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動くな、手を挙げろっ。
Не двигайтесь, поднимите руку.
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「おっと、忘れるところだった。」と、中尉は紙を貼った板を車内から取り出した。
そこには、Не двигайтесь, поднимите руку.と、描いてある・・・
?顔の隊員らだ。
「おお、そうか、これは露スケの言葉で{動くな、手を挙げろ}と描いてあるんだ。」と、中尉だ。
「全く、わかりませんでした。」と、隊員らだ。
シナの広東語やペキン語、朝鮮の鮮人語などは、少しは理解できる隊員らであるが・・・ロシア語は・・・
現在でも、ロシア語は日本人にとり難解な言語である。
せいぜいロシ語の「ダフィ。」が、日本語で{さあ}を意味することぐらいだ。
著者も{手を挙げろ}のロシア語をカタカナ表示ができなかったのだ。
「敵に銃弾を撃たせてしまっては、鹵獲することができないからな。」と、中尉が加える。
「いいか、作戦どうりに行くぞ。」「おう。」と、了解の無線だ。
こちらは、ソ連軍の見張りをしているマキスム軍曹だ。
仲間がウオッカと乾パンで休憩していると思うと・・・下士官でも、不甲斐ない自分が情けなくなるのだ。
なんせ、満州軍は騎馬隊だ。
まるで、中世の軍隊なのだ。
まあ、さすがに弓矢や槍での武装をしてなかったが・・・
それでも、単発銃だ。 ソ連軍は連発銃なのだ。
単発銃だから、馬を止めて弾込めせねばならない・・・
片手で単発銃は弾込めはできないからだ。
つまり、満州軍はソ連軍の敵ではないのだ。
なのに、見張りだ。 まあ、休憩中だ、見張りは必要なのだ。
しかし、イマイチ 力が入んないマキスム軍曹である。
と・・・突然、眼の前が・・・暗くなった。
「えっ。」と、目の前を確認する・・・
「ガラ、ガラ、ガラ。」と、デーゼルエンジンの音が・・・
満州軍は騎馬隊しかなかったはず・・・だ。
Не двигайтесь, поднимите руку.と文字が・・・
手を挙げろだと・・・敵、敵だ。 しまった・・・・
背中に銃口が当たってる。
いつのまにか・・・背後に敵兵が・・・
自然と手が挙がるマキスム軍曹だ・・・
こうして、1両のソ連軍T26Bを鹵獲した加藤戦車隊である。
「動かせそうか?」と、中尉が聞いた。
操縦手の岩瀬上等兵が、「これはガソリンエンジンですね。」と、言いながら機器を操作してみる。
「え、え、なんとか行けそうです。」と、岩瀬操縦手だ。
「よしっ。」「誘き出し作戦開始だ。」と、加藤中尉の顔がニンマリと不気味にほほ笑んだのだった。
誘き出し作戦とは、見張りの交代の戦車がやってくると踏んだ中尉が考えた作戦だ。
1両を見張りにしたソ連軍だが・・・2時間ほどで交代を出すと予想した加藤中尉だ。
それで、その交代に着た1両も鹵獲する作戦である。
鹵獲数は多いほどいいのだ。
演習の的(マト)にも使えるのだ。
それで、ソ連兵は捕虜として確保して・・・別の隊員がソ連兵のフリで見張りを・・・
やがて、1両のソ連軍の戦車が・・・
オトリ戦車に釣られた交代のソ連軍戦車は、あっけなく鹵獲されたのだった。
「しかし、隊長。」「なんだ?」
「このままでは、不審に思ったソ連軍が様子見にやってきますよ。」
「あ、あ、それか、そうだろうな。」と、自信たっぷりの加藤中尉だ。
「ソ連軍は隊長車しか無線機が無いと判明した。」
「それで、敵は現在18両だ。」「え、え。」
「我が軍は15両だ。」「その差は3両になった。」
「なら、包囲戦が敢行できるぞ。」と、自信たっぷりの加藤中尉である。
「無線機がある15両が戦車戦でいかに強いか、ソ連軍へ見せてやろうじゃないか。」と、豪語する中尉だ。
司令官が余裕があり、自信だっぷりだと、部下が自信をもって戦闘に望めるのだ。
スポーツと同じで、心理的背景や気分で戦闘は左右するのである。
ヤル気満々の部隊と、腰が引けた部隊では、勝負はきまって当然なのである。
「隊長、捕虜は?」と軍曹が聞いた。
「そうだな、殺すわけにはいかんからな・・・」「そうだ、ロシア兵はウオッカには目が無いらしい。」
「ウオッカを持たせて、小屋に閉じ込めておけ。」「いいんですか?」
「武装解除したロシア兵には、ウオッカを持たせておけば、いいそうらしいぞ。」と、聞いた話の中尉だ。
さすがに、この時点では相手が日本軍だと捕虜にはバレてるのだった。
ウオッカを渡されたロシア兵は・・・以外におとなしかったのだ。
何は無くても、まずはウオッカだは、マジだったようだ。
ここで、どうして日本軍がウオッカを持参していたか?
