日本戦車を改造する。

ゆみすけ

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更なる特殊戦車。

万能戦車とは?

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 「我が国にも、特殊工作のための戦車はあるのだ。」
「ヘー、例えば・・・どんな?」と、諸氏が聞いたとする。
 「そうだな、聞いた話だが・・・」「見たわけでは、ないんだ。」
「あたりまえだ、昭和7年ころだからな。」
 「車台は九四式装甲車のヤツをつかったんだそうだ。」
「なんと、電線を引くための工作車だぞ・・・」
 「マジで?」「うむ、履帯があるから荒野でも通信用に電線工事ができるんだ。」
「無線機の調子が悪かったしな、有線通信は確実性があったからな。」
 「ところで、その九四式装甲車というヤツは・・・」
「騎兵隊所属だったのだ。」
 「騎兵、戦車隊じゃなくて・・・」
「うむ、騎兵にとり戦車は自身の存在意義を脅かすからな。」
 まさに、島国根性丸出しの騎兵隊である。
現在の利権に群がる族議員と同類だな・・・
 しかし、しかしだ。
誰でも、利権を手放したくはないのだ。
 なんせ、食い扶持だからである。
古代ローマ時代から通信は騎馬隊が担当していたのだ。
 我が国も、同じような馬による伝駅制度を設けていた。
通信とは、かくも大切なモノであるのだ。
 
 「ところで、その電柱の工事用の工作戦車は、どんな風だったんだ。」
「うむ、現在の電柱工事の黄色いクレーンがついたトラックがあるだろう。」
 「あの作業車のクレーンを外して車台を戦車の履帯にしたヤツだよ。」
「イマイチ、ピンとこないよ。」
 「そうだろうな、オレも初めて聞いたからな。」と、著者はいうのだった。
「それで、どんなクルマだったんだい。」と、友人が聞いた。
 「そうだな、車台に組み立て式の足場が付けられたヤツで、電柱の高所で作業ができるようになってるんだ。」
「クレーンじゃないんだ。」
 「そりゃぁ、時代を考えろよ。」「昭和初期だぞ。」「オイルシリンダーのクレーンなんて、無いわ。」
「・・・・・」納得の友人だった・・・

 「ところで、他に変わった戦車はなかったのかい。」と、話を続ける友人だ。
「あるぞ、当時のソ連軍は毒ガスを研究していたんだ。」
 「共産主義者は対抗するヤツらを駆逐するためには手段を選ばないからな。」
帝政ロシアの皇帝の提案で万国平和会議が・・・それが、ハーグ陸戦条約となり・・・帝政ロシアが懐かしい著者である。
 毒ガスは禁止なのだが・・・共産主義者には、効かないようだ。
「それで、毒ガスに対抗するために毒ガスの吸引車という戦車を造ったぞ。」と、有識者だ。
 「マジかよ・・・それで、形式は?」
「九四式消毒車だな。」
 「中和するガスを放出するんだそうだ。」
「そうか、しかし共産主義者は昔からアレだったんだな。」
 「なにを、今更・・・」
「他には、砲兵の砲撃の着弾観測の気球を繋ぎ留めるヤツにも使われたそうだ。」
 「まだ、飛行機が使われる前なんだな。」「よく、知ってるね。」
当時は砲弾の放物線の計算が・・・それで、着弾観測が重要だったんだ。
 現在なら、我が国の自衛隊はセンチで着弾位置を想定できるとか・・・
そう、メートルじゃないんですよ・・・センチですよ・・・
 気圧や風速や大気の状態から・・・すべてを計算して、ゴルゴも顔負けの射撃ができるのが・・・わが自衛隊である。
 そして、そのスナイパーも位置を特定される兵器が開発されてるのだ。
銃弾の方向や速度などから、スナイパーの位置を数秒で割り出すらしい。
 それで、スナイパーは射撃と同時に位置を移動しないと・・・集中砲撃の嵐が・・・
しかし、安心されよ・・・我が国の自衛隊は砲撃と同時に移動するのが得意なのである。
 なんせ、米軍の報復砲撃にさらされた旧軍の頃のトラウマが・・・
砲撃して即、移動は我が国の自衛隊の十八番(オハコ)なのだ。
 敵軍が報復砲撃をカマス頃には、そこにはいないのだ。
総火演での公開でも、鮮やかなモノだ。
 実戦ならさらに数倍、速いだろう。
我が国の軍隊(自衛隊)は、古代より現在も規律と練度では掛値なしで世界イチなのである。
 
 
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