162 / 393
T34の技術には、驚きしかない。
ドイツ軍がパクるのも、わかるのだ。
しおりを挟む
「これは、なんかな?」と、陸軍の高官が整備隊員へ聞いている。 T34の履帯と戦車の車台の間に、凸型の金具がついてるのだ。
「これですか、はじめは不明だったんですが。」「ふむ。」「検証してるうちに判明したんですよ。」「ほう。」「履帯はピンでつなげてありますよね。」「そうだな。」「その、つないでるピンが動いてる内にズレてくるんですよ。」「うむ。」「それで、いままでは帰ったら、わざわざトンカチで叩いてピンを戻していたんですよ。」
「それは、知ってる。」「ところが、この凸型が履帯のピンを押さえるんですよ。」「あ、あ、そうか。」
「ピンが抜け出てこなくなるんだな。」「いいアイデアと思いました。」
「うむ、ソ連もなかなか考えるんだな。」
そうなのだ、ドイツ軍も、そのアイデアを即パクったんだ。 もちろん、我が戦車隊も同様だ。
ソ連軍は熊だが、なかなか実用的なアイデアを兵器へ採用してるのだ。
「それで、ソ連軍の戦車の長所ですが。」と、技官が説明する。
「戦車の操縦というか、運転というか、カンタンなんですよ。」と、ハッチを開いて、座席を見せる。
「ほう、レバーが2本だけか。」「え、え、造りは精度は大したことはないんですが。」「肝心なところは、それなりの精度でつくってあるんですよ。」
「つまり、手を抜けることろは、抜いているということなのか。」「そうです。」
「欠点は、あるのか。」「照準器が使えません。」と、砲塔の内部を示す。
「光学技術はドイツ軍には及ばないようです。」
陸軍の高官は照準器を覗いて・・・・「空気の泡が見えるぞ。」と、驚いていた。
「わが国が、まだマシだな。」と、欠点があり、安心した顔だ。
「光学兵器のガラスはそれなりに経験とカンというますか、いろいろあるんですが。」
「つまり、パクれないんだな。」と、高官だ。
「え、え、ガラスはガラスでも、特別な鉱石が入ってますから、そこまでは真似ができないんですよ。」と、技官が説明する。
「そして、最大の長所が、斜め装甲の鋳造した車台と砲塔ですね。」「これは、我が国では、まだまだです。」
「そうか。」と、残念そうな高官だ。
「わが国は、リベット止めの砲塔や車台ですからね。」と、技官が残念そうだ。
「薄い鋳造ならいいんですが、薄くては戦車には使えませんから。」と、納得の答えだ。
ロシア時代からの鋳造技術はバカにできないのである。
そして、その陸軍が得たT34の情報は・・・1両の実物と共に、海を渡り英国へ(日英同盟の取引である。)
英国は戦車を初めて造った国だ。
それが、今はフランスやドイツに先を越されて、とうとうソ連軍にまで・・・
そりゃあ、焦るわな・・・
どうしても、英国は海洋国家だから、大陸国家との戦車戦には後背を期すのである。
大陸国家とは、ドイツやソ連邦である。 フランスも、そうだ。 陸軍国家なのである。
例外は米国である。 米国は陸軍国ではない、海軍が強い国家だ。
なぜなら、英国の影響が色濃くあるからだ。 女王が居る英国が、うらやましくてたまらないのである。
しかし、ソ連軍も虎の子のT34の情報が、まさか満州から抜けるとは思ってもみなかったのである。 これは、ラノベだ、ウソや妄想の物語である。
「それで、ソ連軍のT34から、我が軍が学ぶことはあったんですか。」と、今野少尉だ。
本郷主任が、「そうだな、エンジンは同じデーセルだ。」「はあ。」「そして、斜め装甲も同じだな。」「え、え。」「それに、鋳造技術は時間がかかるから。」「ハァ。」「無線機や照準器は、こちらが上だ。」「え、え。」
「それで、結論は。」「話のネタ程度かな。」「・・・・・」 「一番の問題は金だよ、資源だよ。」「技術はあるんだよ。」と、主任が駄弁ったのだ。
「ソ連は共産主義だ。」「独裁政権だ。」「日本は建国以来、合議つまり話し合いで成り立ってきた国だ。」
「無理な軍事費は無いんだよ。」 戦前は日本は酷い軍事国家だとは、マスゴミやパヨクのウソである。
大東亜戦争末期は酷かったんだが・・・山本五十六の無謀な海軍の作戦で、日本は亡国の憂き目に・・・
戦死したヒトを悪くいうつもりはないんだが・・・米国人から、真珠湾のだまし討ちと、いまだに言われるのは、米国の日本大使館のバカ野郎(宣戦布告が遅れた。)と山本五十六の真珠湾攻撃が、いい加減だったからだ。
いい加減な(空母や燃料タンクを逃した。)攻撃なら、やらない方がマシである。
戦争をやらないためには、戦争の準備を怠らないことである。
地震への備えと同じである。 いつ、地震がきても準備があれば、被害がおさえられるのだ。
それと、同じで戦争の準備ができていれば、敵が攻めてくるリスクは減るのだ。
準備が万全であり、いつでも戦える国には、攻め込めないものなのだ。
「これですか、はじめは不明だったんですが。」「ふむ。」「検証してるうちに判明したんですよ。」「ほう。」「履帯はピンでつなげてありますよね。」「そうだな。」「その、つないでるピンが動いてる内にズレてくるんですよ。」「うむ。」「それで、いままでは帰ったら、わざわざトンカチで叩いてピンを戻していたんですよ。」
