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18気筒ジーゼルエンジン。
苦労したジーゼルエンジンだ。
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「では、九七式改満州型の説明をば・・・」と、主任技師が・・・
「うおっほん、どうもノドが・・いがらっぽい・・・」と、もったいをつける。
待ち遠しい、今野君だ。
「前面装甲は5.5センチ厚の斜め装甲ですから、敵の砲弾も跳ね返しますぞ。」と、装甲板を叩く。
装甲の色は深緑色だ。
迷彩塗装ではない。
満州国製だからか・・・ご紋章は無い。(菊の皇室の印のことだ。)
「高さは九七式と同じだから、八九式より低い。」と、2.23メートルの砲塔を示す。(八九式は2.58)
「やけに、砲身がでかいですね。」と、今野少尉だ。
「あ、あ、駆逐艦の高射砲を改良したモノだよ。」と、ドイツ軍のティーゲルと同じくらいの砲身を示す主任だ。
「距離3000で、10センチの鋼鉄に穴を開けるぞ。」と、自慢する。
(史実では日本海軍は駆逐艦には高射砲は搭載していないが・・・これは、妄想ラノベだ。
内地なら海軍との軋轢もあるんだが・・・満州国という隠れ蓑で日本海軍のお下がりの高射砲が使えたのである。
そして、砲弾も当然にわけてもらったのである。
なんせ、いままでとは口径も違うからだ。
砲弾は徹甲弾である。
榴弾(爆発して、周りの歩兵を倒す。)では無い。
敵の戦車へ穴を開けるための砲弾だ。
対戦車戦へ舵を切った日本陸軍の方向性が表れているのである。
「機銃が1丁しか無いですね。」と、今野少尉だ。
「あ、あ、機銃で戦車はヤレませんからね。」と、返答だ。
確かに機銃では、戦車には効かない・・・
機銃は対歩兵用なのだ。
「機銃は戦車へ爆弾や対戦車地雷を履帯の下へとの歩兵用です。」
「なるほど。」「それで、1丁の機銃ですか。」と、砲塔の上にある7.7ミリ機銃を見る少尉だ。
「まあ、砲塔内部が砲身の遊底で埋まってますからね。」と、砲弾を装填する部分がでかい海軍の高射砲である。
九七式は、57ミリ短砲塔と機銃が2丁ついていたのだ。
「それで、いままでは肩で当てて照準していたんだすが・・・さすがに高射砲は肩で当てて照準は無理ですので。」と、砲塔内部を説明する主任だ。
砲塔内部は緑色がかった白い色で塗ってある。
戦闘機の計器盤や潜水艦も同じ色に塗ってあるそうだ。
ちなみに、現在は電気機関車の内部も同じ色だ。
眼に優しい色だそうだ。
「確かに、砲身の遊底が半分占領してますな。」と、少尉だ。
「まあ、威力がある砲というと、これぐらいだったのでガマンしてください。」
「いや、敵を粉砕できれば文句なぞ、ありませんよ。」
そうなのだ、敵に勝てないと戦死だからだ。
ソ連軍は日本軍のように捕虜解放は迅速ではないから・・・(収容所で、こき使われるらしい・・・)
このラノベの史実に合致してるところは・・・ソ連軍の捕虜の扱いくらいだ・・・
砲塔から内部を覗いていた少尉が驚く!
