日本戦車を改造する。

ゆみすけ

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ソ連軍から学ぶこと。

敵を知る。

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 「うむ、使い勝手は悪くないな。」が、正直な感想の今野であった。 ソ連軍の鹵獲戦車のことである。 ドイツ軍も、同じような評価だったかな・・ 「悪くなんだが、欠点もあるな。」と、酷評する今野だ。 なぜなら、敵国の戦車だ。 機械に罪はないが・・・「ここは、ちゃんと造らねばならないところは、造られている。」「しかし、全体的に大味だ。」「それに、砲塔のハッチが、なぜこんなに大きいのだ。」「手で、開けられない。」そう、重すぎる。 それで、今野は取っ手を整備兵につけてもらったのだ。 ソ連兵の戦車乗りは、変な工具を、全員がもっている。 そう、その重いハッチを引っかけて開ける金具である。 そのことは、知らない今野だった。 それに、敵の残したモノには、仕掛け爆弾があるやもしれない。 そう、敵が残したワナである。 ドイツ軍が、よく仕掛ける。 これで、米軍は泣かされるのだ。 下手に、戦死の敵兵を、足で転がすとドカンと爆発が。 そして、転がしたヤツが死ぬんだ。 戦争は殺し合いもだが、騙しあいもである。 てめえ(自分)の命は、てめえで守るのだ。 そして、前線で戦った兵ほど、現場でのことは語りたがらない。 よく、戦災施設で、体験を語る老人がいるが(語りべ)パヨクに教育されてるから用心である。 勇敢に戦った戦士ほど生き残ってはいないのだ。 米軍の老兵なども、体験は語らない者ばかりである。 なぜなら地獄の話なぞ、しゃべりたくはない。 戦争とは、聞いて学ぶものではないのだ。 死にたくないなら、やらないことだ。 敵が攻めてこないような、強い軍隊を持つことだ。 負けるとわかって、戦争を仕掛けるバカな国は無い。 まあ、日本は資源を止められて、勝てない戦争を始めたのだが・・・ 地域紛争程度で押さえておけば・・・ まあ、いまさらの話だが。(最近は、山本五十六の大失敗との評価も多いのだ。)一番強いときの米軍を相手にしてしまったのだ。・・・・ そして、ソ連鹵獲戦車の正確な解析が・・ その結果は、わが国の戦車設計に生かされるのである。 しかし、生産量が知れてるのだ。 ソ連が10なら、日本は1である。 ソ連は戦車大国なのである。 「満州国が、製鉄や工業が廻れば、防げるのでは。」と、期待もあるのだ。 なんせ、本土の4倍の国土である。 それに、シナからの入植者も少なくない。 「まだ、間に合う。」との期待をこめて戦う、日本陸軍であるのだ。 ・・・開発技師がレポートを持って、今野隊長を訪れた。 「きょうは、また何ですか?」と、聞く。「え、え、鹵獲戦車のエンジンのことですが。」「ハア。」「使い勝手が知りたいのですが。」「あ、あ、レポートにはエンジン関係がなかったですからね。」「そうなんです。」「ううむ、あまり触れたくないんですが。」「なぜですか。」「自分は戦車兵です、技師ではないですから。」「つまり、正確な評価ができないと。」「そうです、ぜひ体験搭乗を。」「・・・」「乗らなきゃ、わからんですからな。」
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