日本戦車を改造する。

ゆみすけ

文字の大きさ
上 下
234 / 393
ハーグ陸戦条約

1899年にオランダのハーグで締結された戦時国際法。

しおりを挟む
 明治32年の事だ。 ロシア帝国皇帝ニコライ二世の提唱で第1回万国平和会議が開かれた。
日露戦争が明治37年からだから、ハーグ陸戦条約はロシアも日本も記名調印国だ。
 ところが、ロシアは日露戦争で戦時国際法である、ハーグ陸戦条約を根本から守ることは無かった。
なぜなら、日本軍の傷病者を殺してまわったからだ。
 日本は、どうだったか・・・確か、明治天皇から俘虜(捕虜)に関しては他国へ恥をかかぬように、戦時国際法を順守するように・・・と、お言葉があるほどであった。
 それで、二次大戦より扱いはマシだったと思うのだ。
なぜなら、当時は鮮人兵が日本軍にはいなかったからだ。
 二次大戦で鮮人(新聞では朝鮮人を鮮人と呼んだ。)を捕虜の看守や兵站搬送に使役したらしい。
まともに、戦場では鮮人は使えないからである。
 「アイゴーアイゴー。」と泣き叫んで、使い者にならなかったのだ。
半島の鮮人と関わると亡国の危機がくるのだ。
 朝鮮を併合したからシナと関わって・・・そして、ソ連のコミンテルンのワナに嵌って米国と全面戦争だ。
福澤先生の脱亜論を忘れてはならなかったのである。
 福澤先生は脱亜論で、絶対に関わってはならないとの意味合いを述べておられるのだ。
日本の偉大な指導者の言葉を忘れてはならない。
 マジな話、現在の日本国なら、福澤先生に相当なのは高橋洋一先生くらいだろう・・・・

 「いいかっ、ヤツら露スケには、国際法は通用しないからな。」と、ソ連軍への対応を指示する少尉だ。
少尉は、新任少尉だから戦争経験者ではない。
 じゃあ、なぜソ連軍の話を、それも見た来たような話を・・・ほとんどが、前任の加藤中尉からの受けうりなのである。
 しかし、何があるかわからないのが紛争現場である。
そこで、あらゆる事態を想して対処すべしと、加藤中尉から口が酸っぱくなるほど言われているのであった。
 「いいか、相手はシナ人よりは野蛮ではないが・・・シナ軍より始末が悪いからな。」「いいか、ソ連軍は熊と思え。」「熊は猛獣だ。」「ソ連軍も猛獣だ。」 わかりやすく説してくれた加藤中尉だった。
 聞くところでは、加藤中尉は軍に入る以前は・・・なんと、師範学校出の学士様だったのだ。
将来は教員へ・・・ところが、そこへソ連の脅威だ。 
 加藤先生は誕生しなくて加藤下士官へ・・・それで、注意事項を事細かに今野新任少尉へ・・・

 「隊長、ソ連軍が捕虜に扱いが酷いなら、我が方も。」と、部下が当然に言い出すのだが・・・
「いいか、我が軍は露スケの軍と同じではない。」「かしこくも皇軍である。」「我らは、陛下の軍隊の軍人なのだ。」 「誇りと使命感持って、戦わねばならんのだ。」「ハイッ。」
 しかし、ラノベの日本軍は武器に菊のご紋章は・・・無いのだ。
当然、戦車にも無い。 武器や兵器は戦いの道具であり、壊されたり傷がついたりである。
 そんなものにご紋章なぞ、恐れ多いのだ。 
軍人手帳の表紙に、ご紋章が印刷してあるくらいである。
 そうすれば、大事に扱うだろうという陸軍省の思惑が・・・

 こうして、今野戦車は朝礼や反省会が・・・決して、カラオケ大会ではない・・・


 

 



しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない

月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。 人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。 2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事) 。 誰も俺に気付いてはくれない。そう。 2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。 もう、全部どうでもよく感じた。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

B29を撃墜する方法。

ゆみすけ
歴史・時代
 いかに、空の要塞を撃ち落とすか、これは、帝都防空隊の血と汗の物語である。

処理中です...