日本戦車を改造する。

ゆみすけ

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軽油は寒冷地では注意が・・・

冬季ではなかって、よかったわい・・・

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 「そういえば、加藤中尉殿が派遣された季節は寒いときでなかったんですね。」と、補佐がいう。
「え、え、ソ連軍は河を渡ったのは6月過ぎでしたから。」と、中尉だ。
 「満州は寒くなかったんですね。」
「そうですね、満州は日露戦争でも聞いてますが冬季は日本の冬より、すごいとか。」と、中尉だ。
 「冬はエンジン始動が困難になりますから。」と、加える中尉だ。
「いえ、それより燃料が凍結するんですよ。」と、補佐がいう。
 「これは、北海道で戦車運用の試験をしていたんですが・・・」と、補佐が話はじめた・・・
「日本は気候が温暖ですから、油断してたんですが・・・」
 「あるとき、エンジンが朝に始動できなくなりました。」と、補佐だ。
「エンジンオイルが粘度が落ちたんですか?」と、中尉が聞いた。
 「いえ、違います。」「燃料が寒冷な温度で粘度が高くなり・・・燃料パイプが詰まったんですよ。」と、補佐が述べる。
 「えっ、燃料って軽油ですよね。」と、加藤中尉が驚く。
「そうです、時期的に冬で天候も良く、放射冷却といって特に温度が下がったのです。」
 「氷点下20度以下だったとか・・・」
「それは、経験したことありませんよ。」と、中尉だ。
 「私たちも、軽油が凍って粘度が高くなることは知っていたんですが・・・まさか・・・と、思っての油断でした。」
 
 「それからですよ、軽油にエーテルの化合物を混ぜて特別燃料を造ることで、防止するようになったのですよ。」
「知りませんでした。」と、中尉が驚く。
 「まあ、内地での普通の戦車運用には関係ありませんから。」と、日下部補佐だ。
確かに、内地で氷点下20度なんて・・・余程である。
 高原や高い山なら、わかるが・・・そんなところに戦車は行かないから・・・
「軽油はガソリンより原油からの精製温度が高いんです。」と、補佐だ。
 「それで、ガソリンより燃焼温度が高いんですが、反対に凍る温度もあるんですよ。
「ガソリンは氷点下20度でも粘度は変わりませんからな。」と、補佐が加える。
 「これも、北海道で運用して気が付いたことなんです。」「つまり、現地で運用して兵器の使い勝手が判明するということですよ。」と、補佐がいう。
 「それで、中尉殿の経験レポートが大変に役にたってるんですよ。」と、結論付ける補佐だあった。

 「それで、この添加剤ができたんですね。」と、ガラス瓶を示す加藤中尉だ。
「でも、戦場ではガラスより缶の方が使い勝手がいいですが。」と、加藤君だ。
 「ガラス瓶は割れますから。」と・・・
「え、え、それは承知なんですが・・・これは試作品です。」と、補佐が言い訳である。
 「場所や気温で、種類を替えなければならないんですよ。」と、補佐が加える。
「それほど添加剤が多いんですか。」と、中尉だ。
 「え、え、ガソリンも鉛の粉を添加してますから。」
「あ、あ、有鉛ガソリンのことですね。」「そうです。」
 公害で鉛をくわえることは禁止になって久しいが・・・当時は、あたりまえだったのだ。
「鉛をガソリンに添加すると、シリンダーのガソリン吸入のバルブや排気バルブの淵が耐えることができるのだ。
 現在の無鉛ガソリンエンジンは、このバルブが耐久性があるモノだからOKなのである。
旧車のオーナーはガソリンに添加剤を加えて対処するか、エンジンのバルブヘッドを改造するしかないのだ。
 旧車とは、昭和40年代の高馬力エンジンのクルマのことだ。(ハコスカとかベレジー、ヨタハチ)
 
 そして、数ヶ月が過ぎたのだった・・・
ソ連軍は新型のT34を開発中で、シベリア鉄道も単線ながら、全線が開通したのだ。
 シベリア鉄道は途中に湖があり・・・船で貨車などを・・・それが、迂回ルートが全線開通してのである。
これは、日本にとり脅威なのである。
 新型T34は欧州でドイツ軍の悲鳴が聞こえるほどの活躍なのだ。
そのT34が・・・シベリア鉄道で運ばれては・・・満州国は風前の灯なのである。
 このままでは・・・日本がソ連軍の前にひれ伏すのかっ・・・・
これが、史実では・・・なんも対処しない関東軍となるのだが・・・
 我がラノベは違うのだ。
日本無双の物語なのである。
 神武建国2600有余年だ。
世界最古の国、日本である。(すでに、ローマ帝国は滅び、シナの元もオスマントルコも・・・)
 欧州からのT34の情報から・・・このままでは、我が陸軍の九七式中戦車は手も足もでないのである。
どう、出るか陸軍工廠・・・どうでるか、派遣された今野少尉は・・・
 つまらん、戦艦大和なぞ・・・計画をヤメて・・・T34へ対抗する、新型戦車を3000両は大和1艦分で造れるだろうに・・・
 著者は山本五十六はバカの極みの艦隊司令官だと・・・米軍とでは負けるとわかっていた司令官だ。
そして、真珠湾攻撃で米国へ都合のいい、開戦の理由を与えてしまったバカなヤツなのだ。
 著者はアンチ五十六なのである。
石原莞爾派なのである。
 山本五十六の所為で何十万もの陸軍の優秀な軍人が・・・無駄な突撃と飢えに苦しんで死んでいったのか・・・
東条総理と石原莞爾の確執が無ければ・・・日本は敗戦国ではなかっただろう・・・
 そして、山本五十六の真珠湾作戦が無ければ・・・米国と講和していただろう・・・
なぜなら、海軍の軍令部はフィリピン(米国の植民地)での湾港の紛争を画策していたからだ。
 そして、占領したら講和して返却する作戦だったのだ。(戦争の終わりも計画してたのだ。)
それも、石原莞爾が建国した満州国の権益が・・・すべてを握っているのである。
 
 
 

 
 
 
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