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4連装機銃の威力。
4本の束は、2本の束より強いのだ。
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一瞬だ、一瞬で戦闘機が地面へ激突だ。 右往左往のソ連軍戦闘機だ。 隊長機が・・・・
「くそっ。」と、驚愕するソ連軍戦闘機だ。
「えっ、まさか・・・」と、これも驚愕するソ連軍戦車隊である。
そう、地上の銃撃くらいで戦闘機が撃ち落とされることはないのだ。 現在のように、電波で敵戦闘機の位置を計測して、その未来位置へ銃撃できる高速計算機を搭載しているわけではないからだ。
ゼロ戦の撃墜王である、故坂井三郎氏も、爆撃機や地上の機銃なんか当たるもんかと、当時はそうらしいのだ。
それで、機銃よりも、現在は誘導ミサイルなのである。
ところが、4連装対空戦車の機銃員は模型飛行機の訓練を連日重ねて、未来位置予測射撃の名人となっていたのだ。 敵の戦闘機の速度と方向から、未来位置を予測して、射撃銃弾が到達する時間を加味するのだ。 そして、4連装が味噌なのだ。 つまり、一度に4発の正確な射撃である。 いくら数を撃っても、正確な射撃でなければ、なんてことは無いのだ。 恐るるに足らずである。
訓練を重ねた機銃員と、4連装の正確な射撃ができる機銃の組み合わせは、まさに無双なのだ。
ドイツのゲバルト(現在の、ドイツ軍対空戦車)も真っ青な射撃なのである。
まじめで、実直な日本人が訓練を重ねたのだ。 まさに、名人なのだ。
実際に、空を飛ぶ飛行機を訓練の的にしているのだ。 まさに、鬼に金棒なのだ。
「くそっ、隊長の仇だ。」と、ソ連軍の1番機が急降下だ。
すると、まじめな機銃操作員が訓練どうりに機銃座を廻す。 訓練を積んだ機銃員が狙う。 そして、軸線が重なる。
「てぇーーーーっ。」と、車長が叫んだ。
「ダ、ダ、ダ、ダ。」「ダ、ダ、ダ、ダ。」と、1秒4発の機銃音だ。
そして、「ドウゥウゥゥウン~~~ンンン。」と、地面に激突する1番機だ。 2機のソ連軍戦闘機が並んで地面へ激突することとなった。
「いかん、これでは全滅だ。」と、2番機がきびすを返す。 旋回して北を目指す。 つまり、撤退である。
そう、尻に帆かけてトンズラである。 2機も連続で墜とされれば、そうなるのだ。
そして、それはソ連軍の戦車隊も同様である。 戦闘機隊が引くのだ、ならオレ達も・・・となるのは自然である。 たがが、地域紛争に命を賭けるほどでもないのだ。
無理に進撃すれば、全滅である。 士気がなくなった軍隊は脆いのだ。
ここは、退却が正論である。 でないと、総崩れである。
そして、日本陸軍は追撃のチャンスだが・・・
2機の連続撃墜で、あまりの戦果に茫然であったのだ。 まさか、これほどの戦果は・・・・眼を疑うのである。
「ん、ん、そうだ、追撃だ。」と、今野少尉が叫んだが・・・すでに、お寿司であった。
撤退する、ソ連戦車のお尻が消えゆくところだった。(会敵する、寸前であったのだ。)
仕方なく、消えゆくソ連軍を見送るだけの今野少尉である。
「くそっ。」と、驚愕するソ連軍戦闘機だ。
「えっ、まさか・・・」と、これも驚愕するソ連軍戦車隊である。
そう、地上の銃撃くらいで戦闘機が撃ち落とされることはないのだ。 現在のように、電波で敵戦闘機の位置を計測して、その未来位置へ銃撃できる高速計算機を搭載しているわけではないからだ。
ゼロ戦の撃墜王である、故坂井三郎氏も、爆撃機や地上の機銃なんか当たるもんかと、当時はそうらしいのだ。
それで、機銃よりも、現在は誘導ミサイルなのである。
ところが、4連装対空戦車の機銃員は模型飛行機の訓練を連日重ねて、未来位置予測射撃の名人となっていたのだ。 敵の戦闘機の速度と方向から、未来位置を予測して、射撃銃弾が到達する時間を加味するのだ。 そして、4連装が味噌なのだ。 つまり、一度に4発の正確な射撃である。 いくら数を撃っても、正確な射撃でなければ、なんてことは無いのだ。 恐るるに足らずである。
訓練を重ねた機銃員と、4連装の正確な射撃ができる機銃の組み合わせは、まさに無双なのだ。
ドイツのゲバルト(現在の、ドイツ軍対空戦車)も真っ青な射撃なのである。
まじめで、実直な日本人が訓練を重ねたのだ。 まさに、名人なのだ。
実際に、空を飛ぶ飛行機を訓練の的にしているのだ。 まさに、鬼に金棒なのだ。
「くそっ、隊長の仇だ。」と、ソ連軍の1番機が急降下だ。
すると、まじめな機銃操作員が訓練どうりに機銃座を廻す。 訓練を積んだ機銃員が狙う。 そして、軸線が重なる。
「てぇーーーーっ。」と、車長が叫んだ。
「ダ、ダ、ダ、ダ。」「ダ、ダ、ダ、ダ。」と、1秒4発の機銃音だ。
そして、「ドウゥウゥゥウン~~~ンンン。」と、地面に激突する1番機だ。 2機のソ連軍戦闘機が並んで地面へ激突することとなった。
「いかん、これでは全滅だ。」と、2番機がきびすを返す。 旋回して北を目指す。 つまり、撤退である。
そう、尻に帆かけてトンズラである。 2機も連続で墜とされれば、そうなるのだ。
そして、それはソ連軍の戦車隊も同様である。 戦闘機隊が引くのだ、ならオレ達も・・・となるのは自然である。 たがが、地域紛争に命を賭けるほどでもないのだ。
無理に進撃すれば、全滅である。 士気がなくなった軍隊は脆いのだ。
ここは、退却が正論である。 でないと、総崩れである。
そして、日本陸軍は追撃のチャンスだが・・・
2機の連続撃墜で、あまりの戦果に茫然であったのだ。 まさか、これほどの戦果は・・・・眼を疑うのである。
「ん、ん、そうだ、追撃だ。」と、今野少尉が叫んだが・・・すでに、お寿司であった。
撤退する、ソ連戦車のお尻が消えゆくところだった。(会敵する、寸前であったのだ。)
仕方なく、消えゆくソ連軍を見送るだけの今野少尉である。
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