「加藤中尉、これはロシア兵を黙らせるヤツです。」と、大連港で渡された木箱が・・・ウオッカの瓶だったのだ。
日露戦争でロシアの捕虜の扱いに苦労した日本軍の知恵である。(何言ってるか、わからないが・・・これを渡せば黙るからだ。)
日本兵も日本酒を廻せば・・・大抵は収まるのと同じである。
しかし、ウオッカは日本酒の何十倍も強い酒なのだ。(ほとんど、アルコールだ。)
デーゼルエンジンが動くとか・・・(確かめた訳ではない、責任もたないからね。)
単車のスーパーカブのエンジンが動いたとか・・・都市伝説である。
まあ、工業用アルコールよりはマシなウオッカなのだ。
(なお、この話はラノベだ、話を信用してはならない。必ず、裏を盗ることだ。)
ちなみに、盗るは誤字ではない、ワザとである。
そこには、Не двигайтесь, поднимите руку.と、描いてある・・・
?顔の隊員らだ。
「おお、そうか、これは露スケの言葉で{動くな、手を挙げろ}と描いてあるんだ。」と、中尉だ。
「全く、わかりませんでした。」と、隊員らだ。
シナの広東語やペキン語、朝鮮の鮮人語などは、少しは理解できる隊員らであるが・・・ロシア語は・・・
現在でも、ロシア語は日本人にとり難解な言語である。
せいぜいロシ語の「ダフィ。」が、日本語で{さあ}を意味することぐらいだ。
著者も{手を挙げろ}のロシア語をカタカナ表示ができなかったのだ。
「敵に銃弾を撃たせてしまっては、鹵獲することができないからな。」と、中尉が加える。
「いいか、作戦どうりに行くぞ。」「おう。」と、了解の無線だ。
こちらは、ソ連軍の見張りをしているマキスム軍曹だ。
仲間がウオッカと乾パンで休憩していると思うと・・・下士官でも、不甲斐ない自分が情けなくなるのだ。
なんせ、満州軍は騎馬隊だ。
まるで、中世の軍隊なのだ。
まあ、さすがに弓矢や槍での武装をしてなかったが・・・
それでも、単発銃だ。 ソ連軍は連発銃なのだ。
単発銃だから、馬を止めて弾込めせねばならない・・・
片手で単発銃は弾込めはできないからだ。
つまり、満州軍はソ連軍の敵ではないのだ。
なのに、見張りだ。 まあ、休憩中だ、見張りは必要なのだ。
しかし、イマイチ 力が入んないマキスム軍曹である。
と・・・突然、眼の前が・・・暗くなった。
「えっ。」と、目の前を確認する・・・
「ガラ、ガラ、ガラ。」と、デーゼルエンジンの音が・・・
満州軍は騎馬隊しかなかったはず・・・だ。
Не двигайтесь, поднимите руку.と文字が・・・
手を挙げろだと・・・敵、敵だ。 しまった・・・・
背中に銃口が当たってる。
いつのまにか・・・背後に敵兵が・・・
自然と手が挙がるマキスム軍曹だ・・・
こうして、1両のソ連軍T26Bを鹵獲した加藤戦車隊である。
「動かせそうか?」と、中尉が聞いた。
操縦手の岩瀬上等兵が、「これはガソリンエンジンですね。」と、言いながら機器を操作してみる。
「え、え、なんとか行けそうです。」と、岩瀬操縦手だ。
