159 / 393
あわてる、プーチンコ。
また、突撃だーーーーっ。
しおりを挟む
「また、エテ公の突撃だ。」「かわせ、転回だ。」と、即応のプーチンコである。 いままで散々、日本軍の突撃攻撃で苦杯をなめてきたソ連軍だ。 また、ここでヤラれる訳にはいかないのである。
T34の新型戦車も背後は装甲も薄いのだ。 なぜなら、エンジンやラジエターがあるからである。
T34の新型戦車もデーゼルエンジンの仕組みは変わらないのである。 日本軍のデーゼルエンジンと同じなのだ。
ラジエターや排気熱のスリットはあるのである。 それは、現在の戦車も同様である。 米軍は戦車にジェット機のエンジンを積んでるが、基本は熱を排出するためのラジエターやスリットがあるのだ。
それで、どうしても戦車の後部は装甲が薄くなるのである。
あわてて、転回を・・・「させるかーっ。」「てぇーーーーっ。」と、今野少尉が叫ぶ。
「ドウン。」「ドウン。」・・・と日本戦車が砲撃だ。 もちろん、転回しながらソ連軍のT34も応戦だ。
T34の長砲身が炸裂する。 「ドウウン。」「ドウウン。」と互いに動きながらの砲撃が・・・
そうなのだ、互いに動きながらである。 戦車は基本、停止しての砲撃がセオリーなのである。 現代の我が国の戦車は砲身が完璧に安定してるから、動きながら砲撃も外さないが・・・
この時代では、よほど運がよくないと命中なぞしないのだ。 それに、互いに距離が接近してるから敵味方の区別が・・・味方を砲撃してしまいかねないのだ。
それで、あたふたする動きしかできないのである。 互いに距離を(間合いだ。)取るべく、ソ連軍と日本軍は・・・しかし、ここで日ごろの訓練の差がでるのである。
ソ連軍はバラバラの隊列に分散してしまったのだ。 日本軍は、突撃訓練は連日だったのである。 飽きるほど、やらされたのだ。 日本軍の戦車兵全員が、己の地理的位置と戦車の方向を把握してるのである。
「よし、露スケはバラバラだな。」と、潜望鏡で確認する今野少尉だ。 旧型は前方を見るしかなかったんだが・・・ 新型の潜望鏡は四方が見渡せるのだ。 さすが、ドイツの光学技術と争うほどの、我が国の光学技術である。 潜望鏡のプリズムは泡など混入してなく、戦場の空気が見えるほどである。 露スケの鹵獲した戦車の潜望鏡は曇ってるし、泡がプリズムに・・・ 正直、使えないモノなのである。
「この菱形を維持して、1両づつ撃破するぞ。」と、無線を流す今野隊長の戦車である。
ちょうど、眼の前に・・・「よし、あいつを砲撃だ。」と、6両が菱形で、うろつく1両のソ連軍T34を狙う。
もちろん、6両の戦車の砲塔が一斉に向く方向のソ連軍T34は、「やばいぞ。」である。 いくら新型でも、6両に狙われたら・・・「やばいぞ、どうする。」と、T34の車長が・・・それより、早く操縦手がハッチから・・・「あっ、ヤめっ戦車が動かないじゃないか。」と、叫んだが、すでにお寿司である。 それに、T34は砲塔にハッチが二つあるのだ。 そう、砲手も・・・装填手が顔を出して、準備だ。
なんせ、武器を捨てて逃げる兵を日本軍人は狙わなかったのだ。 戦意をなくして、敗走する兵は放っておくのだ。
それが、日本人の武士道である。 軍隊は兵を殺すためにあるのだ。 戦意がないヤツは兵隊ではない。
それに、捕虜は取りたくはない。 ただ飯を食わせねばならないからだ。 見張りの兵も必要だ。 日本軍は余分な兵なぞ・・・それに、敵の兵器を鹵獲することもできるのである。
「よし、新型試練戦車を1両確保だ。」と、今野少尉だ。
互いに動きながらの交戦だ。 なかなか砲撃が当たらない。 たまに、砲塔をかするだけである。
