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標的機の改造。
無線誘導ができないか・・・
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日本の飛行機産業は外貨を稼ぐ戦略物資だ。 もちろん、97式やキー101ではない。
標的機である。 模型のエンジン飛行機だ。
それが、学生の科学の心を育てる教材として日本の業者が売り出したのである。
機体は軽いバルサ材だ。 エンジンは焼玉エンジンだ。 ガソリンにエンジンオイルを混ぜた混合ガソリンである。
カンタンな構造だ、軍事機密ではない。
しかし、欠点があったのだ。 飛ばした機体の回収である。
欧州には、機体回収の馬賊がいなかったのである。
それで、飛んだ方向へ走るしかなかったのだ。
風などに流されないように、自動バランス装置が考案されたのだが、なかなか問題解決にはならなかったのだ。
それで、業者は考えたのだ。 なんとか、付加価値をつけて売れないかと・・・
マジな戦闘機は軍事機密で売れないのである。
無線操縦も当然、考えたんだが・・・無線機が大きいし重いから、飛べないのだ。
なんとか、ならないか・・・と、雑誌(科学雑誌)を・・・
そこには、新型携帯無線機の図面が・・・もちろん、想像図であるのだが・・・
片手で持てる大きさなのだ。 回路図は真空管が1本だ。 それで、送受信ができるらしい。
電波は水晶発振子で、短波帯だ。 1本の真空管が内部に2個の電極があり、1本で2本分の働きを・・・
まてよ、模型のエンジン飛行機は受信ができれば、送信はいらない。
なら、もっと小型にできそうなのだ。
問題は電池だ。 電池は重いからだ。 まてよ、エンジンから発電機を廻せば、重い電池はイラネーのだ。
発電機には整流回路をつけて電圧を安定させればつかえるぞ。
当時の電池はかなり重かったのだ。 模型の小型発電機を搭載するほうが軽くできるのだ。
そして、軍事機密は一切無い。
アイデアができあがったら、図面を引く開発技師らである。
模型飛行機の大きさは、幅が1,2メートル。 長さが1,2メートルの高翼単葉機だ。
つまり、セスナ型である。 ハイパーカブという軽飛行機が同じ形だ。
そして、舵を動かすにには、電磁石をつかったのだ。 もちろん、エンジンのコントロールもである。
周波数は1chしかないから、操作はトン・ツーのボタン式である。
1回押すと、舵が右へ、機体は右旋回だ。 2回押すと左だ。 3回連続だとエンジンコントロールだ。
ボタンを離すと、舵はまっすぐへ戻るんだ。
つまり、無線操縦の模型飛行機の完成である。
これは、驚きをもって欧州で紹介されたのだ。
欧州の国にとり、夢の技術であるからだ。
日本という国は、なんて技術が進んだ国なのだ。
下手に戦争を仕掛けると、とんでのないことになるぞ・・・だ。
そう、戦争への抑止力に働いたのである。
強い相手にケンカをしかけないのと同じである。
勝てない国へ戦争を吹っ掛けるバカな国は無いぞ。 「例外が・・・そう、我が国だ。)
「これは、このすごい誘導装置が軍事機密でないなんて。」と、驚く欧州の各国だ。
中には、無線誘導飛行機を大量に買い込み、それに手榴弾を乗せて爆撃を・・・
塹壕戦で、上から手榴弾を・・・これは、すごい兵器である。
学生に科学を学ばせる教材が・・・・誘導兵器とは・・・・
「まさか、こんな方法があるなんて。」と、驚く日本政府である。
しかし、軍事機密はないし、模型飛行機の教材なのだ。 違法ではない。
そして、輸入する欧州は、なんも言ってこないのだ。
金払いがいい、上客なのである。
これは、道具の使い方なのだ。
包丁も、ヒト殺しの道具にもなるし、調理の道具でもあるのだ。
そして、自国で開発を・・・と、ある国が・・・
しかし、採算がとれないから・・・つまり、安価に大量に安定した品質の模型飛行機を作れなかったのである。
そして、標的機の回収の馬賊は首なのだが・・・そこは、捨てる神あれば拾う神ありである。