「それは、知ってる。」「ところが、この凸型が履帯のピンを押さえるんですよ。」「あ、あ、そうか。」
「ピンが抜け出てこなくなるんだな。」「いいアイデアと思いました。」
「うむ、ソ連もなかなか考えるんだな。」
そうなのだ、ドイツ軍も、そのアイデアを即パクったんだ。 もちろん、我が戦車隊も同様だ。
ソ連軍は熊だが、なかなか実用的なアイデアを兵器へ採用してるのだ。
「それで、ソ連軍の戦車の長所ですが。」と、技官が説明する。
「戦車の操縦というか、運転というか、カンタンなんですよ。」と、ハッチを開いて、座席を見せる。
「ほう、レバーが2本だけか。」「え、え、造りは精度は大したことはないんですが。」「肝心なところは、それなりの精度でつくってあるんですよ。」
「つまり、手を抜けることろは、抜いているということなのか。」「そうです。」
「欠点は、あるのか。」「照準器が使えません。」と、砲塔の内部を示す。
「光学技術はドイツ軍には及ばないようです。」
陸軍の高官は照準器を覗いて・・・・「空気の泡が見えるぞ。」と、驚いていた。
「わが国が、まだマシだな。」と、欠点があり、安心した顔だ。
「光学兵器のガラスはそれなりに経験とカンというますか、いろいろあるんですが。」
「つまり、パクれないんだな。」と、高官だ。
「え、え、ガラスはガラスでも、特別な鉱石が入ってますから、そこまでは真似ができないんですよ。」と、技官が説明する。
「そして、最大の長所が、斜め装甲の鋳造した車台と砲塔ですね。」「これは、我が国では、まだまだです。」
「そうか。」と、残念そうな高官だ。
「わが国は、リベット止めの砲塔や車台ですからね。」と、技官が残念そうだ。
「薄い鋳造ならいいんですが、薄くては戦車には使えませんから。」と、納得の答えだ。
ロシア時代からの鋳造技術はバカにできないのである。
そして、その陸軍が得たT34の情報は・・・1両の実物と共に、海を渡り英国へ(日英同盟の取引である。)
英国は戦車を初めて造った国だ。
それが、今はフランスやドイツに先を越されて、とうとうソ連軍にまで・・・
そりゃあ、焦るわな・・・
どうしても、英国は海洋国家だから、大陸国家との戦車戦には後背を期すのである。
大陸国家とは、ドイツやソ連邦である。 フランスも、そうだ。 陸軍国家なのである。
例外は米国である。 米国は陸軍国ではない、海軍が強い国家だ。
なぜなら、英国の影響が色濃くあるからだ。 女王が居る英国が、うらやましくてたまらないのである。
しかし、ソ連軍も虎の子のT34の情報が、まさか満州から抜けるとは思ってもみなかったのである。 これは、ラノベだ、ウソや妄想の物語である。
「それで、ソ連軍のT34から、我が軍が学ぶことはあったんですか。」と、今野少尉だ。
本郷主任が、「そうだな、エンジンは同じデーセルだ。」「はあ。」「そして、斜め装甲も同じだな。」「え、え。」「それに、鋳造技術は時間がかかるから。」「ハァ。」「無線機や照準器は、こちらが上だ。」「え、え。」
「それで、結論は。」「話のネタ程度かな。」「・・・・・」 「一番の問題は金だよ、資源だよ。」「技術はあるんだよ。」と、主任が駄弁ったのだ。
「ソ連は共産主義だ。」「独裁政権だ。」「日本は建国以来、合議つまり話し合いで成り立ってきた国だ。」
「無理な軍事費は無いんだよ。」 戦前は日本は酷い軍事国家だとは、マスゴミやパヨクのウソである。
大東亜戦争末期は酷かったんだが・・・山本五十六の無謀な海軍の作戦で、日本は亡国の憂き目に・・・
戦死したヒトを悪くいうつもりはないんだが・・・米国人から、真珠湾のだまし討ちと、いまだに言われるのは、米国の日本大使館のバカ野郎(宣戦布告が遅れた。)と山本五十六の真珠湾攻撃が、いい加減だったからだ。
いい加減な(空母や燃料タンクを逃した。)攻撃なら、やらない方がマシである。
戦争をやらないためには、戦争の準備を怠らないことである。
地震への備えと同じである。 いつ、地震がきても準備があれば、被害がおさえられるのだ。
それと、同じで戦争の準備ができていれば、敵が攻めてくるリスクは減るのだ。
準備が万全であり、いつでも戦える国には、攻め込めないものなのだ。
1
お気に入りに追加
98
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
零式輸送機、満州の空を飛ぶ。
ゆみすけ
歴史・時代
ダクラスDC-3輸送機を米国からライセンスを買って製造した大日本帝国。 ソ連の侵攻を防ぐ防壁として建国した満州国。 しかし、南はシナの軍閥が・・・ソ連の脅威は深まるばかりだ。 開拓村も馬賊に襲われて・・・東北出身の開拓団は風前の灯だった・・・
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる