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やはり、来やがった。
恒例の侵攻だ。
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「そろそろ、また来そうだな。」「なにが?」「露スケだよ。」「あっ、もうそんな季節か・・・」
隊員らが駄弁っている。 ここは、酒保である。 酒保とは、日本軍の娯楽施設である。
まあ、居酒屋と売店と、談話室を足して割ったようなモノである。
もちろん、可憐で清楚な満州娘(売春婦ではない、タッチは厳禁なのだ。)が数人、配膳や会計などに働いている。
ここは、最前線の駐屯地である。 危険も多い。 ソ連軍に侵攻される恐れも十分にあるのだ。
それで、満州娘には高給が支払われている。 裏を返せば、満州政府からの派遣社員なのである。
だいたい、最前線である。 命の危険もあるのに、居るということは、それなりの理由があるからである。
そう、満州国からのスパイと思えばいいのだ。
満州国としては、日本軍に逃げられたくは無いのだ。 それで、つい口がすべりやすい所(居酒屋)に女スパイを派遣しているのである。
もちろん、日本陸軍は承知であるのだ。 満州国政府内へ日本もスパイを何人も・・・お互い様なのだ。
それで、酒保の娘に手を出す隊員なぞいないのである。 女スパイに手を出したら、火遊びでは済まないからだ。
下手すると、反逆罪で銃殺刑も・・・
「本郷司令。」「ん、どうした。」「そろそろ、ヤツらが。」「そうだな。」「副官、偵察隊からはまだか。」
「ヤツらの河岸の小屋は見張らせていますが。」「現在のところ、動きはないようです。」「犬ソリが連絡用に動いてますが。」「じゃあ、そろそろ来るころだな。」「え、え、そうですね・」
わが軍も、それなりの把握はしているのである。
情報が、すべてなのだ。 先手を取ったが勝ちなのだ。 露スケは奇襲には弱いのだ。
ソ連軍は正攻法は強い軍隊だが、(数はたくさん居るから。)兵の平均的能力は、日本軍には及ばない。
読み書きソロバンが、当たり前の軍人ばかりの日本軍とは数で勝っているだけなのだ。
軍の士気の違いがあるのだ。 進軍も、ソ連軍は歩兵もトボトボ歩くのだ。 無理やり、シベリアへ連れてこられての極寒の進軍だ。
士気の差は歴然なのである。
ソ連軍の下っ端は悲惨なのである。
弾よけの内蒙古兵なぞが例だ。 銃を持てれば合格なのである。 強制徴用された蒙古族の兵は悲惨である。
まあ、日本軍が他国の軍に、とやかくは言わないが・・・
まあ、、弾除けで戦死するだけ、脱走するだけの米軍の黒人兵よりはマシな程度である。
ソ連軍も国土が広いので、人種問題をかかえているのである。
皆、同じ顔の日本軍は人種問題がないだけマシなのである。
「おい、来たぞ。」「無線だ。」「ハイ。」 電信員がキーを叩く。 信号はハルガキタである。 偵察隊が、早々と侵攻したきたソ連軍戦車の砂煙を双眼鏡で発見したのである。
「返信です。」「なんと、打ってきた。」「え、え、と。」 もちろん暗号だ。 解読は、それなりの時間が・・・
「渡河したら退去しろ、です。」「うむ、了解だ。」
やがて、岩場で見張っていた隊員が走ってくる。
「河の氷を割りながら、来やがったぞい。」「はやく、無線で。」「知らせたぞい。」「なら、アンテナをしまえ。」「電源コードは仕舞ったか。」「忘れ物は無いな。」
現場にモノを忘れて、ソ連軍に悟られてはいけないからだ。
「よし、撤収だ。」と、偵察隊の軽戦車はスタコラと現場を離れた。 履帯の跡はホウキで、サッサだ。
この見張っていた地点から駐屯地までは、直線で約50キロある。
不毛の砂漠ではないが、草原の荒れ地が広がるだけの大地である。
いつ、ソ連軍が・・の場所で農耕するバカはいないのだ。
かつては、遊牧民しかいなかった草原をソ連軍戦車が履帯を響かせて進軍する。
数は10両ほどである。
そして、離れた後ろからトラック(燃料輸送用)が数台続く。
デーゼルエンジンのソ連軍だが、戦車は満タンでも100キロほどしか行動はできないのだ。
つまり、帰りの燃料というわけである。
「なら、恒例のヤツだな。」と、判断する今野少尉だ。
歩兵部隊が後続にいないからだ。 歩兵がいない、つまり占領する意思がないのである。
満州国とソ連邦は戦争はしていない。 宣戦布告もしていないのだ。
これは、紛争なのである。 相手の様子見と、切り崩しであるのだ。
素知らぬ顔で、いつのまにか陣取るのである。
火事場泥棒が得意な露スケのやりそうなことである。
日本が米軍に負けた時、不可侵条約を破り、勝手に北方領土を奪ったソ連である。
つまり、火事場泥棒である。 韓国もそうである。 竹島がそうだ。
日本の欠点は、周りがまともな国が無いことである。 ん、1国あった。 戦前は日本領だった台湾である。
あとの、韓国や中国共産党や北朝鮮、そしてロシアは火事場泥棒国家なのである。
だから、戦争をしないための精強な軍隊が必要なのだ。 パヨクのお花畑的な話は、すでにお寿司なのだ。
それに、反日なりすまし日本人には注意だ。 鮮人かもしれないからだ。 朝鮮名を隠しているからだ。