満州国軍の騎馬隊の通信員としての・・・まあ、日本軍より給金が・・・不満の馬賊だったのだだ。
標的機である。 模型のエンジン飛行機だ。
それが、学生の科学の心を育てる教材として日本の業者が売り出したのである。
機体は軽いバルサ材だ。 エンジンは焼玉エンジンだ。 ガソリンにエンジンオイルを混ぜた混合ガソリンである。
カンタンな構造だ、軍事機密ではない。
しかし、欠点があったのだ。 飛ばした機体の回収である。
欧州には、機体回収の馬賊がいなかったのである。
それで、飛んだ方向へ走るしかなかったのだ。
風などに流されないように、自動バランス装置が考案されたのだが、なかなか問題解決にはならなかったのだ。
それで、業者は考えたのだ。 なんとか、付加価値をつけて売れないかと・・・
マジな戦闘機は軍事機密で売れないのである。
無線操縦も当然、考えたんだが・・・無線機が大きいし重いから、飛べないのだ。
なんとか、ならないか・・・と、雑誌(科学雑誌)を・・・
そこには、新型携帯無線機の図面が・・・もちろん、想像図であるのだが・・・
片手で持てる大きさなのだ。 回路図は真空管が1本だ。 それで、送受信ができるらしい。
電波は水晶発振子で、短波帯だ。 1本の真空管が内部に2個の電極があり、1本で2本分の働きを・・・
まてよ、模型のエンジン飛行機は受信ができれば、送信はいらない。
なら、もっと小型にできそうなのだ。
問題は電池だ。 電池は重いからだ。 まてよ、エンジンから発電機を廻せば、重い電池はイラネーのだ。
発電機には整流回路をつけて電圧を安定させればつかえるぞ。
当時の電池はかなり重かったのだ。 模型の小型発電機を搭載するほうが軽くできるのだ。
そして、軍事機密は一切無い。
アイデアができあがったら、図面を引く開発技師らである。
模型飛行機の大きさは、幅が1,2メートル。 長さが1,2メートルの高翼単葉機だ。
つまり、セスナ型である。 ハイパーカブという軽飛行機が同じ形だ。
そして、舵を動かすにには、電磁石をつかったのだ。 もちろん、エンジンのコントロールもである。
周波数は1chしかないから、操作はトン・ツーのボタン式である。
1回押すと、舵が右へ、機体は右旋回だ。 2回押すと左だ。 3回連続だとエンジンコントロールだ。
ボタンを離すと、舵はまっすぐへ戻るんだ。
つまり、無線操縦の模型飛行機の完成である。
これは、驚きをもって欧州で紹介されたのだ。
欧州の国にとり、夢の技術であるからだ。
日本という国は、なんて技術が進んだ国なのだ。
下手に戦争を仕掛けると、とんでのないことになるぞ・・・だ。
そう、戦争への抑止力に働いたのである。
強い相手にケンカをしかけないのと同じである。
勝てない国へ戦争を吹っ掛けるバカな国は無いぞ。 「例外が・・・そう、我が国だ。)
「これは、このすごい誘導装置が軍事機密でないなんて。」と、驚く欧州の各国だ。
中には、無線誘導飛行機を大量に買い込み、それに手榴弾を乗せて爆撃を・・・
塹壕戦で、上から手榴弾を・・・これは、すごい兵器である。
学生に科学を学ばせる教材が・・・・誘導兵器とは・・・・
「まさか、こんな方法があるなんて。」と、驚く日本政府である。
しかし、軍事機密はないし、模型飛行機の教材なのだ。 違法ではない。
そして、輸入する欧州は、なんも言ってこないのだ。
金払いがいい、上客なのである。
これは、道具の使い方なのだ。
包丁も、ヒト殺しの道具にもなるし、調理の道具でもあるのだ。
そして、自国で開発を・・・と、ある国が・・・
しかし、採算がとれないから・・・つまり、安価に大量に安定した品質の模型飛行機を作れなかったのである。
そして、標的機の回収の馬賊は首なのだが・・・そこは、捨てる神あれば拾う神ありである。
満州国軍の騎馬隊の通信員としての・・・まあ、日本軍より給金が・・・不満の馬賊だったのだだ。
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