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軍閥との紛争。
シナは軍閥のクニだ。
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「おう、リョクキ将軍との交渉が。」「破断か?」「よく、わかるね。」「そりゃあ、相手がリョクキだからな。」と、装甲車部隊の隊員の話題だ。 「リョクキ?」と、今野が軍曹に聞いた。 「あ、あ、この辺の軍閥ですよ、早い話が山賊の親玉ですね。」「サンゾク?」「え、え、シナは4000年前と同じですからね。」「やつらは、ヒトの皮をかぶったケダモノですよ。」「・・・」 普通、そこまで言えない今野である。 「なんせ、同じクニの住民を殺しまくるんですから。」「日本の山賊は食い物を奪えば、命までは盗らないでしょう。」「そうだな、命が惜しければ置いていけだからな。」 「ヤツラは、同じクニの国民の意識はありませんよ。」 さすがに、シナで苦労している軍人の言葉は重かった。 「まだ、露スケがマシかもしれんな。」と、感想を述べる今野である。 と、そこへ、あわただしく伝令が飛び込んできた。 「農夫が、リョクキの軍を見たそうです。」「場所は?」「ここの河です。」「うむ、やはり来たか。」「おい、農夫には例のヤツだ。」「了解です。」 例のヤツとは、褒美の金銭だ。 もちろん、嘘も多いが、それでケチっては情報は集まらない。 どこでも、情報には金なのである。 「よしっ、偵察を出すぞ軍曹、行ってくれるか。」「了解です。」「少尉は、戦車の用意を。」「うむ。」 こうして、紛争が始まったのである。 「また、ソ連が出てきますかね。」「でてくるだろう、なんせ装甲車では・・」「しかしだ今度は、こちらも戦車だからな。」と、装甲車部隊の幹部だ。 期待感が重圧な今野だ。 これは、負けるわけにはいかない。 鹵獲戦車だから、ソ連と互角だ。 要は、ソ連の戦車数である。 それで、作戦も変わってくるのだ。 軍曹に、「戦車の数が・・」と、言いかけて、やめた今野少尉だ。 応援部隊が、気弱なところは見せられないからである。 また、別の農夫から情報だ。 シナの軍閥は、シナ人からも嫌われているようだ。 その情報は、「やはり、露スケですよ、鉄牛が出たといってますから。」「てつうし?」「え、え、シナでは、戦車のことですよ。」「あまり、強そうじゃないな。」「では、鉄虎なら。」「そうだな、虎のほうが強そうだな。」まあ、余計な話だった。 「で、数は?」「スーといってるから、4両だな。」「なら、なんとかなりそうだ。」「あっ、信用はできないからな。」「わかってますよ。」 まさか、油断の今野であった。 ソ連軍は隊長戦車には無線機があるのだ。 それで、1両は隊長車ということだ。 ところが、我が軍は4両とも無線が搭載されているのだ。 そこが強みである。 戦車は1両より、連携して戦うことで更なる強みがでるのだ。 「同じ、戦車同士の戦いだが、牛と虎の差を見せてやるぞ。」と、戦車隊員らへ士気を鼓舞する少尉だ。 装甲車隊の谷口隊長が、「まずは、装甲車隊で、ヤツら(ソ連軍)をおびき出すので、ヤツらを殲滅してくれ。」と、作戦だ。 「おう、任されよ。」と、今野隊長が自信満々の回答だ。 それで、信号弾などの合図を確認して、装甲車部隊が先行する。 こうして、シナとの紛争の幕があけたのである・・・・
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