差別ではない、反日のヤツらは区別すべきである。 日本は、日本人の、日本人だけの、日本人のための国なのである。
隊員らが駄弁っている。 ここは、酒保である。 酒保とは、日本軍の娯楽施設である。
まあ、居酒屋と売店と、談話室を足して割ったようなモノである。
もちろん、可憐で清楚な満州娘(売春婦ではない、タッチは厳禁なのだ。)が数人、配膳や会計などに働いている。
ここは、最前線の駐屯地である。 危険も多い。 ソ連軍に侵攻される恐れも十分にあるのだ。
それで、満州娘には高給が支払われている。 裏を返せば、満州政府からの派遣社員なのである。
だいたい、最前線である。 命の危険もあるのに、居るということは、それなりの理由があるからである。
そう、満州国からのスパイと思えばいいのだ。
満州国としては、日本軍に逃げられたくは無いのだ。 それで、つい口がすべりやすい所(居酒屋)に女スパイを派遣しているのである。
もちろん、日本陸軍は承知であるのだ。 満州国政府内へ日本もスパイを何人も・・・お互い様なのだ。
それで、酒保の娘に手を出す隊員なぞいないのである。 女スパイに手を出したら、火遊びでは済まないからだ。
下手すると、反逆罪で銃殺刑も・・・
「本郷司令。」「ん、どうした。」「そろそろ、ヤツらが。」「そうだな。」「副官、偵察隊からはまだか。」
「ヤツらの河岸の小屋は見張らせていますが。」「現在のところ、動きはないようです。」「犬ソリが連絡用に動いてますが。」「じゃあ、そろそろ来るころだな。」「え、え、そうですね・」
わが軍も、それなりの把握はしているのである。
情報が、すべてなのだ。 先手を取ったが勝ちなのだ。 露スケは奇襲には弱いのだ。
ソ連軍は正攻法は強い軍隊だが、(数はたくさん居るから。)兵の平均的能力は、日本軍には及ばない。
読み書きソロバンが、当たり前の軍人ばかりの日本軍とは数で勝っているだけなのだ。
軍の士気の違いがあるのだ。 進軍も、ソ連軍は歩兵もトボトボ歩くのだ。 無理やり、シベリアへ連れてこられての極寒の進軍だ。
士気の差は歴然なのである。
ソ連軍の下っ端は悲惨なのである。
弾よけの内蒙古兵なぞが例だ。 銃を持てれば合格なのである。 強制徴用された蒙古族の兵は悲惨である。
まあ、日本軍が他国の軍に、とやかくは言わないが・・・
まあ、、弾除けで戦死するだけ、脱走するだけの米軍の黒人兵よりはマシな程度である。
ソ連軍も国土が広いので、人種問題をかかえているのである。
皆、同じ顔の日本軍は人種問題がないだけマシなのである。
「おい、来たぞ。」「無線だ。」「ハイ。」 電信員がキーを叩く。 信号はハルガキタである。 偵察隊が、早々と侵攻したきたソ連軍戦車の砂煙を双眼鏡で発見したのである。
「返信です。」「なんと、打ってきた。」「え、え、と。」 もちろん暗号だ。 解読は、それなりの時間が・・・
「渡河したら退去しろ、です。」「うむ、了解だ。」
やがて、岩場で見張っていた隊員が走ってくる。
「河の氷を割りながら、来やがったぞい。」「はやく、無線で。」「知らせたぞい。」「なら、アンテナをしまえ。」「電源コードは仕舞ったか。」「忘れ物は無いな。」
現場にモノを忘れて、ソ連軍に悟られてはいけないからだ。
「よし、撤収だ。」と、偵察隊の軽戦車はスタコラと現場を離れた。 履帯の跡はホウキで、サッサだ。
この見張っていた地点から駐屯地までは、直線で約50キロある。
不毛の砂漠ではないが、草原の荒れ地が広がるだけの大地である。
いつ、ソ連軍が・・の場所で農耕するバカはいないのだ。
かつては、遊牧民しかいなかった草原をソ連軍戦車が履帯を響かせて進軍する。
数は10両ほどである。
そして、離れた後ろからトラック(燃料輸送用)が数台続く。
デーゼルエンジンのソ連軍だが、戦車は満タンでも100キロほどしか行動はできないのだ。
つまり、帰りの燃料というわけである。
「なら、恒例のヤツだな。」と、判断する今野少尉だ。
歩兵部隊が後続にいないからだ。 歩兵がいない、つまり占領する意思がないのである。
満州国とソ連邦は戦争はしていない。 宣戦布告もしていないのだ。
これは、紛争なのである。 相手の様子見と、切り崩しであるのだ。
素知らぬ顔で、いつのまにか陣取るのである。
火事場泥棒が得意な露スケのやりそうなことである。
日本が米軍に負けた時、不可侵条約を破り、勝手に北方領土を奪ったソ連である。
つまり、火事場泥棒である。 韓国もそうである。 竹島がそうだ。
日本の欠点は、周りがまともな国が無いことである。 ん、1国あった。 戦前は日本領だった台湾である。
あとの、韓国や中国共産党や北朝鮮、そしてロシアは火事場泥棒国家なのである。
だから、戦争をしないための精強な軍隊が必要なのだ。 パヨクのお花畑的な話は、すでにお寿司なのだ。
それに、反日なりすまし日本人には注意だ。 鮮人かもしれないからだ。 朝鮮名を隠しているからだ。
差別ではない、反日のヤツらは区別すべきである。 日本は、日本人の、日本人だけの、日本人のための国なのである。
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