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戦車の限界とは・・・
使い勝手が、いいのだ。
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「隊長、また支流です。」「うむ、停止だ。」
河沿いには支流が多々ある。
内地のような小川のような支流ではない、支流が内地の河川なのである。
まさに、それがシナ大陸なのだ。
我が民族にとり、内地が・・・いかに楽園なのか・・・
災害も、(地震や津波、台風など。)少なくはないが・・・温暖で疫病も少ない、衛生的な列島なのだ。
工兵が、渡り廊下をトラックから降ろしている。
簡易の橋なのだが、ついたあだ名が渡り廊下だ。
学校にある、簀の子状の渡り板である。
よく、農村で田んぼへ耕運機を降ろしてるヤツだ。
舟艇を3隻組んで、1両の戦車を渡すより時間が短縮できるし、労力も減るからだ。
戦車隊員らや工兵連中も、疲れてきたようである。
いくら、ソ連軍の侵攻を阻止するためと言っても・・・体力がもたない・・・
しかし、遼河沿いの道は荒れ地も少なく、履帯が壊れることが無かったのだ。
「この分じゃと、間に合いそうですな。」と、軍曹がタバコを吹かす。
加藤中尉はタバコはイヤなのだが・・・口にくわえている。
なぜなら、タバコをくわえて・・・のんびりする風体が隊員らに安心感を与えるからだ。
なにが、あっても動じない風体を再現できるからである。
加藤中尉は肺まで吸わない、口で煙を・・・出すだけだ。
つまり、ハッタリである。
しかし、ハッタリも効果はあるのだ。
ヤーさんが、そうだ。
ヤーさん、(ヤクザのこと、反社だ。)は、100パーセントがハッタリなのだ。
だから、高級外車を乗り回すのだ。
怖もての顔を造り、ハッタをカマスのである。
「うむ、いまのところエンジンは不具合も起きないようだな。」と、中尉が工兵に問う。
「え、え、安定したきました。」「隊員らも、調子をつかんできたようです。」
「そうか、だいぶ慣れたんだな。」と、内地から遠路を振り返る中尉だ。
「1回の給油で、200キロは進めますからね。」と、工兵が繰り返す。
これは、カタログ値ではない、マジな値なのである。
よく、「このクルマは燃費がリッターで10キロです。」と、カタログ値が・・・
ところが、実際の燃費は市街地で8キロが・・・まあ、そんな物だ。
ところが、戦車隊員らの鍛錬もあるが工兵らのエンジン調整もあり。
八九式戦車は実用走行距離が燃料満タンで、200キロを維持したのだ。
もちろん、戦闘時は燃費のことなぞ・・・
これは、行軍の燃費なのだ。
八九式は巡行が20キロだが、そこは30キロに速度を上げていたのだ。
なんせ、ソ連軍の不意を突くためである。
それで、いくぶん巡行速度が増してるのだが・・・
「それでも、エンジンの不具合は減ってきてますぞ。」と、工兵が・・・
「ワシらのトラックのエンジンの不具合の方が多いくらいだ。」と、こぼした。
どうしても、戦車の方へ整備がいってしまうからである。
それで、工兵らは騙し騙しトラックを使っていたのだ。
どうしても給油が優先となるのである。
しかし、この行軍で日本軍は大陸での戦車運用のノウハウを少なからず得たのである。
これは、この事実は大きいのだ。
ドイツやソ連邦は陸軍国家だ。
それで、戦車運用には長けてるのだ。
海洋国家の日本は海軍が優があるが・・・実際、英国とトントンなくらいには・・・・
行軍中の加藤中尉は日誌を書いていた。
それが、日本軍の戦車運用に後々・・・大いに役だったのである。
そして、工兵の日誌は本土で製作中の九五式軽戦車や九七式中戦車のエンジンや装甲などへの影響が・・・
そうなのだ、実戦こそが兵器を強くするからだ。
現在の米軍が強いのは、実戦で兵器が練れてるからである。
演習で使っても、実戦とは差異があるのだ。
米軍が新兵器を使いたがるのは、そのためである。
広島、長崎に投下した原爆が種類が違うのは、そのためである。