「よしっ。」「誘き出し作戦開始だ。」と、加藤中尉の顔がニンマリと不気味にほほ笑んだのだった。
誘き出し作戦とは、見張りの交代の戦車がやってくると踏んだ中尉が考えた作戦だ。
1両を見張りにしたソ連軍だが・・・2時間ほどで交代を出すと予想した加藤中尉だ。
それで、その交代に着た1両も鹵獲する作戦である。
鹵獲数は多いほどいいのだ。
演習の的(マト)にも使えるのだ。
それで、ソ連兵は捕虜として確保して・・・別の隊員がソ連兵のフリで見張りを・・・
やがて、1両のソ連軍の戦車が・・・
オトリ戦車に釣られた交代のソ連軍戦車は、あっけなく鹵獲されたのだった。
「しかし、隊長。」「なんだ?」
「このままでは、不審に思ったソ連軍が様子見にやってきますよ。」
「あ、あ、それか、そうだろうな。」と、自信たっぷりの加藤中尉だ。
「ソ連軍は隊長車しか無線機が無いと判明した。」
「それで、敵は現在18両だ。」「え、え。」
「我が軍は15両だ。」「その差は3両になった。」
「なら、包囲戦が敢行できるぞ。」と、自信たっぷりの加藤中尉である。
「無線機がある15両が戦車戦でいかに強いか、ソ連軍へ見せてやろうじゃないか。」と、豪語する中尉だ。
司令官が余裕があり、自信だっぷりだと、部下が自信をもって戦闘に望めるのだ。
スポーツと同じで、心理的背景や気分で戦闘は左右するのである。
ヤル気満々の部隊と、腰が引けた部隊では、勝負はきまって当然なのである。
「隊長、捕虜は?」と軍曹が聞いた。
「そうだな、殺すわけにはいかんからな・・・」「そうだ、ロシア兵はウオッカには目が無いらしい。」
「ウオッカを持たせて、小屋に閉じ込めておけ。」「いいんですか?」
「武装解除したロシア兵には、ウオッカを持たせておけば、いいそうらしいぞ。」と、聞いた話の中尉だ。
さすがに、この時点では相手が日本軍だと捕虜にはバレてるのだった。
ウオッカを渡されたロシア兵は・・・以外におとなしかったのだ。
何は無くても、まずはウオッカだは、マジだったようだ。
ここで、どうして日本軍がウオッカを持参していたか?
「加藤中尉、これはロシア兵を黙らせるヤツです。」と、大連港で渡された木箱が・・・ウオッカの瓶だったのだ。
日露戦争でロシアの捕虜の扱いに苦労した日本軍の知恵である。(何言ってるか、わからないが・・・これを渡せば黙るからだ。)
日本兵も日本酒を廻せば・・・大抵は収まるのと同じである。
しかし、ウオッカは日本酒の何十倍も強い酒なのだ。(ほとんど、アルコールだ。)
デーゼルエンジンが動くとか・・・(確かめた訳ではない、責任もたないからね。)
単車のスーパーカブのエンジンが動いたとか・・・都市伝説である。
まあ、工業用アルコールよりはマシなウオッカなのだ。
(なお、この話はラノベだ、話を信用してはならない。必ず、裏を盗ることだ。)
ちなみに、盗るは誤字ではない、ワザとである。
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