それに、敵戦車は装甲がなかなかで、こちらの砲撃が当たっても砲弾が跳ねてしまうのだ。
「くそっ、さすが新型だな。」と、敵ながら感心する今野である。
しかし、我が満州の攻撃型も、よく耐えてるようである。 さすが、満州の戦車製作所の新型装甲である。 その新型装甲へ砂袋を追加したるのだ。 戦艦大和の46サンチ砲でも抜けないぞ、と虚勢を張るのだ。
日本軍の戦車隊は菱形隊形を崩さなかった。 それは、戦車の後部をソ連戦車に見せない作戦なのである。
それで、ソ連軍の砲撃は前面の装甲と砂袋で完全に防いでいたのである。
それに、バラバラの陣形になったソ連軍は新型T34の利点を生かせなくなったていたのである。
そう、戦車は1両では、1両の能力しか出せない。 2両になると、1両以上の、3両だと、もっと能力が上がるのだ。 それが、菱型隊形の強さの秘密である。
いままでは、3両の凸型隊形だったんだが、後ろのカバーで3両を追加しての作戦である。
後ろの3両は前方を後ろへ向けているのだ。 戦車は、後進も前進もギアの切り替えでギア比は同じなのだ。
互いに、緊密な無線連絡で菱形隊形が維持できるのである。 日ごろの訓練の成果であるのだ。
「くそっ、これではラチがあかないぞ。」「まだ、戦闘機は・・」と、プーチンコが無線を・・・
「こちら、戦車隊だ。」「戦闘機は。」「こちらは、シベリアだ。」(おい、まだオイル漏れは止まらんか。) あれっ、いま無線に変な声が聞こえたぞ・・・「おい、戦闘機は、まだか。」と、プーチンコ少尉が援軍を・・・
「こちら、シベリア基地だ。」「準備中だ、しばらく現状維持だ。」 現状って、逃げ回ってるだけだぞ。
「くそっ、戦闘機の援護があれば。」と、悔しがるプーチンコだ。
すでに、3両のT34が・・・・なんで、こうなったんだ・・・ドイツ軍相手には無双のT34が・・・
T34の新型戦車も背後は装甲も薄いのだ。 なぜなら、エンジンやラジエターがあるからである。
T34の新型戦車もデーゼルエンジンの仕組みは変わらないのである。 日本軍のデーゼルエンジンと同じなのだ。
ラジエターや排気熱のスリットはあるのである。 それは、現在の戦車も同様である。 米軍は戦車にジェット機のエンジンを積んでるが、基本は熱を排出するためのラジエターやスリットがあるのだ。
それで、どうしても戦車の後部は装甲が薄くなるのである。
あわてて、転回を・・・「させるかーっ。」「てぇーーーーっ。」と、今野少尉が叫ぶ。
「ドウン。」「ドウン。」・・・と日本戦車が砲撃だ。 もちろん、転回しながらソ連軍のT34も応戦だ。
T34の長砲身が炸裂する。 「ドウウン。」「ドウウン。」と互いに動きながらの砲撃が・・・
そうなのだ、互いに動きながらである。 戦車は基本、停止しての砲撃がセオリーなのである。 現代の我が国の戦車は砲身が完璧に安定してるから、動きながら砲撃も外さないが・・・
この時代では、よほど運がよくないと命中なぞしないのだ。 それに、互いに距離が接近してるから敵味方の区別が・・・味方を砲撃してしまいかねないのだ。
それで、あたふたする動きしかできないのである。 互いに距離を(間合いだ。)取るべく、ソ連軍と日本軍は・・・しかし、ここで日ごろの訓練の差がでるのである。
ソ連軍はバラバラの隊列に分散してしまったのだ。 日本軍は、突撃訓練は連日だったのである。 飽きるほど、やらされたのだ。 日本軍の戦車兵全員が、己の地理的位置と戦車の方向を把握してるのである。