米軍は,日本が降伏する前にしか原爆が使えないから・・・・
しかし、そのことが戦争で核兵器を使った国として、汚名を歴史に刻んだ米国なのである。
河沿いには支流が多々ある。
内地のような小川のような支流ではない、支流が内地の河川なのである。
まさに、それがシナ大陸なのだ。
我が民族にとり、内地が・・・いかに楽園なのか・・・
災害も、(地震や津波、台風など。)少なくはないが・・・温暖で疫病も少ない、衛生的な列島なのだ。
工兵が、渡り廊下をトラックから降ろしている。
簡易の橋なのだが、ついたあだ名が渡り廊下だ。
学校にある、簀の子状の渡り板である。
よく、農村で田んぼへ耕運機を降ろしてるヤツだ。
舟艇を3隻組んで、1両の戦車を渡すより時間が短縮できるし、労力も減るからだ。
戦車隊員らや工兵連中も、疲れてきたようである。
いくら、ソ連軍の侵攻を阻止するためと言っても・・・体力がもたない・・・
しかし、遼河沿いの道は荒れ地も少なく、履帯が壊れることが無かったのだ。
「この分じゃと、間に合いそうですな。」と、軍曹がタバコを吹かす。
加藤中尉はタバコはイヤなのだが・・・口にくわえている。
なぜなら、タバコをくわえて・・・のんびりする風体が隊員らに安心感を与えるからだ。
なにが、あっても動じない風体を再現できるからである。
加藤中尉は肺まで吸わない、口で煙を・・・出すだけだ。
つまり、ハッタリである。
しかし、ハッタリも効果はあるのだ。
ヤーさんが、そうだ。
ヤーさん、(ヤクザのこと、反社だ。)は、100パーセントがハッタリなのだ。
だから、高級外車を乗り回すのだ。
怖もての顔を造り、ハッタをカマスのである。
「うむ、いまのところエンジンは不具合も起きないようだな。」と、中尉が工兵に問う。
「え、え、安定したきました。」「隊員らも、調子をつかんできたようです。」
「そうか、だいぶ慣れたんだな。」と、内地から遠路を振り返る中尉だ。
「1回の給油で、200キロは進めますからね。」と、工兵が繰り返す。
これは、カタログ値ではない、マジな値なのである。
よく、「このクルマは燃費がリッターで10キロです。」と、カタログ値が・・・
ところが、実際の燃費は市街地で8キロが・・・まあ、そんな物だ。
ところが、戦車隊員らの鍛錬もあるが工兵らのエンジン調整もあり。
八九式戦車は実用走行距離が燃料満タンで、200キロを維持したのだ。
もちろん、戦闘時は燃費のことなぞ・・・
これは、行軍の燃費なのだ。
八九式は巡行が20キロだが、そこは30キロに速度を上げていたのだ。
なんせ、ソ連軍の不意を突くためである。
それで、いくぶん巡行速度が増してるのだが・・・
「それでも、エンジンの不具合は減ってきてますぞ。」と、工兵が・・・
「ワシらのトラックのエンジンの不具合の方が多いくらいだ。」と、こぼした。
どうしても、戦車の方へ整備がいってしまうからである。
それで、工兵らは騙し騙しトラックを使っていたのだ。
どうしても給油が優先となるのである。
しかし、この行軍で日本軍は大陸での戦車運用のノウハウを少なからず得たのである。
これは、この事実は大きいのだ。
ドイツやソ連邦は陸軍国家だ。
それで、戦車運用には長けてるのだ。
海洋国家の日本は海軍が優があるが・・・実際、英国とトントンなくらいには・・・・
行軍中の加藤中尉は日誌を書いていた。
それが、日本軍の戦車運用に後々・・・大いに役だったのである。
そして、工兵の日誌は本土で製作中の九五式軽戦車や九七式中戦車のエンジンや装甲などへの影響が・・・
そうなのだ、実戦こそが兵器を強くするからだ。
現在の米軍が強いのは、実戦で兵器が練れてるからである。
演習で使っても、実戦とは差異があるのだ。
米軍が新兵器を使いたがるのは、そのためである。
広島、長崎に投下した原爆が種類が違うのは、そのためである。
米軍は,日本が降伏する前にしか原爆が使えないから・・・・
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