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露スケの戦車。
T26B型を搬送する。
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こうして、加藤戦車隊はソ連軍の越境行為を防ぐことができた。
満州国軍は・・・騎馬隊全滅(50名の騎兵と50頭の馬だ。)の憂き目が・・・
しかし、日本軍が満州軍の報復をしてくれたおかげで満州国の対面は保たれたのである。
シナや朝鮮とおなじで、満州国もメンツは大切なのである。
ソ連軍に蹂躙されたとはいえ、(日本軍に助けられたとはいえ)侵攻を跳ね返したことは事実なのである。
国際的に、その意味は大きいのである。(新興国の満州国だ。)
それに、捕虜としたソ連兵も満州国の大国としてもお情けで放免されたことになっていたのだ。
もちろん、はじめはソ連兵を放免したことに難色を示していた満州軍も・・・
捕虜を放免したことで、国際的に満州国の株が上がったのは間違いないことだったのだ。
つまり、満州国は法治国家であると認識されたのである。
これが、捕虜を銃殺していたなら・・・国際的な非難は避けられなかっただろう・・・
そして、野蛮な国、満州国のレッテルが貼られるのだ。(ソ連軍の侵攻も、うやむやだ。)
そう、ならなかったのだから満州国政府は内心、加藤中尉へ感謝したのであった。
「くそっ、思うように進まないぞ。」と、ソ連製T26B型戦車の操縦席で悪戦苦闘する加藤中尉だ。
それは、ソ連製のエンジンの所為だった。
T26B型はガソリンエンジンだった。
それで、普段のジーゼルエンジンに慣れていた中尉は苦労してるのだった。
ソ連は工業技術はドイツ帝国ほど進歩してない。
まあ、日本に毛が生えた程度なのである。
部品の精度もテキトーなのだ。
まあ、キャブレターなどは輸入品(ドイツ製)だからか、エンジンは稼働するのであるが・・・
クランクシャフトとかピストンの精度がイマイチなのだ。
それで、扱いなれていない日本兵には・・・慣れるまで大変なのである。
つまり、精度が求められないところは・・・それなりの造りなのである。
ロシア製のカメラが有名だ。
写真は、それなりに良く写るんだが・・・ゾルキーという小型1眼レフなんて、反射ミラーの跳ね上がりがミラーの端に結んだ糸紐なのだ。(世界広しといえども、カメラのミラーを紐で操作するなんて、他には無い。)
著者は持ってるから、事実なのだ。(ここだけは、ラノベではない。)
戦車の操縦はカンタンなのだが・・・細かい調整や操作ができない。
操縦レバーが固すぎて動かない。
「はて、困ったぞい。」と、レバー付近を・・・すると、木槌が・・・
なんと、その木槌で叩いて・・・動かすのだ。
木槌の先は叩きすぎて、ボロボロだ・・・
そして、これは内地で調査して判明したのだが・・・ドイツ製と思っていたキャブレターは・・・
なんと、ソ連軍のパクリ商品だったのだ。
ドイツのバインケル製との表記まで・・・つまり、製作所の表記までパクリだったのである。
ソ連邦は共産圏だ・・・西側諸国の知的財産権なぞ・・・どうでも、イイのである。
「イワノビッチ大尉、どうしますか。」と、満州国との国境の河岸でイワノビッチ大尉の顔を観るマキスム軍曹である。
武装解除(銃やナイフなど、盗りあげられた)されたソ連軍戦車隊一同である。
いまさら、ノコノコ全員で基地へ帰れないと思う軍曹だ。
下手に、そのまま帰還すれば・・・粛清の嵐が・・・
「大尉殿、このまま還れば、シベリア送りの刑が・・・」と、キリル伍長がビビル。
「まてよ、オレ達はシベリア送りされた軍人だぞ。」と、大尉が気が付いた・・・
「左遷されて、もう下は無いんだぞ。」と、加える。
ソ連軍でも使えない軍人がシベリア基地に、あふれているのだ。
コネが無いとか・・・態度が悪いとか・・・顔が気に喰わないとか・・・
いろいろな理由でシベリアへ左遷された戦車隊員らなのである。
もう、これ以上落ちるところが・・・なかったのだった。
「そうだった、なんら問題なぞ無いぞ。」「満州国へ侵攻は成功したのだ。」
「日本軍がいなければ、いまごろ奉天陥落なんだぞ。」と、豪語するイワノビッチ大尉である。
そう、そのとうりなのだ。
満州国軍の騎馬隊なぞ、戦車の機銃で殲滅だったのだ。
想定外の日本軍の急襲なのだ。
「日本軍は卑怯にも、戦線布告なしに急襲してきたのだ。」「これは、あきらかに国際法違反である。」と、言い訳を考えだしたイワノビッチ大尉である。
そして、近隣の農家から馬車を調達して、シベリア基地へ帰還する戦車隊一同である。
そして、堂々と基地司令へ日本軍急襲も言い訳を・・・
そして、その言い訳は・・・聞き入れられたのである。
要は、戦車兵は貴重なのだ。
それも、シベリア基地のだ。 誰も、赴任なぞイヤなシベリア基地だ。
上が居るのも、下が存在しているからである。
シベリア基地の61名の戦車隊員は・・・ある意味、貴重なのだ。
粛清すれば、補充せねばならないからだ。
いい見本も必要なんだが・・・悪い見本も必要なのである。(下が悪いということではない。)