「よし、露スケはバラバラだな。」と、潜望鏡で確認する今野少尉だ。 旧型は前方を見るしかなかったんだが・・・ 新型の潜望鏡は四方が見渡せるのだ。 さすが、ドイツの光学技術と争うほどの、我が国の光学技術である。 潜望鏡のプリズムは泡など混入してなく、戦場の空気が見えるほどである。 露スケの鹵獲した戦車の潜望鏡は曇ってるし、泡がプリズムに・・・ 正直、使えないモノなのである。
「この菱形を維持して、1両づつ撃破するぞ。」と、無線を流す今野隊長の戦車である。
ちょうど、眼の前に・・・「よし、あいつを砲撃だ。」と、6両が菱形で、うろつく1両のソ連軍T34を狙う。
もちろん、6両の戦車の砲塔が一斉に向く方向のソ連軍T34は、「やばいぞ。」である。 いくら新型でも、6両に狙われたら・・・「やばいぞ、どうする。」と、T34の車長が・・・それより、早く操縦手がハッチから・・・「あっ、ヤめっ戦車が動かないじゃないか。」と、叫んだが、すでにお寿司である。 それに、T34は砲塔にハッチが二つあるのだ。 そう、砲手も・・・装填手が顔を出して、準備だ。
なんせ、武器を捨てて逃げる兵を日本軍人は狙わなかったのだ。 戦意をなくして、敗走する兵は放っておくのだ。
それが、日本人の武士道である。 軍隊は兵を殺すためにあるのだ。 戦意がないヤツは兵隊ではない。
それに、捕虜は取りたくはない。 ただ飯を食わせねばならないからだ。 見張りの兵も必要だ。 日本軍は余分な兵なぞ・・・それに、敵の兵器を鹵獲することもできるのである。
「よし、新型試練戦車を1両確保だ。」と、今野少尉だ。
互いに動きながらの交戦だ。 なかなか砲撃が当たらない。 たまに、砲塔をかするだけである。
それに、敵戦車は装甲がなかなかで、こちらの砲撃が当たっても砲弾が跳ねてしまうのだ。
「くそっ、さすが新型だな。」と、敵ながら感心する今野である。
しかし、我が満州の攻撃型も、よく耐えてるようである。 さすが、満州の戦車製作所の新型装甲である。 その新型装甲へ砂袋を追加したるのだ。 戦艦大和の46サンチ砲でも抜けないぞ、と虚勢を張るのだ。
日本軍の戦車隊は菱形隊形を崩さなかった。 それは、戦車の後部をソ連戦車に見せない作戦なのである。
それで、ソ連軍の砲撃は前面の装甲と砂袋で完全に防いでいたのである。
それに、バラバラの陣形になったソ連軍は新型T34の利点を生かせなくなったていたのである。
そう、戦車は1両では、1両の能力しか出せない。 2両になると、1両以上の、3両だと、もっと能力が上がるのだ。 それが、菱型隊形の強さの秘密である。
いままでは、3両の凸型隊形だったんだが、後ろのカバーで3両を追加しての作戦である。
後ろの3両は前方を後ろへ向けているのだ。 戦車は、後進も前進もギアの切り替えでギア比は同じなのだ。
互いに、緊密な無線連絡で菱形隊形が維持できるのである。 日ごろの訓練の成果であるのだ。
「くそっ、これではラチがあかないぞ。」「まだ、戦闘機は・・」と、プーチンコが無線を・・・
「こちら、戦車隊だ。」「戦闘機は。」「こちらは、シベリアだ。」(おい、まだオイル漏れは止まらんか。) あれっ、いま無線に変な声が聞こえたぞ・・・「おい、戦闘機は、まだか。」と、プーチンコ少尉が援軍を・・・
「こちら、シベリア基地だ。」「準備中だ、しばらく現状維持だ。」 現状って、逃げ回ってるだけだぞ。
「くそっ、戦闘機の援護があれば。」と、悔しがるプーチンコだ。
すでに、3両のT34が・・・・なんで、こうなったんだ・・・ドイツ軍相手には無双のT34が・・・
1
お気に入りに追加
98
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる