穴が敵の戦車砲と同じ径だったなんて・・・」
「ソ連軍も想像できないでしょうね。」
「砲身の照準が肩当の、わが軍ならではだからな。」と、少尉が思い出す。
日本軍の戦車砲はソ連軍のヤツだ。
この戦車砲は・・・ソ連軍の戦車に通用するのか・・・
しかし、だ。
しかし、敵の戦車砲へ交換するしか・・・方法が思いつかなかったのも事実である。
「ここは、当たって砕けろだな。」と、覚悟を決めた今野少尉である。
「攻撃時間は?」と、軍曹が・・・
「そうだな、日が昇る手前がいいだろう。」
「ヤツらの寝起きを襲うんですね。」
「そうだ。」と、今野少尉が決定する。
「馬賊の偵察で、ヤツらの動きの偵察をわすれるなよ。」
「了解しました。」
今野戦車隊の実力が判明する戦いのはじまりである。
しかし、実際は戦っている時間は少なく、ほとんどが要塞工事か道路工事、役人の警備だったらしい。
古代の蛮族(ゲルマン人やダキア、ペクト人など。)らと戦う時間より・・・防塁工事や行軍訓練が・・・ほとんどの時間だったらしい。
遠征の戦う時間は1日もなかったとか・・・
つまり、ボクシングの試合みたいなモノなのだ。
実際、マジで殴り合いなぞ数分で力尽きてしまうのだ。
それで、相手の様子見の風で・・・休み休み殴るのだ。
満州国への日本陸軍の派遣戦車隊も似たようなモノである。
訓練と行軍が、ほとんどの時間を占めてるのである。
ソ連軍とガチでの戦いは、数時間も占めていないのだ。
戦闘が数日続くなんて、戦記にあるが・・・ヒトは飯を喰わないと戦えない・・・
ウンチと小便もするのだ。
数時間も砲撃を続ければ戦車の予備砲弾も無くなってしまう。
バルチック艦隊との艦隊決戦も1日で決着がついてるのだ。
戦闘機同士の空戦も30分くらいだったと思う。
なぜなら、往復のガソリン込みで30分の空戦が日本軍の戦闘機の燃料だったからだ。
米軍もトントンだろう。
往復の戦場までの空路が占める時間がほとんどなのである。
戦闘が数時間に及べば・・・ストレスで精神異常となってしまうだろう。
戦車隊員も一般人となんら変わらないのである。
ヒーローなんて、いないんだ。
今野戦車隊は・・・ハルピンまでの行軍を・・・長春まで・・たどりついたのである。
騎馬隊からは、ソ連軍のハルピンの様子が入ってきていた。
「うむ、どうやらソ連軍はハルピンを動かないようだ。」と、今野少尉だ。
軍装が、「やはり、奇襲攻撃を警戒してますね。」
「うむ、君もそう思うか。」
「え、え。」
「下手すると、正面から当たらねばならんかな。」と、少尉だ。
「それでは、203高地の日本軍になりかねませんよ。」と、軍曹が・・・いう。
ロシア軍の機関銃に多くの日本兵が露と消えたのだ・・・
敵要塞への攻撃に戦車がなかった時代だからだが・・・
「しかし、小手先の細工は効かないぞ。」と、少尉だ。
「ソ連軍もバカではないようですね。」と、軍曹がつぶやく。
「以前の反省からか、ソ連軍は正攻法で、我が軍を迎えるつもりですね。」と、軍曹が騎馬隊の伝達から想像する。
「我が軍が、奇抜な作戦で勝利しすぎたからだな。」と、少尉が・・・
「それで、敵は20両で・・・数は前回と同じだな。」と、さらに少尉がいう。
「ここは、ガチで撃ちあいをせねば・・・ならんようですね。」と、軍曹だ。
八九式改は長砲身の45ミリ砲だ。
ソ連軍のT26B型と同じ砲身である。
それは、ソ連軍は知らないはずだ。
以前は57ミリの短砲身だった。
威力は長砲身があるのだ。
貫通力も徹甲弾だから・・・ソ連軍に負けないと思う少尉だ。
「あとは、撃ちあいなら・・・砲弾が多い方が・・・有利だな。」と、軍曹が加える。
「鹵獲したソ連軍の戦車には58発の砲弾があったが・・・」
「八九式改は70発は積んだはずだが。」と、少尉がいう。
「え、え、そうです。」と、軍曹だ。
「なら、撃ち負けることはないな。」「え、え。」
「それに、工兵から聞いたんですが・・・」「なんだ。」
「戦車を敵に斜めにむければ、斜め装甲になり、敵の砲弾が撥ねる効果が高くなるらしいです。」
「それは、いい話だな、全員へ徹底してくれ。」「ハイ。」
「それに、八九式改は前面装甲が以前より1センチ増えてますから。」
「そういえば、確か・・・追加の装甲板を加えたんだったな。」と、工場での技師からの話を思い出す少尉だ。
「砲身を交換する作業がおもったよりカンタンだったから、追加装甲をやる時間ができたんだったな。」
「まさか、57ミリ短砲身の穴が敵の戦車砲と同じ径だったなんて・・・」
「ソ連軍も想像できないでしょうね。」
「砲身の照準が肩当の、わが軍ならではだからな。」と、少尉が思い出す。
日本軍の戦車砲はソ連軍のヤツだ。
この戦車砲は・・・ソ連軍の戦車に通用するのか・・・
しかし、だ。
しかし、敵の戦車砲へ交換するしか・・・方法が思いつかなかったのも事実である。
「ここは、当たって砕けろだな。」と、覚悟を決めた今野少尉である。
「攻撃時間は?」と、軍曹が・・・
「そうだな、日が昇る手前がいいだろう。」
「ヤツらの寝起きを襲うんですね。」
「そうだ。」と、今野少尉が決定する。
「馬賊の偵察で、ヤツらの動きの偵察をわすれるなよ。」
「了解しました。」
今野戦車隊の実力が判明する戦いのはじまりである。
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