必要悪というヤツである。
ヤーさん(反社)が居なければ・・・警察は半分、イラネーのである。
満州国軍は・・・騎馬隊全滅(50名の騎兵と50頭の馬だ。)の憂き目が・・・
しかし、日本軍が満州軍の報復をしてくれたおかげで満州国の対面は保たれたのである。
シナや朝鮮とおなじで、満州国もメンツは大切なのである。
ソ連軍に蹂躙されたとはいえ、(日本軍に助けられたとはいえ)侵攻を跳ね返したことは事実なのである。
国際的に、その意味は大きいのである。(新興国の満州国だ。)
それに、捕虜としたソ連兵も満州国の大国としてもお情けで放免されたことになっていたのだ。
もちろん、はじめはソ連兵を放免したことに難色を示していた満州軍も・・・
捕虜を放免したことで、国際的に満州国の株が上がったのは間違いないことだったのだ。
つまり、満州国は法治国家であると認識されたのである。
これが、捕虜を銃殺していたなら・・・国際的な非難は避けられなかっただろう・・・
そして、野蛮な国、満州国のレッテルが貼られるのだ。(ソ連軍の侵攻も、うやむやだ。)
そう、ならなかったのだから満州国政府は内心、加藤中尉へ感謝したのであった。
「くそっ、思うように進まないぞ。」と、ソ連製T26B型戦車の操縦席で悪戦苦闘する加藤中尉だ。
それは、ソ連製のエンジンの所為だった。
T26B型はガソリンエンジンだった。
それで、普段のジーゼルエンジンに慣れていた中尉は苦労してるのだった。
ソ連は工業技術はドイツ帝国ほど進歩してない。
まあ、日本に毛が生えた程度なのである。
部品の精度もテキトーなのだ。
まあ、キャブレターなどは輸入品(ドイツ製)だからか、エンジンは稼働するのであるが・・・
クランクシャフトとかピストンの精度がイマイチなのだ。
それで、扱いなれていない日本兵には・・・慣れるまで大変なのである。
つまり、精度が求められないところは・・・それなりの造りなのである。
ロシア製のカメラが有名だ。
写真は、それなりに良く写るんだが・・・ゾルキーという小型1眼レフなんて、反射ミラーの跳ね上がりがミラーの端に結んだ糸紐なのだ。(世界広しといえども、カメラのミラーを紐で操作するなんて、他には無い。)
著者は持ってるから、事実なのだ。(ここだけは、ラノベではない。)
戦車の操縦はカンタンなのだが・・・細かい調整や操作ができない。
操縦レバーが固すぎて動かない。
「はて、困ったぞい。」と、レバー付近を・・・すると、木槌が・・・
なんと、その木槌で叩いて・・・動かすのだ。
木槌の先は叩きすぎて、ボロボロだ・・・
そして、これは内地で調査して判明したのだが・・・ドイツ製と思っていたキャブレターは・・・
なんと、ソ連軍のパクリ商品だったのだ。
ドイツのバインケル製との表記まで・・・つまり、製作所の表記までパクリだったのである。
ソ連邦は共産圏だ・・・西側諸国の知的財産権なぞ・・・どうでも、イイのである。
「イワノビッチ大尉、どうしますか。」と、満州国との国境の河岸でイワノビッチ大尉の顔を観るマキスム軍曹である。
武装解除(銃やナイフなど、盗りあげられた)されたソ連軍戦車隊一同である。
いまさら、ノコノコ全員で基地へ帰れないと思う軍曹だ。
下手に、そのまま帰還すれば・・・粛清の嵐が・・・
「大尉殿、このまま還れば、シベリア送りの刑が・・・」と、キリル伍長がビビル。
「まてよ、オレ達はシベリア送りされた軍人だぞ。」と、大尉が気が付いた・・・
「左遷されて、もう下は無いんだぞ。」と、加える。
ソ連軍でも使えない軍人がシベリア基地に、あふれているのだ。
コネが無いとか・・・態度が悪いとか・・・顔が気に喰わないとか・・・
いろいろな理由でシベリアへ左遷された戦車隊員らなのである。
もう、これ以上落ちるところが・・・なかったのだった。
「そうだった、なんら問題なぞ無いぞ。」「満州国へ侵攻は成功したのだ。」
「日本軍がいなければ、いまごろ奉天陥落なんだぞ。」と、豪語するイワノビッチ大尉である。
そう、そのとうりなのだ。
満州国軍の騎馬隊なぞ、戦車の機銃で殲滅だったのだ。
想定外の日本軍の急襲なのだ。
「日本軍は卑怯にも、戦線布告なしに急襲してきたのだ。」「これは、あきらかに国際法違反である。」と、言い訳を考えだしたイワノビッチ大尉である。
そして、近隣の農家から馬車を調達して、シベリア基地へ帰還する戦車隊一同である。
そして、堂々と基地司令へ日本軍急襲も言い訳を・・・
そして、その言い訳は・・・聞き入れられたのである。
要は、戦車兵は貴重なのだ。
それも、シベリア基地のだ。 誰も、赴任なぞイヤなシベリア基地だ。
上が居るのも、下が存在しているからである。
シベリア基地の61名の戦車隊員は・・・ある意味、貴重なのだ。
粛清すれば、補充せねばならないからだ。
いい見本も必要なんだが・・・悪い見本も必要なのである。(下が悪いということではない。)
必要悪というヤツである。
ヤーさん(反社)が居なければ・・・警察は半分、イラネーのである。
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