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2連装を増やす。
4連装機銃。
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しかし、対空戦車は敵戦闘機を散らすことはできたが・・・ 撃墜は・・・
「どう見ても、敵戦闘機の撃墜は無理だ。」と、今野隊長の感想だ。
「2連装では、敵に脅威とならない。」が、実感である。
互いに初見であるから、小手先で終わったんだが・・・
「じゃあ、機銃を増やせばいいんじゃないか。」と、主任技師がいう。
「増やす、簡単にいうが。」と、今野だ。
「海軍の駆逐艦は、今は4連装機銃だそうだ。」「えっ、4連装。」と、驚く今野少尉だ。
「4連装か、弾幕がハンパないな。」と、今野少尉だ。
「でも、自動装填で、4連装はできるのか?」と、疑問の今野だ。
主任技師は、「確かに、簡単ではないだろうが、2連装を倍にするだけだ。」「できるさ。」と、簡単にいうのだ。
「まだ、海軍の廃棄予定の7ミリ機銃はあるからな。」「ただ、2連装より、発射の間隔が少なくなるかも。」と、欠点もいうのだ。
「1秒で3発が、1発になるかも、だが4連装だ。」「これで、露スケも逃げ出すぞ。」と、勝利を確信する主任技師である。
「そうだな、一度に4発の機銃弾を喰らえば、さすがに墜ちるだろう。」と、今野少尉も期待である。
数日して、整備工場からアポである。 試作ができたから、見てほしいとの伝言だ。
早々に、今野少尉は整備工場へ(戦車庫の隣なんだが。)顔をだした。
今野少尉を主任が待っていたようだ。 対空戦車も点検中のようだ。
「これか。」と、対空戦車を見る少尉だ。 2連装を2段にしたようだ。
「いま、最終点検中だ、少し待っていてくれ。」「あ、あ、了解だ。」
「しかし、数日で作り上げるなんて、意外に早かったな。」と、驚く今野だ。
「いや、ほんとは、2連装を作るときから思っていたんだ。」と、主任が明かす。
「それに、予想外にソ連が戦闘機配備が早かったからな。」と、加える。
そうなのだ、馬賊が知らせてくれたおかげだ。 全く、日本軍はソ連軍の戦闘機を予想していなかったのだ。
模型飛行機の回収に馬賊を雇用した結果であるが、ソ連軍に油断していた日本陸軍であるのだ。
「それで、使い勝手を教えてほしいんだ。」と、主任技師である。
「この4連装対空戦車は内地の戦車製造会社も興味があるらしいんだ。」「それは、すごいじゃないか。」
「あ、あ、予算が陸軍省から出るかもしれん。」 そうなれば、この派遣戦車隊も予算が増えそうだ。
「よし、絶対に露スケを墜としてみせるぞ。」と、意気込む今野少尉である。
「よし、点検は終わったぞ。」と、主任だ。 4連装対空戦車は、「ガラ、ガラ、ガラ。」と、デーゼルエンジンが暖気運転だ。 すでに、隊員が乗り込んでいる。
「隊長、標的飛行機の用意できました。」と、部下が知らせる。
「よし、試験運用開始、戦車前進だ~。」と、砲塔から指示する今野少尉である。
「キュル、キュル、キュル、キュル。」と、無限軌道が進む。 4連装対空戦車は整備工場から練兵場へ、ゆっくりと移動する。
「ブーーーーーン。」と、模型飛行機のエンジン音だ。 吹き流しを付けた模型飛行機が準備OKのようである。
練兵場の定位置へ対空戦車が止まる。 今野が手で合図だ。
隊員が模型飛行機を走りながら飛ばす。
やがて、模型飛行機は対空戦車の射撃線へ・・・・
「どう見ても、敵戦闘機の撃墜は無理だ。」と、今野隊長の感想だ。
「2連装では、敵に脅威とならない。」が、実感である。
互いに初見であるから、小手先で終わったんだが・・・
「じゃあ、機銃を増やせばいいんじゃないか。」と、主任技師がいう。
「増やす、簡単にいうが。」と、今野だ。
「海軍の駆逐艦は、今は4連装機銃だそうだ。」「えっ、4連装。」と、驚く今野少尉だ。
「4連装か、弾幕がハンパないな。」と、今野少尉だ。
「でも、自動装填で、4連装はできるのか?」と、疑問の今野だ。
主任技師は、「確かに、簡単ではないだろうが、2連装を倍にするだけだ。」「できるさ。」と、簡単にいうのだ。
「まだ、海軍の廃棄予定の7ミリ機銃はあるからな。」「ただ、2連装より、発射の間隔が少なくなるかも。」と、欠点もいうのだ。
「1秒で3発が、1発になるかも、だが4連装だ。」「これで、露スケも逃げ出すぞ。」と、勝利を確信する主任技師である。
「そうだな、一度に4発の機銃弾を喰らえば、さすがに墜ちるだろう。」と、今野少尉も期待である。
数日して、整備工場からアポである。 試作ができたから、見てほしいとの伝言だ。
早々に、今野少尉は整備工場へ(戦車庫の隣なんだが。)顔をだした。
今野少尉を主任が待っていたようだ。 対空戦車も点検中のようだ。
「これか。」と、対空戦車を見る少尉だ。 2連装を2段にしたようだ。
「いま、最終点検中だ、少し待っていてくれ。」「あ、あ、了解だ。」
「しかし、数日で作り上げるなんて、意外に早かったな。」と、驚く今野だ。
「いや、ほんとは、2連装を作るときから思っていたんだ。」と、主任が明かす。
「それに、予想外にソ連が戦闘機配備が早かったからな。」と、加える。
そうなのだ、馬賊が知らせてくれたおかげだ。 全く、日本軍はソ連軍の戦闘機を予想していなかったのだ。
模型飛行機の回収に馬賊を雇用した結果であるが、ソ連軍に油断していた日本陸軍であるのだ。
「それで、使い勝手を教えてほしいんだ。」と、主任技師である。
「この4連装対空戦車は内地の戦車製造会社も興味があるらしいんだ。」「それは、すごいじゃないか。」
「あ、あ、予算が陸軍省から出るかもしれん。」 そうなれば、この派遣戦車隊も予算が増えそうだ。
「よし、絶対に露スケを墜としてみせるぞ。」と、意気込む今野少尉である。
「よし、点検は終わったぞ。」と、主任だ。 4連装対空戦車は、「ガラ、ガラ、ガラ。」と、デーゼルエンジンが暖気運転だ。 すでに、隊員が乗り込んでいる。
「隊長、標的飛行機の用意できました。」と、部下が知らせる。
「よし、試験運用開始、戦車前進だ~。」と、砲塔から指示する今野少尉である。
「キュル、キュル、キュル、キュル。」と、無限軌道が進む。 4連装対空戦車は整備工場から練兵場へ、ゆっくりと移動する。
「ブーーーーーン。」と、模型飛行機のエンジン音だ。 吹き流しを付けた模型飛行機が準備OKのようである。
練兵場の定位置へ対空戦車が止まる。 今野が手で合図だ。
隊員が模型飛行機を走りながら飛ばす。
やがて、模型飛行機は対空戦車の射撃線へ・・・・
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