「これは、同軸カゴ(どうじくかご)なんですか。」
「ほう、さすがですな、気が付きましたか。」
「あたりまえですよ、いちおう戦車隊の隊長ですから。」
「すいません、言いすぎました。」「でも、砲身と同軸に動くカゴには苦労しましたよ。」と、主任が思い出したように苦労話だ。
「動力をエンジンからか、電動モーターにするかで、揉めたんですよ。」
「何度も実験をやって、電気モーターにしたんですよ。」
「そのための蓄電池も積んでますからね。」「そして、蓄電池でエンジンを起動するモーターも載せることができました。」
「え、えっ、米国が開発したヤツですか。」と、今野少尉が驚く。
「いえ、もう欧米ではスターターというらしいですが、自動車にもつかってるらしいですよ。」
「え、えっ、我が国は自動車はクランク廻してるんだが・・・」と、少尉だ。
自動車のエンジンスタートはクランクをエンジンシャフトへ差し込んで、力いっぱいに廻すのだ。
オナゴでは無理な方法しかない。
それで、クランク棒が跳ね返って、アゴを打って死亡した不幸なヤツもいるのだ。
「それが、操縦席のボタンひとつでエンジンは始動できますよ。」と、主任が自慢げに・・・
とうとう、日本も・・・そこまでの技術が・・・と、驚く今野少尉である。
「うおっほん、どうもノドが・・いがらっぽい・・・」と、もったいをつける。
待ち遠しい、今野君だ。
「前面装甲は5.5センチ厚の斜め装甲ですから、敵の砲弾も跳ね返しますぞ。」と、装甲板を叩く。
装甲の色は深緑色だ。
迷彩塗装ではない。
満州国製だからか・・・ご紋章は無い。(菊の皇室の印のことだ。)
「高さは九七式と同じだから、八九式より低い。」と、2.23メートルの砲塔を示す。(八九式は2.58)
「やけに、砲身がでかいですね。」と、今野少尉だ。
「あ、あ、駆逐艦の高射砲を改良したモノだよ。」と、ドイツ軍のティーゲルと同じくらいの砲身を示す主任だ。
「距離3000で、10センチの鋼鉄に穴を開けるぞ。」と、自慢する。
(史実では日本海軍は駆逐艦には高射砲は搭載していないが・・・これは、妄想ラノベだ。
内地なら海軍との軋轢もあるんだが・・・満州国という隠れ蓑で日本海軍のお下がりの高射砲が使えたのである。
そして、砲弾も当然にわけてもらったのである。
なんせ、いままでとは口径も違うからだ。
砲弾は徹甲弾である。
榴弾(爆発して、周りの歩兵を倒す。)では無い。
敵の戦車へ穴を開けるための砲弾だ。
対戦車戦へ舵を切った日本陸軍の方向性が表れているのである。
「機銃が1丁しか無いですね。」と、今野少尉だ。
「あ、あ、機銃で戦車はヤレませんからね。」と、返答だ。
確かに機銃では、戦車には効かない・・・
機銃は対歩兵用なのだ。
「機銃は戦車へ爆弾や対戦車地雷を履帯の下へとの歩兵用です。」
「なるほど。」「それで、1丁の機銃ですか。」と、砲塔の上にある7.7ミリ機銃を見る少尉だ。
「まあ、砲塔内部が砲身の遊底で埋まってますからね。」と、砲弾を装填する部分がでかい海軍の高射砲である。
九七式は、57ミリ短砲塔と機銃が2丁ついていたのだ。
「それで、いままでは肩で当てて照準していたんだすが・・・さすがに高射砲は肩で当てて照準は無理ですので。」と、砲塔内部を説明する主任だ。
砲塔内部は緑色がかった白い色で塗ってある。
戦闘機の計器盤や潜水艦も同じ色に塗ってあるそうだ。
ちなみに、現在は電気機関車の内部も同じ色だ。
眼に優しい色だそうだ。
「確かに、砲身の遊底が半分占領してますな。」と、少尉だ。
「まあ、威力がある砲というと、これぐらいだったのでガマンしてください。」
「いや、敵を粉砕できれば文句なぞ、ありませんよ。」
そうなのだ、敵に勝てないと戦死だからだ。
ソ連軍は日本軍のように捕虜解放は迅速ではないから・・・(収容所で、こき使われるらしい・・・)
このラノベの史実に合致してるところは・・・ソ連軍の捕虜の扱いくらいだ・・・
砲塔から内部を覗いていた少尉が驚く!
「これは、同軸カゴ(どうじくかご)なんですか。」
「ほう、さすがですな、気が付きましたか。」
「あたりまえですよ、いちおう戦車隊の隊長ですから。」
「すいません、言いすぎました。」「でも、砲身と同軸に動くカゴには苦労しましたよ。」と、主任が思い出したように苦労話だ。
「動力をエンジンからか、電動モーターにするかで、揉めたんですよ。」
「何度も実験をやって、電気モーターにしたんですよ。」
「そのための蓄電池も積んでますからね。」「そして、蓄電池でエンジンを起動するモーターも載せることができました。」
「え、えっ、米国が開発したヤツですか。」と、今野少尉が驚く。
「いえ、もう欧米ではスターターというらしいですが、自動車にもつかってるらしいですよ。」
「え、えっ、我が国は自動車はクランク廻してるんだが・・・」と、少尉だ。
自動車のエンジンスタートはクランクをエンジンシャフトへ差し込んで、力いっぱいに廻すのだ。
オナゴでは無理な方法しかない。
それで、クランク棒が跳ね返って、アゴを打って死亡した不幸なヤツもいるのだ。
「それが、操縦席のボタンひとつでエンジンは始動できますよ。」と、主任が自慢げに・・・
とうとう、日本も・・・そこまでの技術が・・・と、驚く今野少尉である。
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