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休憩中を急襲するのだ。
休憩は見張りが欠かせないのだ。
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やがて、ソ連軍の偵察の1両は中央広場へ・・・
「吉林も誰もいなかった、ここもそうか。」と、当てが外れた顔の偵察を命じられたミハエル伍長だ。
やがて、戦車は中央広場へ・・・当然、誰もいない。
「ここも、逃げ出した後のようだな。」と、判断するミハエルだ。
無線機が無いので、わざわざ報告に戻る。
「どうだった?」と、イワノビッチ大尉が聞いた。
「ハイ、ここも吉林と同じようだと。」と、ミハエル伍長が・・・
まあ、人家にヒトの気配が無かったからだが・・・
まあ、実際に日本軍が戦車を人家に隠していたら、そうはならなかったかもしれないが・・・
「うむ、それで休憩する場所はあったか。」と、イワノビッチ隊長が聞いた。
「え、え、中央広場には水飲み場もありました。」「うむ、そうか。」
「よし、中央広場で休憩だ。」と、指示する隊長だ。
あれっ、見張り要員は?
どうやら、満州馬賊に圧勝したことで、油断が・・・
まだ、日本軍の戦車隊が待ち伏せしてるなんて・・・夢にも思ってないソ連軍である。
「全車、中央広場で休憩だ。」と、指示を出すイワノビッチ隊長だ。
「見張りは?」と、マキシム軍曹が助言だ。
「そうだったな、おまえが適任じゃな。」と、イワノビッチ隊長だ。
苦虫をカミ潰した顔のマキシム軍曹だ。
余計な一言だったようである。
すでに、大半のソ連軍戦車が中央広場へ向かっていたのだ。(だれしも早く休憩したいのだ。)
「いいか、ここで見張り、敵が見えたら報告しろ。」と、命令して・・・自らは休憩場所へと急ぐ隊長戦車である。
マキスム軍曹は仕方なく、道路で見張りである。
ソ連軍のT26B型は3名乗車だ。
つまり、車長と砲手(装填手を兼ねる)と操縦手だ。
3名の貧乏くじというわけだ。
なんせ、満州軍は騎馬隊しかないのだ・・・・見張りなぞ・・・いらんわ!の気分なのである。
「いいか、水は飲むなよ、毒が投げ入れられてるかもしれん。」と、イワノビッチ隊長だ。
逃げる時、ウンチなどを満州軍が井戸などへ投げ入れてる可能性はあるのだ。
それで、またウオッカと乾パンでの休憩なのである。
ロシアは、なには無くても、まずはウオッカから始まるのである。
ロシアの男性は平均寿命が・・・ウオッカのガブ飲みの所為である。
でないと、寒冷なロシアでは生きてはいけない。
オナゴなぞ、ビア樽だ。
トドと同じで、体脂肪で寒さを防ぐのである。
若い時は、それなりのロシア美人も・・・中年ではビア樽なのである。(なぜか、日本に居るロシア女性はビア樽ではないのだ。)
女子プロレスなら無双間違いなしだが・・・
こうして、道に見張りの1両を残して、休憩タイムのソ連軍戦車隊なのである。
「さて、どう料理するかだが。」と、図面を観ながら思案する加藤中尉である。
正直、同じ軍人として、休憩中に攻め入るのは・・・武人にあるまじき・・・
しかし、満州軍騎馬隊は300騎ほど人馬が・・・帰れらぬのである。
その報復もしなければならないが・・・
満州国はソ連とは開戦は望んでいないのだ。
それは、日本も同じだ。
まだ、日本にはソ連軍を弾きとばすほどの軍備が無いからだ。
現在の米軍のように、機動部隊が12も・・・無いからだ。
空母が1隻も完成してないのだ。
本格的空母は机上の楼閣なのである。
日本海軍は艦上戦闘機を、まだ開発中なのである。
そして、肝心の空母(鳳翔、ほうしょう)は建造中なのだ。
上海動乱で日本海軍の空母が活躍するには、まだ時間がかかるのだ・・・
「ここは、敵戦車を鹵獲できれば最高なんだが・・・」と、思考する中尉だ。
孫子(シナの軍師)いわく、敵を知り味方を知れば百戦あやうからずなのである。
その、敵戦車の情報は加藤中尉がノドから手が出るほど知りたいのである。
「そうだ、敵の戦車は隊長車しか無線は無いようだったな。」と、中尉だ。
「え、え、アンテナが1両の戦車しかなかったですからね。」と、軍曹が加える。
「なら、まずは見張りの1両を鹵獲するしかないな。」と、離れたところのレ点を示す。
図面で、1点のレ点が離れて・・・つまり、見張り役だろう・・・
「どう、料理するかだ。」「隊長、四方を囲むしかありません。」と、軍曹が例をだす。
「ふむ、囲むなら鹵獲できそうだな。」と、中尉だ。
「まず、前後を囲んでから、左右を囲むしかないな。」と、方法を考える中尉である。
戦車は前後の動きは素早いが左右旋回は時間がかかるからだ。
「よし、まずは見張り役を鹵獲するぞ。」と、細かい指示を出す加藤中尉である。
もちろん、無線電話による采配である。
安定して通話できる無線電話を・・・今ほど、ありがたいと思ったことは無かった中尉である。
「よし、鹵獲作戦開始だ。」と、無線機のカーボンマイクで発令する加藤隊長だ。
「吉林も誰もいなかった、ここもそうか。」と、当てが外れた顔の偵察を命じられたミハエル伍長だ。
やがて、戦車は中央広場へ・・・当然、誰もいない。
「ここも、逃げ出した後のようだな。」と、判断するミハエルだ。
無線機が無いので、わざわざ報告に戻る。
「どうだった?」と、イワノビッチ大尉が聞いた。
「ハイ、ここも吉林と同じようだと。」と、ミハエル伍長が・・・
まあ、人家にヒトの気配が無かったからだが・・・
まあ、実際に日本軍が戦車を人家に隠していたら、そうはならなかったかもしれないが・・・
「うむ、それで休憩する場所はあったか。」と、イワノビッチ隊長が聞いた。
「え、え、中央広場には水飲み場もありました。」「うむ、そうか。」
「よし、中央広場で休憩だ。」と、指示する隊長だ。
あれっ、見張り要員は?
どうやら、満州馬賊に圧勝したことで、油断が・・・
まだ、日本軍の戦車隊が待ち伏せしてるなんて・・・夢にも思ってないソ連軍である。
「全車、中央広場で休憩だ。」と、指示を出すイワノビッチ隊長だ。
「見張りは?」と、マキシム軍曹が助言だ。
「そうだったな、おまえが適任じゃな。」と、イワノビッチ隊長だ。
苦虫をカミ潰した顔のマキシム軍曹だ。
余計な一言だったようである。
すでに、大半のソ連軍戦車が中央広場へ向かっていたのだ。(だれしも早く休憩したいのだ。)
「いいか、ここで見張り、敵が見えたら報告しろ。」と、命令して・・・自らは休憩場所へと急ぐ隊長戦車である。
マキスム軍曹は仕方なく、道路で見張りである。
ソ連軍のT26B型は3名乗車だ。
つまり、車長と砲手(装填手を兼ねる)と操縦手だ。
3名の貧乏くじというわけだ。
なんせ、満州軍は騎馬隊しかないのだ・・・・見張りなぞ・・・いらんわ!の気分なのである。
「いいか、水は飲むなよ、毒が投げ入れられてるかもしれん。」と、イワノビッチ隊長だ。
逃げる時、ウンチなどを満州軍が井戸などへ投げ入れてる可能性はあるのだ。
それで、またウオッカと乾パンでの休憩なのである。
ロシアは、なには無くても、まずはウオッカから始まるのである。
ロシアの男性は平均寿命が・・・ウオッカのガブ飲みの所為である。
でないと、寒冷なロシアでは生きてはいけない。
オナゴなぞ、ビア樽だ。
トドと同じで、体脂肪で寒さを防ぐのである。
若い時は、それなりのロシア美人も・・・中年ではビア樽なのである。(なぜか、日本に居るロシア女性はビア樽ではないのだ。)
女子プロレスなら無双間違いなしだが・・・
こうして、道に見張りの1両を残して、休憩タイムのソ連軍戦車隊なのである。
「さて、どう料理するかだが。」と、図面を観ながら思案する加藤中尉である。
正直、同じ軍人として、休憩中に攻め入るのは・・・武人にあるまじき・・・
しかし、満州軍騎馬隊は300騎ほど人馬が・・・帰れらぬのである。
その報復もしなければならないが・・・
満州国はソ連とは開戦は望んでいないのだ。
それは、日本も同じだ。
まだ、日本にはソ連軍を弾きとばすほどの軍備が無いからだ。
現在の米軍のように、機動部隊が12も・・・無いからだ。
空母が1隻も完成してないのだ。
本格的空母は机上の楼閣なのである。
日本海軍は艦上戦闘機を、まだ開発中なのである。
そして、肝心の空母(鳳翔、ほうしょう)は建造中なのだ。
上海動乱で日本海軍の空母が活躍するには、まだ時間がかかるのだ・・・
「ここは、敵戦車を鹵獲できれば最高なんだが・・・」と、思考する中尉だ。
孫子(シナの軍師)いわく、敵を知り味方を知れば百戦あやうからずなのである。
その、敵戦車の情報は加藤中尉がノドから手が出るほど知りたいのである。
「そうだ、敵の戦車は隊長車しか無線は無いようだったな。」と、中尉だ。
「え、え、アンテナが1両の戦車しかなかったですからね。」と、軍曹が加える。
「なら、まずは見張りの1両を鹵獲するしかないな。」と、離れたところのレ点を示す。
図面で、1点のレ点が離れて・・・つまり、見張り役だろう・・・
「どう、料理するかだ。」「隊長、四方を囲むしかありません。」と、軍曹が例をだす。
「ふむ、囲むなら鹵獲できそうだな。」と、中尉だ。
「まず、前後を囲んでから、左右を囲むしかないな。」と、方法を考える中尉である。
戦車は前後の動きは素早いが左右旋回は時間がかかるからだ。
「よし、まずは見張り役を鹵獲するぞ。」と、細かい指示を出す加藤中尉である。
もちろん、無線電話による采配である。
安定して通話できる無線電話を・・・今ほど、ありがたいと思ったことは無かった中尉である。
「よし、鹵獲作戦開始だ。」と、無線機のカーボンマイクで発令する加藤隊長だ。
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